※本記事にはプロモーション(広告)を含みます。
まず、結論から
「中学のときは英語ができたのに、高校に入ってから急についていけなくなった」
・・・お子さんのそんな様子に、不安を感じている親御さんは少なくありません。
でも、先に言っておきたいことがあります。高校英語についていけなくなるのは、たいてい「頭が悪いから」でも「うちの子だけ」でもありません。長く受験生を見てきて思うのは・・・原因のほとんどは、中学内容との段差と、積み上げの順番のズレにあります。つまり、つまずいた場所さえ見つけて戻れば、必ず追いつけるということです。
まず、教科書に載っている英文の量が増えること、新しく出て来る単語が一気に増えること。しかも1度出てきた単語が2度、3度と出て来るとは限らない・・・つまり、教科書を読みながら単語を覚える機会がほとんどないということなのです。
だから、いきなり塾を増やす前に。まずは「どこでつまずいたのか」を落ち着いて見つけるところから始めましょう。この記事は、その見つけ方の話です。
| 焦って、やってしまいがち | まず、したいこと |
|---|---|
| とにかく問題集を増やす | どこでつまずいたかを先に見つける |
| 「もっと勉強しなさい」と言う | 中学範囲に穴がないかを確かめる |
| すぐに塾を探す | 家でできる手当てから試してみる |
「高校英語についていけない」は、順番のズレで起きる
高校に入ると、英語は急に難しく感じます。単語量が一気に増え、文の構造も複雑になり、長文も長くなる・・・中学のときのやり方のままだと、どこかで必ず息切れします。
大事なのは、これが能力の問題ではなく、順番の問題だということです。英語は積み上げ式の教科なので、下の段が一つでも抜けていると、その上に何を積んでも崩れてしまいます。
中学範囲のどこかに小さな穴が残ったまま高校内容へ進むと、そこから先が全部あやふやになる・・・「急にわからなくなった」の正体は、たいていこれです。
裏を返せば、抜けた段を見つけて埋め直せば、そこから上はまた積み上がっていきます。「ついていけない=手遅れ」では、まったくありません。
実際、英検3級(中学レベル)に合格できなかった学生が、大学入学後半年で海外のニュース番組に取り組めるようになる姿を、私は毎年見ています。
つまずきの型は、だいたい3つ
お子さんが英語のどこでつまずいているのか。見分けるために、よくある3つの型を挙げておきます。お子さんの様子と照らし合わせてみてください。

一つめ、語彙が足りない。
単語と熟語の土台が薄いと、文法を習っても長文を読んでも、そこで必ず止まります。「知らない単語が多すぎて読む気が失せる」なら、これです。
二つめ、音声処理がうまくできない。
つまり、音読能力をしっかり鍛えてもらっていないということです。もしくは完全に自己流で日本語発音やカタカナ発音になっていること。
一語ずつ日本語に置き換えながら読む癖がついていると、読むのが遅く、試験時間内に長文を読み切れません。「時間が足りなくて最後まで解けない」なら、ここを疑います。
三つめ、中学範囲の文法に穴がある。
高校の文法が理解できないとき、原因が中学範囲(時制、関係代名詞など)にあることは珍しくありません。「高校の説明が、そもそも前提から分からない」なら、戻り学習が要ります。
高校で学ぶ文法事項は、中学の復習であることが少なくありません。
どれか一つのこともあれば、重なっていることもあります。まずはお子さんが「どこで止まっているか」を、この3つで切り分けてみてください。
(※それぞれの詳しい直し方は、別記事で具体的にお話ししています。)👇


家でまずできること(お金をかけずに)
つまずきの型が見えたら、実は家でできる手当てから始められます。いきなりお金をかける必要はありません。
語彙が薄いなら、薄い単語帳を一冊、確実に。あれこれ手を広げず、一冊をくり返すほうが定着します。読むのが遅いなら、音読・・・とくに声に出して速く読む練習が効きます。これは山下智久さんが実践して来た学習法です。
👇
【英語速音読の手順】1万人指導の成果データと福士蒼汰・山下智久の音読勉強法
黙読で日本語に訳す癖を、英語のまま処理する回路に置き換えていく作業です。中学範囲に穴があるなら、思いきってそこまで戻る。遠回りに見えて、これがいちばん速い。高校生が中学内容に戻るのは恥ずかしいことでも何でもなく、むしろ賢い判断です。
このあたりの具体的なやり方は、上でも触れた既存の記事にまとめてあります。まずはそこを見ながら、家で試せることから始めてみてください。
それでも動かないときは、「原因の見極め」を借りる
家で試しても、なかなか動かないこともあります。そんなときは、無理を続けないでください。
とくに・・・親御さんが原因を特定しきれない、戻るべき範囲が広すぎて家庭では手に負えない、というケースです。英語は積み上げ式なので、どこから穴が始まっているかを正確に見つけられるかどうかで、その後の効率がまるで変わります。ここは、現状を客観的に測ってもらうという手があります。第三者にお子さんの答案や様子を見てもらい、「どこから戻ればいいか」を一緒に見つけてもらうわけです。
まずは無料で現状を見てもらえるところもあります。入会を前提にせず、「今どこでつまずいているか」を確かめるだけでも、次の一歩の向きが定まります。
👇〔無料面談で現状を見てもらう〕トウコベ(※アフィリンク/PR)
トウコベ公式サイトそのうえで、「授業を足すべきか、それとも学習の設計を立て直すべきか」という一歩踏み込んだ判断については、別記事で詳しくお話ししています。あわせてどうぞ。
👉 〔関連記事〕子どもの英語だけ伸びない|大学受験、塾を足す前に親が見るべきこと

まとめ|焦らず、まず「どこでつまずいたか」を見つける
高校英語についていけない・・・その言葉の響きほど、状況は深刻ではありません。原因のほとんどは、順番のズレと、中学範囲の小さな穴です。つまずいた場所を見つけて戻れば、そこからまた積み上がっていきます。
だから、焦って問題集や塾を増やす前に。まずは「どこで止まっているか」を、落ち着いて見つけることから。それが、遠回りに見えて、いちばん確かな近道です。親御さんにできるのは、その見極めを、そばで一緒に支えてあげることだと思います。
お子さんとの関わり方の全体像については、こちらの記事でお話ししています。
👉 〔関連記事〕大学受験の英語に、親はどう関わるか(※ピラーへ/公開前に差し込み)
よくある質問
Q. 高校英語についていけないまま来てしまいました。今からでも追いつけますか?
A. 追いつけます。大事なのは、先へ進む前に、つまずいた場所まで戻ることです。中学範囲に穴があればそこから、語彙が薄ければそこから。順番さえ整えば、英語は後からでもしっかり伸びていきます。
Q. 塾に行かせれば解決しますか?
A. 塾が合う場合もありますが、「授業を足すこと」と「つまずきを見つけて順序を直すこと」は別です。まずは原因がどこにあるかを見極めてから、授業が要るのか、学習の設計が要るのかを考えるのがおすすめです。その判断については、別記事で詳しくお話ししています。
筆者:鈴木一世|大学教員・心理カウンセラー。中学・高校教諭を経て、長く教育と相談の現場で、学生とその保護者に向き合ってきました。
関連リンク
大学受験の英語に、親はどう関わるか|大学教員が見てきた”伸びる家庭”がしていたこと


子どもの英語だけ伸びない|大学受験、塾を足す前に親が見るべきこと




癒しの色彩心理 イッセーのホームページ
