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【語源で覚える】insurance|sure と secure は、実は同じ語源だった

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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 insurance(インシュアランス)は、日本語でも定着してきた言葉です。「生命保険・健康保険・car insurance」・・・意味はわかるけれど、なぜこの綴りなのかは気にしたことがなかった、という方が多いかもしれません。

この単語、実は sure(確かな) と secure(安全な) の親戚です。三つとも、ラテン語の同じ一語から生まれています。その一語が見えてくると、「なぜ保険が insurance という綴りなのか」がすっと腑に落ちます。

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insurance を分解してイメージで覚える|sure と secure の親戚

insurance をパーツに分けると、こうなります。

in-(=en-:〜の状態にする)+ sure(安全な・確かな)+ -ance(状態・仕組みを表す名詞語尾)

※ 綴りは in- ですが、語源は古フランス語の接頭辞 en-(ラテン語 in- 由来)が英語に入ったのち、ラテン語風に in- と再表記されたものです。

真ん中の sure は、I’m sure.(確かです)でおなじみの、あの sure。「確かな状態にする仕組み」・・・それが insurance の語源的なイメージです。

そしてここが面白いところ。secure(安全な) も、同じラテン語 securus から来ています。

securus を分解すると、se-(〜から離れて)+ cura(心配・世話)。「心配事から切り離された状態」が原義です。その securus が、フランス語 sûr を経由して sure になり、別ルートでラテン語から直接 secure にもなった。

insurance はその sure を「〜の状態にする」でくるんで名詞にした言葉です。

sure・secure・insurance は全員、ラテン語 securus の子孫。三つを並べると、「安全・確か」という共通のイメージが一本の線でつながります。

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insurance の基本の意味と使い方

insurance は「保険」「保証」を表す名詞です。将来の予期しない出来事に備えて、あらかじめ費用を払い、損失が出たときに補償を受ける制度・・・それが保険です。

語源から見ると、「誰かを(あるいは何かを)確かで安全な状態にする仕組み」という感覚が根底にあります。

  • life insurance(生命保険)
  • health insurance(健康保険)
  • car insurance(自動車保険)
  • fire insurance(火災保険)
  • take out insurance(保険に入る)
  • insurance policy(保険証券)
  • insurance claim(保険請求)

assure・ensure・insure|語源で使い分けが一撃でわかる

この3語は混乱しやすい組み合わせですが、語源を見ると一瞬で整理できます。

動詞語源目的語コアイメージ
assuread-(〜へ向かって)+ sure人不安な人に向かって「大丈夫」と確信を伝える
ensureen-(〜の状態にする)+ sure事柄・結果出来事や結果を確実な状態にする
insureinsurance の動詞形もの・人(契約)金銭的な補償契約を結ぶ
  • I assure you it’s safe.(あなたに保証します、安全です)→ 人に向けて伝える
  • Please ensure the door is locked.(ドアに鍵がかかっているか確認してください)→ 事柄を確実にする
  • We insured the house against fire.(家に火災保険をかけた)→ 保険契約を結ぶ

「誰に向けるか、何を確実にするか、それとも契約か」・・・語源のイメージを持っておくと、使い分けに迷わなくなります。

“securus 一族”でつながる単語ネットワーク

単語語源・構成意味
suresecurus → フランス語 sûr → 英語確かな、確信して
securese-(離れて)+ cura(心配)= securus から直接安全な、確保する
insurancein-(en-:〜にする)+ sure + -ance保険、保証
ensureen-(〜の状態にする)+ sure確実にする
assuread-(〜へ向かって)+ sure保証する、安心させる
reassurere-(再び)+ assure安心させる、不安を取り除く
assuranceassure + -ance保証、確信
securitysecure + -ity安全、防犯、セキュリティ

「sure や secure が見えたら、”安全・確かさ”の話」・・・そう読めるようになると、初見の単語でも方向が推測できます。

派生語|insurance まわり

単語品詞意味発音
insurance名詞保険、保証インシュアランス /ɪnˈʃʊərəns/
insure動詞保険をかけるインシュア /ɪnˈʃʊər/
insured名詞・形容詞被保険者、保険がかけられたインシュアド /ɪnˈʃʊərd/
insurer名詞保険会社、保険提供者インシュアラー /ɪnˈʃʊərər/
reinsurance名詞再保険リーインシュアランス
uninsured形容詞保険に入っていないアンインシュアド

