日本語で(ゴルフやプレゼンの)コンペという言い方をします。コンペとはcompetitionの略です。competitionをパーツに分解すると、com+petitionとなります。com-は、communicationのcom-で、「一緒に」という意味です。コンペは、「一緒に」「ゴールを目指す」ということで、「競争」「コンテスト」という意味になるわけです。-petitionは「ゴールを目指す」「追い求める」という意味がもともとあるわけです。
請願、嘆願は、何かを実現することを「求める」ために行う提案。こうしたことから、petitionは「請願」「嘆願」という意味になるわけです。
petitionの語源的意味
「petition(請願、嘆願)」と「competition(競争)」は、一見すると全く異なる意味を持つ単語ですが、語源をたどるとどちらもラテン語の動詞 「petere(求める、追い求める)」 に由来しており、共通点があります。
以下にその語源的なつながりを詳しく説明します。
1. 共通する語源:ラテン語「petere」
- ラテン語の 「petere」 は、「求める」「追いかける」「攻撃する」などの意味を持つ動詞です。
- この「petere」を基に、さまざまな単語が派生しました。
- petition:あるものを「強く求める」行為。
- competition:「同じ目標を追い求める」行為(特定のものをめぐる争い)。
2. petitionの語源と意味の発展
- petition はラテン語の 「petitio」 に由来します。
- petitio:ラテン語で「請願」「要求」を意味し、これは「petere(求める)」から派生したものです。
- つまり、何かを正式に「お願いする」「求める」という行為が語源にあります。
現代の意味
- 「petition」は、個人や団体が政府や権力者に対して「何かを求める」ための書面や行為を指します。
- 例:The citizens signed a petition for better education policies.(市民たちは教育政策の改善を求める請願書に署名した。)
3. competitionの語源と意味の発展
- competition はラテン語の 「competitio」 に由来します。
- competitio は「競争」「対抗」を意味し、「com-(共に)」と「petere(求める)」が組み合わさったものです。
- つまり、「同じ目標を求めて争う」というニュアンスがあります。
現代の意味
- 「competition」は、複数の人や団体が同じものを目指して競争することを指します。
- 例:The competition for the prize was fierce.(その賞をめぐる競争は激しかった。)
4. 共通点と違いのまとめ
- 共通点
- 両単語ともラテン語の「petere(求める)」が語源。
- 何かを「目指す」「追い求める」という意味を共有。
- 違い
- petition は「お願いする」「求める」という行為を強調。
- competition は「同じ目標を追い求める争い」を意味。
6. 結論
「petition」と「competition」は、どちらも「何かを求める」という共通の語源(ラテン語の「petere」)を持ちながら、それぞれ異なる方向に発展しました。一方は「お願い」、もう一方は「競争」という形で、その根底にある「追い求める」という概念を反映しています。