参院選の敗北をきっかけに、自民党内で責任を問う声が高まっています。
河野太郎氏は森山裕幹事長の進退に言及し、自らも選対委員長代理としての辞表を提出。
党内で静かに広がる「責任の取り方」を巡る議論に、私たちはどう向き合うべきなのでしょうか?
河野氏、幹事長に明確な辞任要求|自身も役職辞任の意思を表明
2025年7月、自民党・河野太郎前デジタル相は、参議院選挙の結果に対する責任をめぐって、党の森山幹事長に「辞任すべきだ」と明言。SNSでも次のように発信しました。
「選挙の責任者である幹事長が辞表を出していないのは、おかしい」
(引用元:河野太郎 公式X @konotarogomame)
河野氏はあわせて、自らが務める選挙対策委員長代理の辞表を提出済みであることも明かしました。
ただしこれは党内役職に限ったもので、国会議員としての辞職ではありません。
数字で読み解く:参院選のインパクト

・自民党の得票率:前回選と比較して8%以上の減少
・一部選挙区では野党系無所属候補が大差で勝利
・若年層の投票率上昇とSNSでの政権批判が顕著
これらの結果は、政党幹部の責任と選挙体制の在り方に対する国民の疑問を映し出しています。
海外との比較:「責任政治」は常識?
欧州諸国では、選挙結果に対する責任の取り方がより明確です。
・イギリス:与党敗北時、24時間以内に政務幹部が辞任するのが通例
・ドイツ:地方選敗北時、選挙責任者と党役員が即座に退任
こうした対応は、有権者への説明責任の一環として受け入れられており、日本の政党にとっても参考になる点が多いのではないでしょうか。
自民党内の現状と分岐点
・河野氏の辞表は木原誠二選対委員長に提出済み
・森山幹事長は「総裁の判断に委ねる」とし、自らの進退には明言せず
・一部の保守派議員は「党内結束を乱す動き」と批判
党内で交差する「現状維持」と「刷新志向」。今後の政局の舵取りに注目が集まります。
政治の「責任」とは何か|読者への問いかけ
・幹事長は辞任すべきだったと思いますか?
・河野氏の辞意は十分な責任の取り方でしょうか?
・あなたが有権者なら、次の選挙で何を基準に投票しますか?
この機会に、政治家の責任のあり方と、私たち有権者の役割を見つめ直してみてはいかがでしょうか。
まとめ
河野太郎氏の辞意表明は、限定的なものでありながらも、自民党内における責任の所在を可視化する一歩となりました。
森山幹事長が今後どのような対応を見せるのか、そして党内でどのような議論が展開されていくのか。
今、日本の政治文化そのものが、試されているのかもしれません。