PR

【語源で覚える】impenetrable|”pen” は、あのペンのこと?

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

▶︎ 詳しいプロフィールはこちら

一見、ものすごく長くて難しそうに見えるこの単語。

impenetrable

でも、よく見ると、どこかで見たことがある文字が並んでいます。

pen です。

ボールペンや万年筆の、あの pen。ペン先は鋭く、紙の繊維の中へぐっと入り込んでいきます。「ペン先が中へ入り込む」・・・このイメージを入り口にすると、impenetrable という長い単語が、一枚の絵になります。

もう一つ、スポーツやビジネスに馴染みがある方にはこちらも。サッカーで相手ディフェンスの奥深くへ鋭く切り込むプレーを「ペネトレイト(penetrate)」と呼びますよね。あの「奥へ奥へと入り込む」感覚が penetr の核心です。そこに「できない」の im が付くと、「鉄壁すぎて絶対に切り込めない」= impenetrable になります。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

impenetrable を分解してイメージで覚える|3つのパーツに切る

impenetrable は、3つに切ると一気に見通しがよくなります。

im(否定)+ penetr(入り込む)+ able(できる)

  • im・・・「〜ない」という否定。impossible(不可能な)と同じ im です。
  • penetr・・・「中へ入り込む」。ペン先が紙に刺さる、守備の奥深くに切り込む、そのイメージ。
  • able・・・「〜できる」。comfortable・reasonable と同じ語尾。

合わせると「中に入ることができない」。それが impenetrable の核心です。

※ 正確には、pen(ボールペン)と penetrate は語源が別です。penetrate のもとはラテン語 penetrare(奥へ入る)で、英語の筆記具 pen とはルートが違います。「penetr という綴りを見たらペン先が鋭く入り込む感覚を思い出す」という記憶のフックとして使っています。

スポンサーリンク

impenetrable の基本の意味と使い方

impenetrable は形容詞で、大きく2つの場面で使います。

① 物理的に「通り抜けられない」

壁、鎧、密林など、何かが物理的に突き抜けられない状態です。

  • an impenetrable wall(突き通せない壁)
  • an impenetrable jungle(踏み込めない密林)
  • impenetrable armor(貫けない鎧)

② 抽象的に「理解できない」

説明が難解すぎる、相手の考えがまったく読めない・・・そういう「心の壁を突き破れない」状態にも使います。

  • His logic is impenetrable.(彼の論理は難解すぎて理解できない)
  • an impenetrable mystery(解き明かせない謎)
  • an impenetrable expression(何を考えているかわからない表情)

「物理的に入れない」と「頭の中に入ってこない」、同じイメージから来ているのがよくわかります。

“penetr(入り込む)”でつながる単語ネットワーク

impenetrable の中心にある penetr(入り込む)を知っておくと、関連語が一気につながります。

単語意味イメージ
penetrate貫通する、入り込む中へ深く入っていく
penetrating鋭い、洞察力のある深く入り込んでくるような
penetration貫通、浸透、洞察入り込む行為・程度
penetrable貫通できるimpenetrable の反対
impenetrable貫通できない、理解できない入り込めない状態
impenetrability貫通不可能性、不可解さその性質・度合い

「penetr が入っていたら、たぶん”入り込む”話」・・・そう見えると、初見の単語でも意味が推測できます。

派生語|impenetrable まわり

単語品詞意味発音
impenetrable形容詞貫通できない、理解できないインペネトラブル /ɪmˈpenɪtrəbl/
impenetrably副詞貫通できないほどに、頑固にインペネトラブリー
impenetrability名詞貫通不可能性、不可解さインペネトラビリティ
penetrate動詞貫通する、入り込むペネトレイト /ˈpenɪtreɪt/
penetration名詞貫通、浸透ペネトレイション

TOEIC・英検での出題傾向

impenetrable は TOEIC では頻出ではありませんが、長文読解で登場することがあります。ビジネス文書より、科学・自然・文学系の文章に出やすい語です。英検では2級〜準1級レベルで見かけます。penetrate・penetration のほうが出題頻度は高く、まずそちらを押さえておくと impenetrable も自然に読めるようになります。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にあります。

  1. The castle walls were impenetrable.
  2. His expression was impenetrable, and no one could guess what he was thinking.
  3. The jungle was so thick that it seemed impenetrable.
  4. She found his argument completely impenetrable.
  5. The armor was designed to be impenetrable.
  6. To you, some ideas may seem impenetrable at first — until one word unlocks them.
  7. The mystery remained impenetrable for years.
  8. The fog was impenetrable, and they could not move forward.
  9. Do not be discouraged when a subject feels impenetrable.
  10. Once you find the key word, even an impenetrable text begins to open.

