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【語源で覚える】consist|アシスタントの sist が、そのまま入っている

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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サッカー中継の「アシスト」、電動アシスト自転車、そしてアシスタント。「助ける・支える」のイメージで、すっかり日本語になっていますよね。

この assist の後ろ半分、sist を切り出して、そのまま別の単語の真ん中に置いてみます。

con + sist

はい、consist です。TOEICでもおなじみの「〜から成る、〜で構成される」。アシスタントと構成されるが、同じ部品でできている・・・これ、偶然ではありません。sist は「立つ」という意味を持っていて、assist も consist も、その「立つ」を今も引きずっています。

ここを押さえると、exist・insist・persist・resist といった「-sist で終わる単語」が、一気に同じ家族の顔に見えてきます。

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consist を分解してイメージで覚える|sist は「立つ」

consist をパーツで見ると、こうなります。

con(一緒に)+ sist(立つ≒stand)

直訳すると「一緒に立っている」。ばらばらの部品が、崩れずに一緒に立っている状態・・・それが「〜から成る、〜で構成されている」です。

The team consists of five members.
(そのチームは5人で成り立っている=5人が一緒に立っている)

一方の assist は、ad(〜のそばへ)+ sist(立つ) で「そばに立つ」。困っている人のそばに立つから「助ける」。アシスタントは「そばに立つ人」です。パスを出して得点を生む「アシスト」も、シュートを打つ人のそばで支えた、というイメージそのままですね。

同じ sist なのに、con(一緒に)なら構成、ad(そばに)なら援助。前につく一文字で、行き先がこれだけ変わります。

覚え方としては、こう結んでおくと忘れにくいです。

  • assist・・・人の「そばに」立つ → 助ける
  • consist・・・部品が「一緒に」立つ → 〜から成る
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consist の基本の意味と使い方

consist は自動詞で、単独ではほとんど使いません。後ろに前置詞を伴って、セットで覚えるのが実戦的です。

  • consist of …・・・〜から成る、〜で構成される(いちばん出会う形)
  • consist in …・・・〜に本質がある、〜にこそある(かたい表現)
  • consist with …・・・〜と一致する(古風・かなりかたい)

The book consists of five chapters.
(その本は5章から成っている)

Real courage consists in starting small.
(本当の勇気は、小さく始めることにこそある)

of は「中身の部品リスト」、in は「本質・核心のありか」。部品を並べたいときは of、「大事なのはここだ」と言いたいときは in・・・この感覚で十分使い分けられます。

使い分け|be consisted of と言ってはいけない理由

ここがテストでも実務でも効くポイントです。

consist は受け身にできません。 「構成されている」という日本語につられて The team is consisted of five players. と書いてしまう人がとても多いのですが、これは誤りです。

理由は語源まで戻るとすっきりします。consist はもともと「(自分が)一緒に立っている」という、自分の状態を表す動詞。誰かに「立たされている」のではないので、受け身にする余地がないわけです。

○ The team consists of five players.
× The team is consisted of five players.
○ The team is composed of five players.
○ The team is made up of five players.

同じ理由で、進行形にもしません(is consisting of は使わない)。状態を表す動詞だからです。ただし分詞として使う a team consisting of five players(5人から成るチーム)は自然な形で、書き言葉でよく見かけます。

似た意味の語との整理も、ここでまとめておきます。

表現向き例
consist of全体 → 部分(受け身にしない)The course consists of ten lessons.
be composed of全体 → 部分(受け身の形で使う)The course is composed of ten lessons.
be made up of全体 → 部分(いちばん口語的)The course is made up of ten lessons.
comprise全体 → 部分(of を付けない)The course comprises ten lessons.

