自動車のハンドル。これは実は英語ではありません。英語のhandleは「取っ手」「取り扱う」という意味で使いますが、自動車のハンドルを意味することはありません。自動車のハンドルは、英語でsteering wheel(船などを操縦するための輪)と言います。
handleをパーツに分解すると、hand+leですから、手に関係した単語であることはおわかりでしょう。
このように、カタカナ語の中には「和製英語」と言って、日本語と英語で意味の食い違いが生じるものがありますので注意が必要です。
カタカナ語 handleの派生語
単語 | 意味 | 発音 |
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handle | 扱う、取っ手 | ハンドル |
handler | 扱う人、調教師 | ハンドラー |
handling | 操作、取り扱い | ハンドリング |
rehandle | 再処理する | リハンドル |
handleの語源的意味
「handle(ハンドル)」という言葉は、日常生活でよく使われ、「取っ手」や「持ち手」という意味で知られています。また、「取り扱う」や「対処する」という意味でも使われます。この「handle」という言葉の語源をたどると、古い英語とゲルマン語にそのルーツがあることがわかります。
「handle」は、古英語の「handlian(ハンドリアン)」という動詞から来ています。この「handlian」は、「手で扱う」や「触れる」という意味がありました。さらに、この「handlian」は「hand(手)」に由来していて、「手で何かを持つ」や「手を使って操作する」という意味を持っていたのです。ここから、「handle」という言葉は「手で持つ部分」や「手で扱うこと」を表すようになりました。
まず、「handle」の最もわかりやすい意味は「取っ手」や「持ち手」です。たとえば、「door handle(ドアハンドル)」や「suitcase handle(スーツケースの持ち手)」のように、物を手で持ったり、操作するための部分を指します。ドアの取っ手や引き出しの持ち手など、手でつかむ部分が「handle」と呼ばれています。
一方で、「handle」は動詞としても使われ、「取り扱う」や「対処する」という意味を持ちます。たとえば、「I can handle this problem(私はこの問題を対処できます)」というように、何かをうまく処理したり、管理することを表すときに使われます。この場合、「handle」は「手でしっかりと扱うように、問題をしっかりと取り組む」というニュアンスを持っているのです。
このように、「handle」という言葉には、「手で持つ部分」という具体的な意味と、「何かをうまく扱う」という抽象的な意味の両方があります。語源を知ることで、「handle」が「手」を意味する「hand」から来ていることがわかり、物を持つだけでなく、問題や状況を手で扱うように「対処する」という意味にも発展していったことが理解できます。
このような語源を知ることで、英語の単語の意味や使い方をより深く理解できるようになります。「handle」という言葉は、手で物をつかむことから始まり、今では私たちが何かを上手に処理したり、対応することまでを表す便利な言葉となったのです。