controversialをパーツに分解すると、contro+versialとなります。contro-は「コントラスト(対比)」を意味し、異なる2つ以上のものを比べるというような意味です。versialで思い浮かべるのはverb(動詞)やverse(詩の行や段落)です。つまりversialには「言葉」という意味が含まれていると考えてみてはどうでしょう。
そうすると、contro-(対比できる、異なる)versial(言葉)ということで、議論や論争を意味する単語になると頭に入れましょう。
controversialの派生語
単語 | 意味 | 発音 |
---|
controversy | 論争、議論 | コントロヴァーシー |
controversial | 議論を引き起こす、物議を醸す | コントロヴァーシャル |
controversially | 論争的に、物議を醸すように | コントロヴァーシャリー |
controvert | 論争する、反論する | コントロヴァート |
controversialの語源的意味
「controversial(コントロバーシャル)」という言葉は、「論争の的になる」「意見が分かれる」といった意味を持つ言葉です。英語言語学の世界的権威として、この言葉の意味を語源的な視点から説明します。
まず、「controversial」という単語は、ラテン語の「controversia(コントロウェルシア)」に由来しています。「controversia」という言葉は、さらに2つの要素から成り立っています。それは、「contra-(コントラ)」と「versus(ヴェルスス)」です。
- 「contra-」は「反対に」や「逆に」という意味を持ちます。すでにご存じかもしれませんが、「contrary(反対の)」や「contradict(矛盾する)」などの単語でもこの「contra-」が使われています。ここでは、「反対の方向に」という意味が含まれています。
- 次に、「versus」は「回る」「向きを変える」という意味を持つラテン語「vertere(ヴェルテレ)」に由来しています。この「vertere」は、英語で「turn(回る、向きを変える)」と同じような意味を持ちます。例えば、「reverse(逆にする)」や「convert(変換する)」などの単語でも使われています。
この2つを組み合わせた「controversia」は、「お互いに反対方向に向かうこと」や「意見が対立すること」を意味していました。英語ではこの言葉が「controversy(論争)」として取り入れられ、さらに形容詞形の「controversial」となりました。「-ial」は「〜に関する」という意味を持つ接尾辞で、「controversial」は「論争に関する」「意見が対立するような」という意味になります。
「controversial」という言葉は、現代では「議論を引き起こす」や「意見が分かれる」ようなトピックや出来事を表すときに使われます。たとえば、「controversial issue(論争の的となる問題)」というと、たくさんの人が意見を持ち、その意見が真っ向から対立しているような問題を指します。
まとめると、「controversial」という言葉は「反対方向に向かう」というラテン語から来ており、「意見が対立する」「論争を引き起こす」という意味を持っています。語源を知ることで、この言葉が単なる「議論」というよりも、相反する意見が強くぶつかり合うようなニュアンスを持っていることが理解できるでしょう。
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