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英検・資格は受験で有利になる|「たくさん」より「効くものを絞る」が正解

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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まず、結論から

お子さんの受験のために、英検や資格を「取らせておこう」と考える親御さんは多いと思います。実際、英検などの資格は、高校受験でも大学受験でも、有利に働くことがあります。だから、その方向は間違っていません。

ただ・・・長く大学で学生を迎えてきた側から正直に言うと、効くのは「たくさん持っていること」ではありませんでした。効くのは、志望先に合った、効くものを絞れているかどうかです。

まじめなご家庭ほど「あれも、これも」と積み増して、お子さんもご家族も疲れてしまう。そこがいちばん、もったいないところなんです。

この記事では、資格を「増やす」のではなく「絞る」という考え方を、受け入れる側の視点からお話しします。

つい、やってしまいがち受け入れ側が見ているのは
級や資格の数を増やす志望先で実際に効くものを持っているか
とりあえず早めに取らせる目標から逆算して必要なものを選べているか
「持っていれば安心」で集める一つひとつがちゃんと武器になっているか
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英検・資格は、受験で「有利になることがある」

まず、事実から整理します。

英検をはじめとする資格は、高校受験でも大学受験でも、優遇の仕組みが用意されていることがあります。ある級を持っていると出願の条件を満たせたり、点数として加算されたり、その科目の試験が免除されたり・・・こうした扱いは、実際に存在します。だから「資格は受験に関係ない」というのは誤解で、うまく使えば確かな強みになります。

ただし、ここが大事なところなのですが・・・その扱いは、学校・自治体・大学によって本当にばらばらです。同じ級でも、大きく評価してくれるところもあれば、まったく関係ないところもある。

「英検を持っていれば、どこでも有利」ではないんです。だからこそ、次のような「絞る」発想が要ります。

でも「たくさん持つ」は、逆効果になりやすい

ここは、受け入れる側にいて何度も感じてきたことです。

資格をたくさん持っている子が、そのぶん評価されるかというと・・・そうではありませんでした。むしろ、数を追ううちに一つひとつが浅くなり、「結局どれも中途半端」になってしまう子を、よく見かけます。まじめなお子さんほど、この落とし穴にはまりやすい。親御さんの「持たせておけば安心」という気持ちが、知らないうちにお子さんの負担になっていることがあるんです。

受け入れる側が見ているのは、資格の「数」ではありません。その子が、目標から逆算して必要なものを選び、それをちゃんと自分の武器にできているかです。言いかえれば、資格の一覧そのものより、「なぜそれを選んだのか」という筋の通り方のほうを見ています。

だから、資格は増やす対象ではなく、絞る対象です。

受験で「効く資格」の絞り方

では、どう絞ればいいのか。順序はシンプルです。

募集要項を見ながら、目指す英検・資格を家族と一緒に選ぶ高校生

先に、志望先を確かめる。

これが出発点です。行きたい学校・大学が、どの資格を、どのレベルで、どう評価しているか。出願条件なのか、加点なのか、免除なのか。これを知らずに資格を選ぶのは、地図を見ずに歩き出すのと同じです。多くの場合、答えは学校や大学が公表している募集要項・入試要項に書いてあります。まずそこを見る。

次に、そこから逆算する。

たとえば英語の資格なら、「とにかく上の級を」ではなく、志望先が求めるレベルはどこかを見て、そこに必要な級を目標に据える。志望先が2級で優遇するなら、まずは2級を確実に。準1級が本当に効く相手なのかは、要項を見てから判断すればいい。要るレベルを超えて上へ上へと積むより、要るものを確実に取るほうが、時間もお金も生きます。

このあたりの「どの県・どの大学が、どの資格をどう評価するか」という具体は、数が多く、年度によっても変わります。別記事にまとめていく予定ですので、志望先を絞る材料としてあわせてご覧ください。

👉 〔関連記事〕高校・大学受験で有利になる資格一覧(近日中に公開)

👉 〔関連記事〕英検優遇の地域別・大学別まとめ(近日中に公開)

「就職に有利」な資格は、もっと絞られる

もう一段、先の話もしておきます。受験のさらに先、就職についてです。

大学で学生と接していると、「資格を取れば就職に有利ですか?」と、本当によく聞かれます。その気持ちはよく分かります。

でも、採用する側・受け入れる側から見ての正直なところを言うと・・・「たくさん持っているから有利」ということは、ほとんどありません

むしろ、志望と関係のない資格をいくつも並べても、「なぜこれを取ったのか」が見えないと、評価にはつながりにくい。

効くのは、進みたい方向とつながっている資格を、理由を持って取っていることです。

数ではなく、筋。ここでも「絞る」が正解なんです。この視点は、実はお子さんが小さいうちから持っておくと、資格との付き合い方そのものが変わってきます。受験のためだけでなく、その先の何年かにも効いてくる考え方だと思います。

まとめ|親ができるのは「情報を集めて、一緒に絞る」こと

英検や資格は、受験で有利になることがあります。でも、効くのは数ではなく、志望先に合ったものを絞れているかどうか。ここまで、そうお話ししてきました。

では、親には何ができるか・・・。お子さんに代わって勉強することではありません。志望先が何を求めているかの情報を集め、お子さんと一緒に「どれを取るか」を絞る。この作業を支えることこそ、親にできる、いちばん実のある関わりだと思います。手当たり次第に取らせるのではなく、要るものを一緒に見極める。それだけで、お子さんの負担はぐっと軽くなります。

もし、「うちの子の志望先だと、何をどう取ればいいのか分からない」と迷うなら、現状や志望から逆算した学習の組み立てを、第三者に一度相談してみるのも一つの手です。無料で相談できるところもありますので、情報の一つとして使ってみてください。

👉 〔無料相談・無料面談について〕受験に向けた学習の相談先

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筆者:鈴木一世|大学教員・心理カウンセラー。中学・高校教諭を経て長く教育と相談の現場で、学生とその保護者に向き合ってきました。

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