sist(立つ)でつながる単語ネットワーク

sist を「立つ」と覚えた瞬間、別ジャンルに見えていた単語が一列に並びます。語尾が -sist なら、ほぼこの一族だと思って大丈夫です。

単語意味イメージ
assist助ける、援助するad(そばへ)+sist=そばに立つ
exist存在するex(外へ)+sist=外へ立ち出る
insist強く主張するin(上に)+sist=その上に立ち続ける
persistやり抜く、根強く続くper(通して)+sist=最後まで立ち続ける
resist抵抗するre(反対に)+sist=向かい合って立つ
desistやめる、思いとどまるde(離れて)+sist=その場から立ち退く
subsist食いつなぐ、存続するsub(下で)+sist=下で持ちこたえる

insist(主張する)が「その場に立ち続ける」、resist(抵抗する)が「向かい合って立つ」・・・日本語訳で丸暗記していたものが、全部「立ち方の違い」だったとわかると、記憶の負担が一気に軽くなります。

大もとの stare(立つ)まで広げる

sist は、ラテン語の stare(立つ) を変化させた形です。そしてこの stare は、英語の stand と同じ印欧祖語の語根 *sta-(立つ) までつながっています。つまり、日本人が中学一年で習う stand と、consist は遠い親戚です。

単語意味つながり
stand立つ英語本来語としての「立つ」
state状態、国家立っているありさま
status地位、ステータス立ち位置
station駅、持ち場立って留まる場所
stable安定したしっかり立っていられる
statue像立たせたもの
constant一定の、不変のcon(一緒に)+stare=ずっと立ち続ける
distance距離dis(離れて)+stare=離れて立つ
instant即座のin(上に)+stare=すぐそこに立っている
obstacle障害物ob(前に)+sta=前に立ちはだかるもの
cost費用con+stare=(その値で)成り立つ

コスト(cost)まで同じ家族だと聞くと驚きますが、「いくらで成り立つか」と考えれば、consist の「成り立つ」とすぐ隣の発想です。

なお、綴りが似ている sister(姉妹)は、この一族とはまったく無関係です。こちらは別系統の古い語で、sist とは何の血縁もありません。ここだけ混ぜないようにしておくと安全です。

派生語 Word Family

単語品詞意味発音
consist動詞〜から成る、〜にあるコンシスト /kənˈsɪst/
consistent形容詞一貫した、矛盾のないコンシステント /kənˈsɪstənt/
consistently副詞一貫して、常にコンシステントリー /kənˈsɪstəntli/
consistency名詞一貫性/(液体などの)かたさコンシステンシー /kənˈsɪstənsi/
inconsistent形容詞一貫性のない、矛盾したインコンシステント /ˌɪnkənˈsɪstənt/
inconsistency名詞矛盾、不一致インコンシステンシー /ˌɪnkənˈsɪstənsi/

このうち consistently は TOEIC・ビジネスの両方の基礎語彙リストに、consistency と inconsistent はビジネスの基礎語彙リストに入っています。consist 本体よりも、派生語のほうが実務で顔を出す回数は多いかもしれません。

TOEIC・英検での傾向

TOEIC では、Part 5 の文法問題と Part 7 の読解の両方で安定して登場します。狙われるのは、ほぼこの3点です。

  1. consist of を受け身にしていないか・・・is consisted of を選ばせる引っかけ
  2. of と in の選択・・・部品を並べているのか、本質を語っているのか
  3. consistent with …(〜と一致している)・・・報告書や数値の照合でよく出る形

ビジネス文書では、The package consists of three services.(このプランは3つのサービスで構成されています)のような説明文が定番です。また consistent / consistently は人事評価や品質管理の文脈で頻出で、consistently high quality(一貫して高い品質)はそのまま覚えてしまってよい組み合わせです。

英検では準2級〜2級あたりで出会う語です。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. Our team consists of five members.
  2. The course consists of ten short lessons.
  3. Your day consists of many small choices.
  4. A good habit consists of simple steps you can repeat.
  5. The report consists of three parts.
  6. Happiness often consists in the quiet moments.
  7. Breakfast consisted of rice, soup, and fruit.
  8. Real progress consists in starting again after a pause.
  9. You belong to a team that consists of people who trust you.
  10. Your future consists of the days you are living now.