TOEIC・英検での出題傾向

insurance は TOEIC Part 7(読解)で頻出です。health insurance・insurance policy・insurance claim といった形で、案内文やビジネスメールに登場します。英検では2級〜準1級レベル。insure・insured・insurer とセットで押さえておくと確実です。assure/ensure/insure の使い分けは、英検準1級〜1級の語彙問題でも問われます。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. Do you have health insurance?
  2. She took out life insurance last year.
  3. The insurance covered most of the repair costs.
  4. Make sure you check your insurance policy before you travel.
  5. Car insurance is required by law in most countries.
  6. His company provides insurance for all employees.
  7. Insurance gives you peace of mind when the unexpected happens.
  8. They filed an insurance claim after the accident.
  9. I assure you that everything will be fine.
  10. Without insurance, a single illness can change everything.

語源メモ|securus という一語がつないでいる

insurance のルーツをたどると、ラテン語 securus(安全な・心配のない)に行き着きます。se-(〜から離れて)+ cura(心配・世話・配慮) が合わさった言葉で、「心配事から切り離された状態」が原義です。

この cura は、英語の cure(治療する)や curator(学芸員)、accurate(正確な)にも入っている語根です。「病気などの心配(cura)から離れた(se-)状態にする」・・・そう見ると、保険という概念が言葉の成り立ちにそのまま入っています。

securus は二つのルートで英語に入りました。一つはフランス語 sûr を経由して sure に。もう一つは16世紀にラテン語から直接 secure として。insurance は古フランス語 enseurer(確かな状態にする)を経由して英語に入り、「確かで安全な状態にする仕組み」=保険という意味に落ち着きました。

sure・secure・insurance・ensure・assure・・・これだけの単語が、一つの語源 securus でつながっています。

まとめ

insurance は、in-(en-:〜の状態にする)+ sure(安全な・確かな)+ -ance で「確かで安全な状態にする仕組み」=保険。

  • sure と secure は同じラテン語 securus の子孫
  • securus・・・se-(離れて)+ cura(心配)=「心配から切り離された」
  • assure(人へ)/ ensure(事柄を)/ insure(保険契約を)・・・語源で使い分けが一撃でわかる
  • securus 一族:sure / secure / ensure / assure / reassure / assurance / security
insurance の語源ワードマップ。中心は insurance(=確かな状態にする仕組み)で、in-(en-:〜の状態にする)+ sure(安全な・確かな)+ -ance に分解。語源の根っこはラテン語 securus(se-〈離れて〉+ cura〈心配〉=心配から切り離された)。securus 一族(sure / secure / security / assurance)、動詞の使い分け(assure:人へ/ensure:事柄を/insure:保険契約を/reassure:再び安心させる)、覚え方のヒント(sure と secure は親戚・cure や accurate も cura の仲間)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:in-(en-:〜にする)+ sure(安全・確か)+ -ance =「確かな状態にする仕組み」
  • 語源の根っこ:ラテン語 securus = se-(離れて)+ cura(心配)
  • securus 一族:sure / secure / ensure / assure / reassure / assurance / security
  • 使い分け:assure(人へ)/ ensure(事柄を)/ insure(保険契約を)

関連記事(内部リンク)

翻訳練習の解答例

  1. あなたは健康保険に入っていますか?
  2. 彼女は去年、生命保険に入った。
  3. 保険で修理費のほとんどがまかなわれた。
  4. 旅行の前に、必ず保険の契約内容を確認しておいてください。
  5. 自動車保険は、ほとんどの国で法律上の義務だ。
  6. 彼の会社は、全従業員に保険を提供している。
  7. 保険があると、予期しない出来事が起きたときでも、気持ちが落ち着く。
  8. 彼らは事故の後、保険の請求手続きをした。
  9. すべてうまくいくと、あなたに保証します。
  10. 保険がなければ、たった一度の病気が、すべてを変えてしまうことがある。