desperateをパーツに分解してみます。そうすると、des+pera+teとなります。-pera-はpair。des-は「ディする」でわかる通り否定の意味です。つまり、ペアで一緒になっているものを、ばらばらにするとイメージするとよいでしょう。
desperateとその派生語
派生語には以下のようなものがあります。
desperate | 自暴自棄の 絶望的 | des+pera+te |
desperation | 自暴自棄 やけくそ | des+pera+tion |
desperado | 無法者 孤独な人 | des+pera+do |
despair | 絶望(させるもの、こと) | des+pair |
関連リンク:洋楽「デスペラード」(準備中)
desperateの語源的意味
desperate(デスパレート)という単語は、英語の中で「絶望的な」「必死な」「死に物狂いの」といった意味で使われます。この単語の深い意味を知るためには、その語源をたどることが重要です。
1. 語源の起源:ラテン語から始まる
desperateは、ラテン語のdēspērāre(デスペラーレ)という動詞から派生しています。このラテン語の動詞はさらに2つの部分に分けられます:
- dē-(デ):この接頭辞は「~を失う」「否定」を表します。
- spērāre(スペラーレ):この動詞は「希望を持つ」を意味します。
つまり、dēspērāreの元の意味は「希望を失う」ということです。この「希望を失う」という感覚が、後に英語で使われるようになったときに「絶望的な」「切羽詰まった」というニュアンスにつながりました。
2. 英語での発展:形容詞としてのdesperate
英語の中でこの言葉は形容詞desperateとして使われるようになり、以下のような意味が発展しました:
- 絶望的な状況:希望を完全に失った状態。
- 例:The team was in a desperate situation.(そのチームは絶望的な状況にあった。)
- 必死の努力:最後の手段として何かをすること。
- 例:He made a desperate attempt to win.(彼は勝つために必死の努力をした。)
これらの意味は「希望を失ったために他の選択肢がなく、全力で行動する」という語源的な考え方に根ざしています。
3. 関連語とのつながり
語源から見ると、desperateは以下のような単語とも関係があります:
- despair(絶望):ラテン語のdēspērāreそのものが元になっています。
- hope(希望):反意語として対照的な意味を持つ単語です。
4. 日常生活での使い方と注意点
desperateは、ただ「必死」という意味だけではなく、感情的に「心が張り裂けそうなほど切羽詰まっている」状態を表します。例えば、試験で全然勉強していなくて前日になって焦っているとき、「I am desperate to pass the exam.(試験に合格したくて必死だ)」と言えます。ただし、「絶望的な」という意味では、深刻な状況を指すことが多いので、慎重に使うことが大切です。
5. まとめ
desperateという言葉は、ラテン語の「希望を失う」という深い背景を持ちながら、現在の英語では「絶望的な」や「必死の」という意味で使われています。この単語を知ることで、状況や感情をより具体的に表現できるようになるでしょう。