語源メモ|penetrare(奥深くへ入る)という言葉

impenetrable のもとをたどると、ラテン語 penetrare(奥へ入る・内部に達する)に行き着きます。この言葉の根っこには、古代ローマで「家の最も奥深い貯蔵室」を指した penus があり、「奥深くまで入り込んでいく」という動きを表していました。ちなみに家の奥を守る守護神「ペナーテース(Penates)」も同じ一族です。

ここへ、im(否定)と -able(できる)が組み合わさって、「奥深くへ入っていくことができない」= impenetrable になりました。

※ 冒頭で触れた筆記具の pen は、ラテン語 penna(羽根:羽根ペンが語源)に由来していて、penetrare とは歴史的なルーツが別です。ただし、penetr という綴りを見たときに「ペン先が紙に鋭く刺さって入り込む」イメージを呼び出すフックとしては十分に役立ちます。語源の正確さとは分けて、記憶の手がかりとして活用してください。

まとめ

impenetrable は、im(否定)+ penetr(入り込む)+ able(できる)で「中に入ることができない」。

  • im・・・否定。impossible・imbalance と同じ
  • penetr・・・入り込む。penetrate 一族の中心
  • able・・・できる。comfortable・reasonable と同じ語尾
  • 物理的な「通り抜けられない」と、抽象的な「理解できない」の両方で使う

ペン先が紙の中へ入り込む感覚、守備の奥深くに切り込むペネトレイト。その逆が impenetrable です。penetrate 一族ごと記憶に入れてしまいましょう。

impenetrable の語源ワードマップ。中心は impenetrable(=中に入ることができない)で、im(否定)+penetr(入り込む)+able(できる)に分解。覚え方のヒント(ペン先が鋭く入り込む/ペネトレイト)、penetr(入り込む)一族(penetrate/penetrating/penetration/penetrable/impenetrability)、im(否定)仲間(impossible/imbalance/immovable)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:im(否定)+ penetr(入り込む)+ able(できる)=「中に入ることができない」
  • 覚え方フック:pen → ペン先が入り込む/ペネトレイト(語源は別・記憶用)
  • penetr 一族:penetrate/penetrating/penetration/penetrable/impenetrability
  • im(否定)仲間:impossible/imbalance/immovable

関連記事(内部リンク)

【タイパ最強】英単語の語源・パーツ分解全リスト|語源×記憶フックで芋づる式に覚える
英単語を最小限の労力でマスターする「語源+パーツ分解」の全リスト。学術的に正確な語源データと、タイパ(時短)を追求した記憶フックを完全分離して掲載。芋づる式に派生語を暗記し、実務やニュースで使える英語力を最速で身につけましょう。

翻訳練習の解答例

  1. その城壁は、突き崩すことができなかった。
  2. 彼の表情は読めず、何を考えているのか誰にもわからなかった。
  3. 密林はあまりにも深く、踏み込めないように見えた。
  4. 彼女には、彼の議論がまったく理解できなかった。
  5. その鎧は、貫通されないように設計されていた。
  6. あなたにとっても、最初はどうしても入ってこないアイデアがあるかもしれない。でも、たった一語がきっかけで、扉が開くことがある。
  7. その謎は、何年間も解き明かされないままだった。
  8. 霧が深すぎて、前に進むことができなかった。
  9. ある分野がどうにも入ってこないと感じても、落ち込まなくていい。
  10. 手がかりとなる一語を見つけると、どれだけ難解なテキストでも、少しずつ開いてくる。

一夜漬けで覚えるビジネス英単語リスト|語源で理解するTOEIC・英検・社会人の学び直し

あなたも英語の勉強やり直してみませんか?|3つの扉へのリンク

「英語嫌い」から「英語好き」になるためのページです。アルファベットすら見たくないほど英語嫌いの方向けにご用意しました。
👇
英語学習の扉1 カタカナ英語・ゲームにスマホ・英語の歌で伸ばす勉強らしくない英語の勉強|鈴木一世

英語は苦手だけど、基礎を固めてしっかりと勉強したいと考えている方。きっと努力家なんだと思います。そんな方々に向けてご用意した扉です。
👇
今度こそ着実に英語の基礎を固める|1万人のデータが導く『やり直し』の作法【鈴木一世の扉2】

芸能人が英語に向き合う姿、テレビや映画でも目にしますね。英語に対する気持ちを上げるための記事一覧のページはこちらです
👇
芸能人の英語に学ぶ|憧れをエンジンにして英語を伸ばす20代のリスキリング

努力の結果、ある程度できるようになった方、さらにその上を目指したい方向けのページです。
👇
【英語学習の扉3】中級から、さらにその先の「鍵」にしたいあなたへ

英語学習に対する意欲別3つの扉の入口:ブログトップはこちら

👉英語リスキリングとキャリアの再構築|1万人のデータが証明する『やり直し』学習法|鈴木一世