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【語源で覚える】immediate|”im” は否定、”medi” は middle。「間に何もない」がすぐの、の正体

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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洋服の「Mサイズ」の M は Medium(中間)。テレビやネットなどの「メディア」は Media(情報を仲介するもの)。この「真ん中・あいだ」を意味する medi に、否定の im- をつけたのが immediate です。

「あいだに挟まるものが何もない」状態。これが「すぐに」「直接の」という意味の正体です。

immediate(イミディアット)。「イミディアットリー」と副詞形で覚えている人も多いと思います。でも綴りをじっと見ると、真ん中に medi が隠れています。ここを入り口にすると、「すぐに」「即座に」という意味が丸暗記ではなく、一枚のイメージとして入ってきます。

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immediate を分解してイメージで覚える

immediate をパーツで見ると、こうなります。

im-(否定:〜がない)+ medi(ラテン語 medius:中間・あいだ)+ -ate(形容詞語尾:〜の状態)

im- は「否定」を表す接頭辞です。impossible(不可能な)、imbalance(不均衡)、immature(未熟な)と同じ仕組みで、「〜でない・〜がない」を意味します。in- が b・m・p の前で im- に変わるだけです。

medi はラテン語 medius(中間)が語根。mediate(仲介する=間に立つ)という動詞も、この medi から生まれています。M サイズ(Medium)もここから来ています。

-ate はここでは形容詞語尾で「〜の状態の」を表します。

3つをつなぐと、「あいだに立つものが何もない状態」。仲介ゼロ、クッションゼロ。だから 直接・すぐに、です。

時間的に「すぐの」と、関係的に「直接の」。一見ちがうように見えるこの2つの意味が、「間に何もない」というひとつのイメージで一気につながります。

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immediate の基本の意味と使い方

immediate は形容詞で、大きく2つの意味をもちます。

① 時間的に「すぐの・即座の」

  • immediate response(即座の反応)
  • immediate action(即時の対応)
  • immediate effect(即効性)

② 空間・関係的に「直接の・最も近い」

  • immediate family(直系の家族)
  • immediate cause(直接の原因)
  • immediate surroundings(すぐ周辺の環境)

immediate family は、英語圏の規約・慶弔規定・ビザ申請などでよく出てくる重要表現です。親族の中でも、間に親戚などのクッションを挟まない「直系(配偶者・親・子)」を指します。語源を知ると、なぜこの範囲を「immediate」と呼ぶのかが、すんなり腑に落ちます。

“medi(中間)” でつながる単語ネットワーク

immediate の核、medi(ラテン語 medius)を知っておくと、まったく別ジャンルに見える単語が一気につながります。

単語意味イメージ
mediate仲介する、調停する間に立つ=medi に位置する
intermediate中間の、中級のinter(間)+ medi=さらに間に入る
intermediary仲介者、媒介intermediate の名詞形
median中央値、中央の真ん中の数・真ん中の線
medium媒体、中間中ほどにあるもの(Mサイズもここから)
mediaメディアmedium の複数形。情報を仲介するもの
medieval中世のラテン語 medium aevum(中間の時代)から。medi(中間)+ ev(時代)+ -al

「medi が入っていたら、たぶん”真ん中・仲介”の話」・・・そう見えるようになると、初見の単語でも意味が推測しやすくなります。immediate は、この medi 一族への入り口でもあります。

im-(否定)でつながる単語ネットワーク

もう一方の im-(否定)は、in- が b・m・p の前で形を変えたものです。「〜でない・〜できない・〜がない」を意味します。

単語意味語源イメージ
impossible不可能なim+possible
imbalance不均衡im+balance
immature未熟なim+mature(成熟した)
immortal不死のim+mortal(死ぬ運命の)
imperfect不完全なim+perfect
immovable動かせないim+movable

immediate は「間に仲介するものがない」状態。im- の否定が、意味のど真ん中を担っています。

派生語|immediate まわり

単語品詞意味発音
immediate形容詞すぐの、即座の、直接のイミディアット /ɪˈmiːdiət/
immediately副詞すぐに、即座にイミディアットリー /ɪˈmiːdiətli/
immediacy名詞即時性、直接性イミディアシー /ɪˈmiːdiəsi/
mediate動詞仲介する、調停するミディエイト /ˈmiːdieɪt/
intermediary名詞仲介者、媒介インタミディエリ /ˌɪntəˈmiːdiəri/

