scrutinyをパーツに分割すると、scru+tinyとなります。scru-の部分は、スクラップ(scrap)に似ていませんか? 実は、scrutinyとscrapの間には、語源的な共通点があるのです。scrapは、燃えないゴミなどを意味します。ただ、パソコンの配線や基盤には、金が使われています。一見スクラップに見えるのですが、その中から金を取り出すことができるのです。
ごみの山に見えたとしても、よく探すとお宝が出てくることがありますよね。この「綿密に探す」というのがscrutinyの意味なのです。
scrutinyの派生語
単語 | 意味 | 発音 |
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scrutiny | 詳細な調査、精査 | スクルーティニー |
scrutinize | 詳細に調べる、精査する | スクルーティナイズ |
scrutinizing | 詳細に調べている(進行形) | スクルーティナイジング |
scrutinized | 詳細に調査された(過去形、過去分詞) | スクルーティナイズド |
scrutinizer | 詳細に調べる人、精査者 | スクルーティナイザー |
unscrutinized | 精査されていない | アンスクルーティナイズド |
scrutinyの語源的意味
1. scrutinyの意味
「scrutiny(スクルーティニー)」は、「詳細な調査」や「綿密な観察」という意味の単語です。たとえば、何かをじっくりと観察したり、調査して問題点や真実を見つけ出すときに使われます。
例:
- The document was under close scrutiny.
(その文書は詳細に調査されていた。)
2. scrutinyの語源
scrutinyの語源は、ラテン語の「scrutari(調べる、探す)」にさかのぼります。この動詞は、「ゴミやくず(scruta)」を掘り返して探る行為を指していました。古代では、何か価値あるものを見つけるためにゴミを慎重に調べる様子から、「徹底的に調査する」という意味が生まれました。
「scrutari」から派生したscrutinyは、もともと「くずや破片を調べること」を指していましたが、後に「何かを深く調べたり、観察すること全般」に広がりました。
3. scrapとの関係
「scrap(スクラップ)」も同じラテン語の「scruta(くず、破片)」が語源です。scrapはそのまま「ゴミ」や「くず」を意味しますが、現代では「残り物」や「捨てられたもの」といったニュアンスで使われることが多いです。
- scrap of paper(紙の切れ端)
- scrap metal(廃金属)
このように、scrutinyとscrapはもともと同じ「くずや破片」を意味する言葉に由来しています。ただし、scrapは「もの」を指し、scrutinyは「そのものを詳しく調べる行為」を表すように意味が分かれていきました。
4. まとめ
「scrutiny」という言葉は、「ゴミの中から価値のあるものを探す」という行為から、「物事を注意深く調査する」という現在の意味になりました。一方、「scrap」は、同じ語源から派生しつつ、具体的な「破片」や「廃棄物」を意味する言葉として使われています。
この語源のつながりを知ると、「scrutiny」と「scrap」の関係がよくわかり、英単語を覚えやすくなるでしょう!