この記事を読むとわかること
✅ candidとcandorの語源的な違いとつながりがわかる
✅ 実際の例文から使い方の違いを理解できる
✅ 「正直・率直さ」に関する英単語を語源から深く記憶できる
✅ TOEICや英会話でも使える自然な表現が身につく
candidの意味と語源
◆ 基本の意味
candid(形容詞)= 率直な、正直な、隠しごとのない
✅ 例文
- She gave a candid response to the question.
→ 彼女はその質問に対して率直な答えをした。 - To be candid, I don’t think the project will succeed.
→ 正直に言うと、このプロジェクトはうまくいかないと思う。
◆ 語源解説
語根 | ラテン語 | 意味 |
---|---|---|
cand- | candēre | 白く輝く、明るい、光る |
candid は、ラテン語「candidus(白く、純粋な、飾り気のない)」が語源です。
→ そこから「隠しごとのない=率直で誠実な」という意味が生まれました。
candorの意味と語源

◆ 基本の意味
candor(名詞)= 率直さ、正直、誠実な物言い
✅ 例文
- I admire her candor in discussing difficult topics.
→ 困難な話題でも率直に話す姿勢に感心する。 - With refreshing candor, he admitted his mistake.
→ 驚くほど正直に彼は自分のミスを認めた。
◆ 語源解説
「candor」も「candid」と同じく、candēre(白く光る)が語源。
ただし、こちらは 抽象名詞化された形で、
- candid(率直な)→ candor(率直さ)
という関係にあります。
candidとcandorの違いを簡単にまとめると
単語 | 品詞 | 意味 | 使い方 |
---|---|---|---|
candid | 形容詞 | 正直な、率直な | 人の性格・態度・発言を形容 |
candor | 名詞 | 率直さ、正直さ | 抽象的な「正直という性質」 |
✅ 例:
- candid comment(率直なコメント)
- speak with candor(率直に話す)
つまり、candidは「どんな人・言葉か」candorは「その人にある性質・姿勢」を表します。
類語との違いもチェック!
単語 | 意味 | ニュアンスの違い |
---|---|---|
honest | 正直な | 嘘をつかないことを強調 |
frank | 率直な | ややぶっきらぼうな印象もある |
candid | 隠しなく率直 | 正直で誠実、ポジティブな響きが強い |
candor | 正直な性質 | 上記の抽象的名詞形 |
TOEIC・英会話でも使えるフレーズ
- Let me be candid…(正直に言わせてください)
- I appreciate your candor.(あなたの率直さに感謝します)
- Her candid opinion helped improve the project.(彼女の率直な意見がプロジェクト改善に役立った)
まとめ|光の語源が生んだ「率直さ」
- candid も candor も語源は candēre=白く光る
- 「隠しごとのない白さ」→「正直」「率直」という意味に発展
- candid=形容詞(率直な)、candor=名詞(率直さ)で使い分け
- 誠実で嘘のない英語を話すには、両方の語を自在に使いこなそう
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📘 次回は:
【語源で覚える英単語】honest・frank・candidの違いを徹底比較!会話例でニュアンスまで完全理解