compatibleをパーツに分解すると、com+pati+bleとなります。
com-はcommunicationのcom-と同じで「一緒に」。
-pati-はpart、-ableは「できる」と考えてみましょう。
com-(一緒に)-pati(一部を<共有>)-able(できる)ということから「共存できる」「互換性がある」「対応している」という意味になると覚えましょう。
-pati-は、patient(我慢強い)と語源的に共通点があるので、「一緒に我慢できる」=「共存できる」と覚えてもよいでしょう。
この記事を読むとわかること:
・英単語「compatible」の本当の意味
・ラテン語にさかのぼった語源的な成り立ち
・「part」との関係は?混乱しやすい語との比較
・語源から覚えることで記憶に残る理由
compatibleの意味|「相性がいい」だけじゃない?

英単語「compatible」は、次のような場面でよく使われます。
- This printer is compatible with Mac.(このプリンターはMacに対応しています)
- They are very compatible as a couple.(彼らはとても相性のいいカップルです)
辞書的な意味は「互換性がある」「相性がよい」「共存できる」などです。IT用語や人間関係の表現など、幅広く使われます。
でも、この単語の成り立ちを知ると、もっと深い意味が見えてきます。
compatibleの語源を分解してみよう
compatible は、ラテン語をもとに次のような語根でできています。
- com-:共に(ラテン語 com- = 一緒に)
- pati:耐える、感情を抱く(ラテン語 pati)
- -ible:〜できる(形容詞を作る接尾辞)
つまり、語源的には
「共に耐えることができる」=共存できる・相性がよい
という意味になります。
これは、単に「合う」というよりも、**「ぶつからず、衝突せず、共に存在できる」**という意味の深さがあるのです。
「part(部分)」とは関係ある?
compatibleとpartは、つづりが似ていて、「コンパチブル=パーツの互換性」といった使われ方もあるため、つい関係があるように感じてしまいます。
しかし実際は、
- compatible:ラテン語 pati(耐える)が語源
- part:ラテン語 pars / partis(部分、分ける)が語源
語源的にはまったく別物です。
ただし、現代の意味的な使われ方としては「パーツが合う=compatible」という連想が働くため、意味の上では近づいていると言えます。
たとえば:
- compatible software(互換性のあるソフト)
- compatible device(部品が合うデバイス)
こういった現代英語では、「part的なニュアンス」が感じられる使い方がされるのです。
関連語で語源を深めよう
「pati(耐える・感情を抱く)」を語源とする関連語も見ておくと、語感の理解が広がります。
単語 | 意味 | 解説 |
---|---|---|
patient | 我慢強い、患者 | 「耐える人」=病気に耐える人 |
passion | 情熱、感情 | 「強い感情(苦しみ)」から発展 |
compassion | 思いやり | 「共に苦しむ」→ 同情・共感 |
incompatible | 相容れない | in-(否定)+compatible |
このように「感情や耐えること」をもとにした語が多く、「compatible」もその一部であることがわかります。
語源で理解する記憶術
「compatible」という単語を語源から覚えると、記憶にも残りやすくなります。
たとえばこのようにイメージすれば:
- com(共に)+ pati(耐える)→ 衝突せずに共に存在できる
- compatible device=他と“ケンカしない”機械
- compatible partner=一緒にいてもストレスが少ない人
単なる意味の暗記より、「構造的に理解する」ことで記憶定着率が上がるのです。
まとめ|compatibleの語源と学びのポイント
・compatible は「相性がいい」「共存できる」という意味
・語源はラテン語の com-(共に)+ pati(耐える)
・「part(部分)」とは語源的に無関係
・関連語(passion, patientなど)とセットで覚えると効果的
・語源から理解することで、TOEICや英検でも思い出しやすくなる
語源を知ることは、単語をただ“暗記する”のではなく、“納得して理解する”という学びのスタイルです。compatibleのような頻出単語ほど、語源からしっかり押さえておきたいですね。
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