dichotomyをパーツに分解すると、di+cho+tomyとなります。di-は、英語で2をあらわすことがあります。
もともとdichitomyは「2つ」という意味があることがわかります。ここから「2つに分かれる」「2分法(2つに分けて考えること)」という意味になるわけです。また、di+cho+tomyの-cho-は、「空手チョップ」のchopに似ています。chopは「強くくたたいく」、「叩いて割る」というイメージです。ここからもdichotomyの意味が連想できると思います。
dichotomyの派生語
単語 | 意味 | 発音(カタカナ表記) |
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dichotomy | 二分法、対立 | ダイコトミー |
dichotomous | 二分された、二分法的な | ダイコトマス |
dichotomize | 二分する | ダイコトマイズ |
dichotomization | 二分化、二分に分ける過程 | ダイコトマイゼイション |
dichotomyの語源的意味
Dichotomyの意味を語源的見地から説明します。
1. 現代の意味:
- 「dichotomy」とは、「二分法」や「対立」を指す言葉です。何かを2つの対立する部分やカテゴリーに分けることを意味します。たとえば、「善と悪」「光と闇」など、二つの相反する要素を表す場合に使われます。
2. 語源:
- 「dichotomy」は、ギリシャ語の “dicha” (二つの、分離された) と “tomia” (切ること) に由来します。
- “dicha” は「二つに」という意味で、分離や対立を強調します。
- “tomia” は「切ること」を意味する “temnein”(切る)から派生しています。この部分は他の言葉にも見られ、たとえば「anatomy(解剖)」も同じ「切る」という意味を含みます。temineinで連想する単語にterminateがあります。terminateと同じ語源を持つ単語にterminal(終着駅)があります。つまりterminateは同じように「終了する」という意味があるわけです。1つのものを2つに切り裂いたり、分けてしまうと使えなくなり「終了する」ことになります。
映画「ターミネーター」 ターミネーター(terminator)は「終わりにする者」という意味でしょうか。
3. 全体の構造:
- dichotomy = 「二つ」+「切る」= 「二つに分けること」
- このため、現代でも「dichotomy」は、ある概念を二つに分けて説明する際に使われます。たとえば、「デジタルとアナログ」、「心と身体」などが典型的な「dichotomy」です。
この語源的な分析から、dichotomyは何かを分け、対立する二項を示すために非常に古い言語的背景を持っていることがわかります。