語源メモ

consist は、ラテン語 consistere(しっかり立つ、留まる、成り立つ)に由来します。分けると com(一緒に)+ sistere(立たせる、立つ)。sistere は「立つ」を表す動詞 stare の使役形で、さらに遡ると印欧祖語の語根 *sta-(立つ、しっかりさせる) に行き着きます。

英語に入ったのは1520年代。ただし最初の意味は「部分から成る一つのまとまりとして存在する」で、今おなじみの「of を伴って〜から成る」が現れるのは1560年代。「つじつまが合う」の意味は1630年代です。

assist のほうは一足早く、15世紀初めに英語へ。ラテン語 assistere(そばに立つ、付き添う)から来ています。スポーツの「アシスト」としての名詞用法は、1877年の野球が最初の記録で、アイスホッケーでは1925年から。日本語の「アシスト」はサッカーの印象が強いですが、英語では野球のほうが先輩でした。

もう一つ、知っておくと得をするのが consistency です。

英語に入った1590年代の意味は「一貫性」ではなく、物質のかたさ・濃度でした。料理のレシピで「生地をこのくらいのとろみに」と言うときの consistency が、実は本来の顔です。

「意見が一致していること」の意味は1650年代、「ぶれない姿勢・一貫性」は1716年から。ばらばらのものが一緒に立って崩れない → 形が保たれている → 言動がぶれない、という順番で意味が伸びていったわけです。

さらにもう一段だけ。英語の system は、ギリシャ語 synistanai(syn=一緒に+histanai=立たせる) から生まれた語です。syn が con、histanai が sistere に対応していて、ラテン語側の consist とギリシャ語側の system は、同じ発想で作られた双子のような語ということになります。

「部品が一緒に立っている」のが consist、「一緒に立たせて組み上げたもの」が system・・・言われてみれば、意味もよく似ていますね。

おまけをひとつ。consist には名詞用法もあり(1898年〜)、鉄道の世界で「編成」を指します。この名詞だけはアクセントが前に移って「コンシスト」のように読まれます。

まとめ

consist は、con(一緒に)+ sist(立つ)で「部品が一緒に立っている」=〜から成る。

  • sist(立つ)・・・assist/exist/insist/persist/resist/desist/subsist の共通部品
  • 覚え方のヒント・・・アシスタント=そばに立つ人。consist=部品が一緒に立つ
  • stare(立つ)一族・・・stand/state/status/station/stable/constant/distance/instant
  • 注意・・・consist は受け身・進行形にしない。be composed of/be made up of と使い分け

アシストという身近な一語から、-sist で終わる単語がまとめて手に入る・・・consist は、その入り口に立っている単語です。

consist の語源ワードマップ。中心は consist(=部品が一緒に立っている、〜から成る)で、con(一緒に)+sist(立つ)に分解。覚え方のヒント(アシスタント=そばに立つ人)、-sist(立つ)系(assist/exist/insist/persist/resist/desist/subsist)、stare(立つ)系(stand/state/status/station/stable/constant/distance/instant)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:con(一緒に)+ sist(立つ)=「部品が一緒に立っている」→ 〜から成る
  • 覚え方のヒント:アシスタント(assist)=そばに立つ人 → sist は「立つ」
  • -sist(立つ)一族:assist/exist/insist/persist/resist/desist/subsist
  • stare(立つ)一族:stand/state/status/station/stable/constant/distance/instant

NGSL(New General Service List)収録語

この単語は New General Service List(NGSL) に収録されています。NGSL は、大規模な英語コーパスから選ばれた約2,800語の基礎語彙リストで、これらを覚えるだけで一般的な英文の約92%をカバーできます。日常でも英文読解でも、何度も出会う基本の一語です。
出典:New General Service List Project

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翻訳練習の解答

  1. 私たちのチームは5人で成り立っている。
  2. その講座は、10回の短いレッスンでできている。
  3. あなたの一日は、小さな選択の積み重ねでできている。
  4. よい習慣は、くり返せるくらい簡単な一歩からできている。
  5. その報告書は3つの部分から成っている。
  6. 幸せは、静かな時間のなかにあることが多い。
  7. 朝食は、ごはんと汁物と果物だった。
  8. 本当の前進は、一度立ち止まったあとにもう一度始めることにこそある。
  9. あなたは、あなたを信じている人たちでできたチームの一員だ。
  10. あなたの未来は、いま生きている一日一日でできている。