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【語源で覚える】disaster|中に隠れた star(星)と、星占いが生んだ「災い」 

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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「ディザスター(災害)」という言葉、映画のタイトルなどでも見かけますよね。じっと見つめると、うしろのほうに star(星) が隠れています。 disaster・・・そう、aster は「星」。

この「星」を入り口にすると、丸暗記に頼らなくても disaster の意味がすっと入ってきます。しかもこの記事のいいところは、覚え方と本当の語源が、きれいに一致していること。「星占いが生んだ言葉」という物語をたどるだけで、disaster の意味が一枚の絵になります。

ちなみに aster(星)が「星」だとわかると、astronomy(天文学)や astronaut(宇宙飛行士)といった、まったく別ジャンルに見える単語まで、同じ家族として見えてきます。

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disaster を分解してイメージで覚える|隠れているのは “star(星)”

disaster をパーツで見ると、こうなります。

dis(悪い・離れて)+ aster/astro(星)

覚え方はシンプルです。うしろの aster を、知っている star(星) と重ねてみてください。dis は「悪い・逆の」(英語の mis- に近い働き)。合わせて「悪い星」・・・つまり「星回りが悪い」というイメージです。

大昔の人は、星や惑星の位置が人の運命を左右すると信じていました。星占いで「悪い星の位置」が出ると、大きな災いが来る・・・その「悪い星(ill-starred)」が、そのまま「災害」という意味になったのが disaster です。「星(aster)のめぐりが悪い(dis)から、災いが起きる」。この物語が、disaster をひとことで表しています。

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disaster の基本の意味と使い方

disaster は「災害」「大惨事」を表す名詞です。地震や台風のような自然災害、大きな事故、社会的な混乱など、深刻な被害をもたらす出来事を指します。

  • a natural disaster(自然災害)
  • disaster relief(災害支援)
  • a complete disaster(完全な失敗)※比喩的に

もう一つ、日常では「大失敗」の意味でも軽く使われます。The dinner was a disaster.(あの夕食は散々だった)のように、計画がうまくいかなかったときにも登場します。

どちらの意味も、根っこは「悪い星がもたらす、手に負えない出来事」というイメージでつながっています。

使い分け|disaster と似た「災い」の言葉

意味が近い語は、ニュアンスの幅で選び分けると自然になります。

単語ニュアンス
disaster突然で大きな被害。もっとも一般的な「災害・大惨事」
catastropheより破滅的・終末的で劇的。「大破局」に近い
calamity個人や地域に深刻な打撃を与える「災難」
misfortune規模は小さめの「不運・災難」

ニュースの見出しなら disaster、物語の破局的な場面なら catastrophe、個人的な不運なら misfortune・・・と、被害の大きさと重さで景色が変わります。

“star(星)” でつながる単語ネットワーク

disaster の意味の中心 aster/astro(星/ラテン語 astrum・ギリシャ語 astron)を知っておくと、別ジャンルに見える単語が一気につながります。

単語意味イメージ
astronomy天文学astro(星)+nomy(法則)=星の法則を調べる学問
astrology占星術astro(星)+logy(学)=星で運命を読む
astronaut宇宙飛行士astro(星)+naut(船乗り)=星の海をゆく人
asteriskアスタリスク(*)aster(星)+isk(小さい)=小さな星印
asteroid小惑星aster(星)+oid(〜のようなもの)=星に似た天体
astral星のaster(星)+al=星に関する
asterアスター(花)花びらが星の形に開くキク科の花
disastrous悲惨なdis(悪い)+astr(星)=悪い星がもたらす

「astr/aster が入っていたら、たぶん”星”の話」・・・そう見えるようになると、初見の単語でも意味が推測できます。disaster は、この星の一族への入り口でもあるんです。

派生語|disaster まわり

単語品詞意味発音
disaster名詞災害、大惨事、大失敗ディザスター /dɪˈzæstər/
disastrous形容詞悲惨な、災害をもたらすディザストラス /dɪˈzæstrəs/
disastrously副詞悲惨なほどに、ひどくディザストラスリー /dɪˈzæstrəsli/

