このパートは、ある意味リーディング速度が要求されます。
まず、二人以上の人の会話が流れます。その後問題用紙にある質問の音声が流れ、選択肢を読み上げてくれます。
解答のコツ
会話の後に流れる質問と選択肢を聞いていると、解答が遅れてしまう場合があります。質問と選択肢が問題用紙に書いてあるのですから、さっさと読んで解答すればよいのです。
冒頭で「このパートはある意味リーディング速度が要求されます」言ったのは、そういうわけです。質問と選択肢の音声よりも早く読んでしまえば次の問題の質問と選択肢を見て、会話の内容を予測できるのです。
このパートは、リスニングの問題ですが、時間が余れば見直しのできるパートです。なぜか? それは会話に対して3つの質問が用意されているわけですから、選んだ3つの選択肢に脈絡がない場合、どれかが不正解だということになります。選んだ3つの選択肢を見直し、内容に食い違いがないかを見直すことで、正答率が上がることがあります。
見方を変えると、会話を聞かなくても、選択肢を眺めて、話の流れができるものが正解だということが言えます。問題によっては会話を聞かなくても正解にたどり着く問題があるんです。
もし会話を聞いていて、途中でついていけなくなった場合、先に選択肢を見て脈絡や流れができるものを3つ選ぶことで、正答率が上がったりします。
もう1つ、会話を聞いている間、その場面を思い浮かべる練習をしてみて下さい。私たちが日本語の会話を聞いて、頭に思い浮かべるのは、日本語の文字ではなく、会話の風景です。ところが外国語(英語)の音声を聞くと、なぜか頭に単語のつづりが出てきてしまう方はいませんか? これは、紙に書くメモを、頭の中でやっているということなんです。
そうすると頭の中で、英語←→日本語の変換する時間がロスタイムとなってしまいます。そういう理由から、英語の会話を聞いたら、その内容を場面や映像として頭にとどめる練習をしておくとよいと思います。
それが難しいという場合、会話の中に出てくる最低限のキーワードだけを頭にとどめるようにします。私たちが日本語を読んだり聞いたりする場合、キーワードだけを記憶にとどめて、それをつなぎあわせて意味を理解しています。
相手の話を誤解したり、内容を間違って理解したりするのはそのためです。最低限の重要なキーワードだけを頭の中に記憶して、問題を解くようにしましょう。
Part3向け おススメ勉強法
できるだけシャドーイングに取り組んでいただくのがよいと思います。オーバーラッピングは英文を見ながら音声と同じ速度で音読する練習法です。文字があるので、リーディングにより効果がある練習法だと言われます。
これに対してシャドーイングは、文字を見ず、聞こえた音声を即座に言う活動ですので、リスニングにより効果がある活動だと言われます。
関連リンクをご覧になっていただき、練習法について学んでみて下さい。
関連リンク
オーバーラッピング シャドーイング(準備中)