※ 動詞の -ate は /eɪt/(エイト)、形容詞の -ate は /ət/(アット)と読みが変わります。mediate と immediate を並べると、その違いが実感できます。

TOEIC・英検での出題傾向

immediate と immediately は TOEIC・英検ともに頻出です。TOEIC では Part 5 の品詞問題(immediately か immediate かを選ぶ形式)や、Part 7 のビジネスメール・社内通知でよく登場します。「immediate action」「please respond immediately」のような表現が特に多く、準2級〜2級レベルで確実に押さえておきたい語です。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. Please respond immediately.
  2. The doctor gave immediate attention to the patient.
  3. She felt immediate relief after the test was over.
  4. Your immediate family is always on your side.
  5. The immediate cause of the problem was a small mistake.
  6. He left the room immediately after the meeting ended.
  7. Take immediate action before the situation gets worse.
  8. You don’t need an intermediary — you can talk directly.
  9. Sometimes the most immediate answer is the simplest one.
  10. The change had an immediate effect on everyone around you.

語源メモ|im- と medius が出会う言葉

immediate は、後期ラテン語 immediatus に由来します。分けると、否定を表す in-(b・m・p の前では im- に変化)と、「間に立つ」を意味する動詞 mediare の過去分詞 mediatus。mediare の根っこはラテン語 medius(中間)です。合わさって「仲介するものがない」→「直接の・すぐの」となり、英語に入りました。

medius(中間)は、medium・media・median・medieval にも共通する語根です。immediate を入り口にこの一族を見渡すと、「中間」という概念が英語のなかでいかに広く使われているかが実感できます。

まとめ

immediate は、im-(否定)+ medi(ラテン語 medius:中間)+ -ate(形容詞語尾)で「あいだに何も挟まらない状態」=すぐの・直接の。

  • im-(否定)・・・impossible・immature・immortal などの一族へ
  • medi(medius=中間)・・・mediate・intermediate・median・medium・media の一族へ
  • immediate は、その2つが交わる入り口

間に何もないから、直接届く。間に何もないから、すぐに来る。それが immediate です。

immediate の語源ワードマップ。中心は immediate(=あいだに何もない)で、im-(否定)+ medi(medius:中間・あいだ)+ -ate(形容詞語尾)に分解。覚え方のヒント(Mサイズ=Medium・メディア=Media→この medi に否定の im- /immediate family=直系家族)、medi(中間)一族(mediate/intermediate/median/medium/media/medieval)、im-(否定)一族(impossible/imbalance/immature/immortal/imperfect)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:im-(否定)+ medi(中間)+ -ate =「あいだに何も挟まらない」
  • medi(中間)一族:mediate/intermediate/median/medium/media/medieval
  • im-(否定)一族:impossible/imbalance/immature/immortal/imperfect

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翻訳練習の解答

  1. すぐに返信してください。
  2. 医師は患者にすぐに対応した。
  3. テストが終わったあと、彼女はすぐに安堵した。
  4. 直系の家族は、いつもあなたの味方だ。
  5. その問題の直接の原因は、小さなミスだった。
  6. 会議が終わったあと、彼はすぐに部屋を出た。
  7. 状況が悪化する前に、すぐに対処しよう。
  8. 仲介者は要らない。直接話せばいい。
  9. 最もすぐそこにある答えが、いちばんシンプルだったりする。
  10. その変化は、あなたの周りのみんなに、すぐに影響を与えた。