TOEIC・英検での出題傾向

disaster は、ニュースやビジネスでよく出る実用語です。TOEIC では natural disaster(自然災害)、disaster relief/recovery(災害支援・復旧)、disaster response といった形で、記事や案内文(Part 7)に登場します。保険・防災・環境の話題とも相性がよい一語です。英検では2級〜準1級あたりで見かける、押さえておきたい単語です。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. This word, disaster, hides a star inside it.
  2. A natural disaster can strike, but people rebuild.
  3. You can prepare for a disaster before it comes.
  4. After the disaster, the town slowly came back to life.
  5. Even in disaster, kindness finds a way.
  6. The party wasn’t a disaster — everyone smiled all night.
  7. You survived that disaster, and you grew stronger.
  8. Disaster relief brings strangers together.
  9. One small mistake need not become a disaster.
  10. Long ago, people blamed disaster on an unlucky star.

語源メモ|「悪い星」から生まれた言葉

disaster は、イタリア語 disastro(=ill-starred「悪い星の」)に由来し、フランス語 désastre を経て、1590年代に英語へ入りました。分けると dis(ここでは「悪い・逆の」で、英語の mis- に近い働き)+ astro/aster(星)。astro/aster は、ラテン語 astrum、ギリシャ語 astron(星)から来ています。

当時の占星術では、星や惑星の位置が人の運命を左右すると本気で信じられていました。「悪い星の位置」が不運や災いをもたらす・・・それが disaster の原義です。同じ発想から生まれた ill-starred(不運な)、star-crossed(星回りの悪い)も、覚えておくと得をします。

そして嬉しいのが、この astro/aster と英語の star(星) は、同じ大もとの語根(=「星」)にさかのぼる本当の親戚だということ。ラテン語 stella(→ stellar、constellation)も同じ星の仲間です。「disaster の中に star が見える」は、記憶の手がかりであると同時に、語源としても正しい・・・鋭い人に聞かれても迷いません。

まとめ

disaster は、dis(悪い・離れて)+ aster/astro(星)で「悪い星」=災いをもたらす出来事、つまり記念すべき・・・ではなく、記憶に残る大きな災害です。

  • dis・・・悪い・逆の(mis- に近い)
  • aster/astro・・・星。astronomy/astrology/astronaut/asterisk などの一族へ
  • disaster は、星占いの世界観がそのまま言葉になった、星の一族への入り口

「星回りが悪いと、災いが来る」。昔の人が空に読んだ物語が、今も disaster の中で光っています。

disaster の語源ワードマップ。中心は disaster(=悪い星がもたらす災い)で、dis(悪い・離れて)+aster/astro(星)に分解。star(星)の一族(astronomy / astrology / astronaut / asterisk / asteroid / astral / aster / disastrous)、似た言葉(catastrophe / calamity / misfortune)、覚え方のヒント(disaster の中に star=星/星回りが悪い=災い)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:dis(悪い・離れて)+ aster/astro(星)=「悪い星」=災い
  • 覚え方のヒント:disaster の中に star(星)/星回りが悪い=災い
  • star(星)一族:astronomy/astrology/astronaut/asterisk/asteroid/astral/aster/disastrous
  • 似た言葉(使い分け):catastrophe/calamity/misfortune

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翻訳練習の解答例

  1. この disaster という単語は、中に星を隠している。
  2. 自然災害は起こりうる。それでも人は、また立て直していく。
  3. あなたは、災害が来る前に備えることができる。
  4. その災害のあと、町は少しずつ息を吹き返した。
  5. 災害のさなかでも、優しさは道を見つける。
  6. あのパーティーは大失敗どころか、みんな一晩中笑っていた。
  7. あなたはあの災難を乗り越え、そして前より強くなった。
  8. 災害支援は、見知らぬ者どうしを結びつける。
  9. 小さな失敗が、災いにまでなる必要はない。
  10. 昔、人々は災いを不運な星のせいにした。