regardをパーツに分解すると、re+gardです。gardは「ガードする」のguardに似ていませんか? re-は「再び」ということですから、「何度もガードするために、観察する、見守る」ということから、「じっと見る」という意味になります。regardlessは、パーツに分解するとregard+less。-lessは「ない」という意味ですから、「じっと見ることのない」→「気にかけない」→「関係ない」となります。ここから、regardlessは、「関係なく」「気にせず」という意味の他、「他人を気にしない」→「なにがなんでも」という意味にもなります。
regardlessの派生語
単語 | 意味 | 発音 |
---|
regardless | 〜に関わらず、〜にもかかわらず | リガードレス |
regard | 尊重、関心、配慮 | リガード |
regarded | 評価されている、見なされている | リガーディッド |
regardlessly | 関係なく、無関心に | リガードレスリー |
disregard | 無視する、軽視する | ディスリガード |
disregarded | 無視された、軽視された | ディスリガーディッド |
unregarded | 無視された、無関心な | アンリガーディッド |
regardlessの語源的意味
「regardless(リガードレス)」という単語は、英語の中でよく使われる言葉で、「〜にもかかわらず」「関係なく」という意味を持っています。何かに影響されずに物事を行う、あるいは何かを無視して行動するという意味合いで使われます。この言葉の意味を、語源的な視点から解説しつつ、中学生にもわかりやすいように説明します。
1. 語源から見る「regardless」の意味
「regardless」は、英語の単語「regard(リガード)」に、否定を表す接尾辞「-less(〜がない)」がついたものです。まず、「regard」の意味を理解することで、「regardless」の意味がよりはっきりとわかるようになります。
「regard」の語源
「regard」という単語は、もともとフランス語やラテン語に由来しており、「re-」(再び、もう一度)と 「gard」(見る、注意する)という二つの要素から成り立っています。「regard」は、「注意を払う」「気にかける」「尊重する」という意味を持つようになりました。つまり、何かに対してしっかりと目を向け、気を配るというニュアンスが含まれています。
たとえば、「I regard him as a friend.」(私は彼を友人だと見なしている)のように使います。ここでは、「regard」は「彼をどう考えるか、どう見るか」という意味で使われています。
「regardless」の意味の成り立ち
「regard」に「-less」がつくことで、「regardless」は「気にかけない」「注意を払わない」という意味になります。つまり、何かを無視したり、影響を受けずに行動するということを表しています。このため、「〜にもかかわらず」「〜に関係なく」という意味で使われるようになりました。
2. 現代英語での「regardless」の使い方
「regardless」は、特定の状況や条件にかかわらず、物事が進行することを示すために使われます。具体的な使い方をいくつか例を挙げて説明します。
例文1:
- “She decided to go to the party regardless of the weather.”
(彼女は天気にかかわらずパーティーに行くことを決めた。)
この文では、「regardless of the weather」というフレーズが使われています。「天気にかかわらず」、つまり、雨が降っても晴れていても、彼女はパーティーに行くと決めたという意味です。ここで「regardless」は、「天気を気にしない」「天気に左右されない」という意味で使われています。
例文2:
- “He will finish the project regardless of the challenges.”
(彼は困難にもかかわらずそのプロジェクトを終えるだろう。)
この文では、「regardless of the challenges」という表現が使われており、「困難にかかわらず」という意味です。つまり、どんな問題があっても、それを無視してプロジェクトを終えるという決意を示しています。
3. 「regardless」と「regard」の関連性
「regardless」は、もともと「regard」と深い関係があります。「regard」は「気にかける」「尊重する」という意味を持っていますが、「regardless」はその反対の意味で「気にしない」「無視する」という意味を持つようになりました。
このように、語源的な視点から見ると、「regard」が「何かに対して注意を払う」ことを意味し、その反対の意味を持つ「regardless」は「注意を払わない」「何かに左右されない」という意味であることが理解できます。
4. その他の関連表現
「regardless」に関連する言葉には、以下のような表現があります。
- “irregardless”
「irregardless」は「regardless」と同じ意味で使われることがありますが、実は文法的には正しい言葉ではないとされています。「ir-」が否定の意味を持つため、「irregardless」は二重否定になり、意味が逆転してしまいます。しかし、日常会話ではしばしば「regardless」と同じ意味で使われています。 - “without regard to”
「regardless」と同じ意味を持つフレーズとして「without regard to」があります。こちらも「〜を無視して」「〜に関係なく」という意味で使われます。 - 例: “The decision was made without regard to the consequences.”
(その決定は結果を考慮せずに行われた。)
5. まとめ
「regardless」という単語は、「regard」に「-less」という接尾辞がついたもので、もともとは「気にかけない」「無視する」という意味を持っています。語源をたどると、「regard」は「注意を払う」「気を配る」という意味を持ち、その否定形である「regardless」は「〜にもかかわらず」「〜を無視して」という意味で使われるようになりました。
現代英語では、「regardless of 〜」という形で「〜に関係なく」「〜にもかかわらず」といった意味で多くの場面で使われています。例えば、「天気にかかわらず」「困難にもかかわらず」といった状況で、何かを無視して行動することを示します。
語源を理解することで、この単語の成り立ちや使い方がより明確になります。「regardless」は、何かに左右されずに行動するという意味を持ち、日常生活や学校、ビジネスなど、さまざまな場面で役立つ表現です。