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英単語にカタカナを書くのはダメ?

 英単語の発音を正確に頭に入れることは、英語学習の基本中の基本です。その際さらに重要なのは、上手か下手かではなく「聞こえたように発音できるか」ということです。
 日々たくさんの新しい英単語が出て来ますから、全部の英単語を「聞こえたように発音できる」というのは、かなり難しいと思います。
 その際多くの人がやるのが、英単語の上にカタカナを書くというやつです。これは必ずしも悪いことではありませんが、注意点があります。

聞こえたようにカタカナをふる

 たとえば、Australiaという英単語。この英単語にカタカナを書く場合、決して「オーストラーリア」としないで下さい。正確には「オーストレイリア」です。某難関大学の学生でも、この「オーストラーリア」発音が当たり前になっていて驚くことがあります。しかも何度やり直しさせても直らない場合が多いのです。

 学校で音声指導を丁寧にしてくれることが少ないと、自分流につづりを見たまま発音を覚える習慣が付いてしまいます。これを長いこと続けていると、なかなか正しい発音にならない状態となります。

 これは化石化と呼ばれる現象で、自己流で覚えたカタカナ発音が化石のように固まってしまう例の1つです。
 unbelievableであれば「アンビリーバボー」、フレーズなどでも、Get out of here!であれば、「ゲラーラヒア」などと書くようにします。読みがなが合っているかどうか不安な場合、カタカナ通りの発音を言ってみて、その単語を先生や英語がわかる人に聞いてもらうとよいでしょう。

英単語の上ではなく左の余白に書く

 英単語の上に書くと、つづりを見ずにカタカナだけを見て発音する習慣が付きます。これはできるだけ避けたいことです。英単語のつづりを見たら、即座に発音が出てくる状態が理想です。英単語の上にカタカナを書いてしまうと、

「つづり→発音」

ではなく

「つづり→カタカナ→発音」

となってしまいます。これでは、英単語のつづりを見て即座に発音をするのは無理です。発音が出てくるのが遅れる分、リーディングの速度は下がってしまいます。いつまでもカタカナに頼ることには、あまりメリットがありません。ですから、余白に書き、どうしても発音が出てこない場合に限り見るのであれば差し支えありません。

つづりを見たら、すぐ単語の発音が出てくることがなぜ重要なのかは以下のリンクをご覧下さい。

自動化の話(リンク先はこの記事の最後にあります)

いつ カタカナに頼るのをやめるかを考える

 カタカナに頼るのをいつやめるのかを考えておきましょう。読みがなに頼ると、読み仮名を書かないと不安になることが増えます。また、オーバーラッピングなどに取り組むようになると、読みがなを書かなくても発音ができるようになります。

関連リンク:自動化の話

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