commuteは、どこから見てもcommunicateに似ています。コミュニケーション(communication)は言葉などによる人とのやりとり、情報交換を意味します。commuteも同じように、ことば以外の「やりとり」つまり「交換」を意味するわけです。交換は、物と物が移動するということも意味します。
また、コミュニケーションのためには、いろいろな人に会うことが必要です。人に会うためには「移動」しなくてはいけませんから。commuteには「交換する」という意味に加えて、移動を意味する「通勤」「通学」という意味があるわけです。
commuteの派生語
単語 | 意味 | 発音 |
---|
commuter | 通勤者、通学者 | コミューター |
commutation | 交換、通勤、通学、減刑 | コミューテイション |
commutable | 交換可能な、通勤可能な、減刑可能な | コミュータブル |
commuting | 通勤すること、交換すること(動名詞・現在分詞) | コミューティング |
commuteの語源的意味
「commute(コミュート)」という言葉の意味を、語源的な知見をふまえてわかりやすく解説します。
まず、「commute」という言葉は、日本語では「通勤する」や「通学する」という意味で使われます。たとえば、学校や職場に毎日行き来することを「commute」と言います。しかし、この言葉にはもっと深い意味と面白い語源があります。
「commute」の語源は、ラテン語の「commutare(コミュターレ)」という言葉です。この「commutare」はさらに2つの部分に分けることができます。「com-(コン)」と「mutare(ムターレ)」です。
- 「com-」:これは「共に」や「一緒に」という意味を持つ接頭辞です。多くの英単語で見られるこの「com-」は、何かを一緒に行うことや相互に関係することを表します。
- 「mutare」:この部分は「変える」や「交換する」という意味があります。「mutate(変異する)」や「mutation(変異)」などの英単語も、この「mutare」から派生しています。
この2つの部分が組み合わさると、「commutare」という言葉は「一緒に変える」や「交換する」という意味になりました。このように「何かを交換する」という意味から、時代とともに「commute」という言葉は「あるものを別のものに交換する」という広い意味で使われるようになりました。
では、なぜ「通勤する」という意味になったのでしょうか?もともと「commute」という言葉は、「刑罰を軽くする」や「支払いを他の形に変える」という意味でも使われていました。たとえば、お金を支払うことで何かを交換するという場面で使われていたのです。そこから、毎日自宅と学校や職場の間を「行き来する」ことが「交換のように繰り返される」こととして、「commute」という意味が派生してきたのです。
現代では「commute」は主に「通勤」や「通学」という意味で使われていますが、この語源を知ることで、「ある場所から別の場所へ移動すること」が「交換のように行われる」というニュアンスがわかります。たとえば、「I commute to school every day.(私は毎日学校に通っています)」という文は、「毎日自宅と学校の間を行き来している」ということを表しているわけです。
また、「commuter(コミューター)」という単語は「通勤者」や「通学者」を意味し、毎日決まったルートで移動する人を指します。このように「commute」という言葉の元々の意味を知ると、他の関連する単語の理解も深まります。
まとめると、「commute」という言葉はラテン語の「commutare(一緒に変える、交換する)」から来ており、現代では「通勤する」や「通学する」という意味で使われています。このような語源的な背景を知ることで、言葉の持つ本来の意味や使い方がよりよく理解できるようになります。
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