accustomをパーツに分解すると、ac+customとなります。-customはこれだけで「習慣」「慣例」という意味です。「習慣にさせる」→「慣れさせる」となります。
「accustom（アカスタム）」の意味は、「慣れさせる」や「習慣づける」ということです。具体的には、人が特定の行動や環境に慣れるようにすることを指します。例えば、「彼女は早起きに慣れさせられた（She was accustomed to waking up early）」のように使われ、ある習慣や状態に徐々に慣れていくことを表現します。
「custom（カスタム）」の意味は、主に2つあります。
- 慣習・習慣：人々が長い間にわたって繰り返して行ってきた行動や行事、社会の中で一般的に行われているやり方のことを指します。例えば、「地域の伝統的な習慣（local custom）」や「社会的な慣習（social custom）」のように使われます。
- オーダーメイド・特注：商品やサービスを利用者の希望に合わせて特別に作ったり調整したりすることを指します。例えば、「カスタムメイドのスーツ（custom-made suit）」というように、注文に応じて特別に作られたものを表すときに使われます。
このように、「custom」には「伝統的な習慣」と「特別に作られたもの」という2つの異なる意味があります。
accustomの派生語
| 単語 | 意味 | 発音 |
|---|
| accustomed | 慣れた、習慣となっている | アカスタムド |
| unaccustomed | 慣れていない、普段とは違う | アナカスタムド |
| accustoming | 慣れさせる（こと）（現在進行形） | アカスタミング |
accustomの語源的意味
「accustom（アカスタム）」という言葉の意味を、語源的な視点からわかりやすく解説します。
まず、「accustom」の意味は「慣れさせる」や「習慣づける」ということです。たとえば、新しい学校や新しい環境に慣れるようにすることや、普段の生活で特定の行動を繰り返すことで自然とその行動が習慣になることを表します。では、なぜ「accustom」という言葉がこのような意味を持つようになったのでしょうか？これを理解するには、語源を知ることが大切です。
「accustom」という単語は、ラテン語の「accostumare（アコストゥマーレ）」に由来します。さらに、このラテン語は「ad（アド）」と「consuetudo（コンスエトゥード）」という2つの部分から成り立っています。
まず、「ad（アド）」は「～に向かって」という意味を持ちます。そして「consuetudo（コンスエトゥード）」は「習慣」や「慣れ」という意味です。この「consuetudo」という言葉は、さらに「consuescere（コンスエスケレ）」という動詞から来ており、これは「共に慣れる」や「一緒に身につける」という意味を持っていました。
これらの部分が組み合わさって「accostumare」という形になり、「何かに向かって習慣を身につける」や「あることに慣れさせる」という意味が生まれました。このラテン語からフランス語の「accoutumer（アクートゥメ）」を経て、最終的に英語の「accustom」となったのです。
このように、「accustom」は元々「何かに向かって（ad）」＋「習慣（consuetudo）」という構造から生まれた言葉であるため、何かに繰り返し触れることで慣れていく、という意味を持つようになりました。
具体的な使い方の例として、「He accustomed himself to waking up early.（彼は早起きに慣れた）」という文があります。ここで「accustomed」は「慣れる」という意味で使われており、繰り返しの経験を通じて何かに慣れることを表しています。
「accustom」という言葉の語源を知ることで、単なる「慣れる」という意味だけでなく、「繰り返し何かに触れたり経験することで、次第にそのことが普通になる」という深い意味も理解できるようになります。このように語源を学ぶことで、単語の背景やニュアンスをより深く理解できるので、英語学習をより楽しくすることができるでしょう。
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