「彼は周囲からとても高く regard されている」
「ビジネスメールの件名に書いてある Regarding 〜(〜に関して)」
「手紙の結びに添える Best regards,」
英語のニュースから日常会話、TOEICのビジネスメールまで、毎日のように出会う regard(リガード)。辞書を引くと「みなす」「評価する」「関心」「〜に関して」とたくさんの意味が並んでいて、少し捉えどころがないと感じていませんか?
実は、私たちが日常でよく知っている「あの身近な言葉」を思い浮かべるだけで、すべての意味が1本の線でつながります。その言葉とは、警備員や守る動作を表す「ガード(guard)」です。
regard を分解してイメージで覚える
regard を語源のパーツに分解すると、シンプルな構造が見えてきます。
re-(しっかりと・注意深く)+ gard(目を向けて見守る)
語源の核にあるのは、「警備する・守る」を意味する guard(ガード) とまったく同じ古い言葉です。どちらも、古代ゲルマン語の「じっと目を配って見守る(*wardōn)」にさかのぼります。guard がフランス語を経由してそのまま英語に入ったのに対し、regard は「re-(しっかりと)+ gard」の形で入ってきました。
何かから目をそらしたり、適当に流し見するのではなく、その対象をしっかりと正面から見つめる。それが regard の本来の姿です。
このコアイメージを1つ持つだけで、一見バラバラに見える現代の使い道がすべて自然につながります。
regard の基本の意味と使い方
「じっと目を向ける」という情景から、現代の主要な意味が素直に枝分かれしています。
① 人を大切に見つめる → 「尊重する・高く評価する」
相手に敬意と関心を持ってしっかりと目を向けること。
- He is highly regarded by his coworkers.(彼は同僚たちからとても高く評価されている。)
② そういう目で見る → 「〜とみなす」
ある対象を「〇〇である」という視線で見ること。
- We regard her as the best person for the job.(私たちは彼女がその仕事に最適だとみなしている。)
③ そちらへ視線を向ける → 「〜に関して」(regarding)
「その問題に目を向けると……」と話題を切り出すイメージ。
- I am writing regarding your recent inquiry.(最近のお問い合わせに関してご連絡しています。)
④ 温かい眼差しを送る → 手紙の結び「Best regards,」
「あなたに敬意と配慮の眼差しを届けていますよ」という気持ちを添える結び言葉。
“gard / ward(見守る)” でつながる単語ネットワーク
「じっと見守る」を共有する仲間たちです。regard を入り口に、一気に広がります。
| 単語 | イメージ | 意味 |
|---|---|---|
| guard | 危険がないか見張って守る | 警備する、守る、ガード |
| reward | 頑張りをしっかり見て報いる | 報酬、報いる |
| vanguard | 一番先頭で見張る前衛部隊 | 先駆者、前衛 |
| disregard | 視線を意図的にそらす | 無視する、軽視する |
| regardless | 視線を向けない、気に留めない | 〜にかかわらず |
reward(リワード)も「相手の努力をしっかり見て(ward)お返しをする」という同じ仲間です。
派生語|regard まわり
| 単語 | 品詞 | 意味 | 発音 |
|---|---|---|---|
| regard | 動詞・名詞 | みなす、尊重する/敬意、配慮 | リガード /rɪˈɡɑːrd/ |
| regarding | 前置詞 | 〜に関して | リガーディング /rɪˈɡɑːrdɪŋ/ |
| regardless | 副詞 | 〜にかかわらず | リガードレス /rɪˈɡɑːrdləs/ |
| regardless of | 群前置詞 | 〜に関係なく、〜を問わず | ― |
| disregard | 動詞・名詞 | 無視する/無視、軽視 | ディスリガード /ˌdɪsrɪˈɡɑːrd/ |
TOEIC・英検での出題傾向
TOEICでは超頻出語です。Part 5/6 で regarding(〜に関して) や regardless of 〜(〜に関係なく) の語法問題が繰り返し出ます。Part 7 のメール文面では I am writing to you regarding… や文末の Warm regards, が定型表現として登場します。be highly regarded for 〜(〜で高い評価を得ている)という受動態表現も狙われやすいポイントです。
英検(準2級〜準1級)では、読解や英作文で regard A as B(AをBとみなす) や regardless of age or gender(年齢や性別に関係なく) といった表現が頻出します。
英文で確認|翻訳練習10問
英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。
- She is highly regarded at her company.
- We regard this project as our top priority.
- He wrote to us regarding the meeting schedule.
- You stood by your decision, regardless of the outcome.
- Please send my regards to your colleagues.
- The team disregarded the early warning signs.
- Regardless of age, everyone is welcome to join.
- I regard you as one of the most reliable people I know.
- The policy applies to all employees, regardless of their role.
- Best regards is a warm and professional way to close an email.
語源メモ| guard と regard、同じ「見守る」から
regard と guard のルーツとなった古い言葉は、古代ゲルマン語の *wardōn(見張る・守る) です。これがフランク語からフランス語(garder)に入り、英語へと引き継がれました。guard はほぼ直接の形で、regard は「re-(しっかりと)+ gard」の形で英語に定着しています。
同じ根を持つ仲間は多く、ward(病棟・区画)・warden(管理人)・vanguard(前衛)・reward(報酬)なども同じ「見守る」語根に由来します。
なお、re- はここでは「再び」というより「しっかりと・念を入れて」という強意として働いています。
まとめ
regard は re-(しっかりと)+ gard(目を向けて見守る:guard と同根) で、「注意深くじっと見つめること」が出発点です。
- 「人を大切に見つめる」→ 尊重する・高く評価する
- 「〜という目で見る」→ regard A as B(〜とみなす)
- 「そちらへ視線を向ける」→ regarding(〜に関して)
- 「温かい眼差しを送る」→ Best regards(よろしく)
guard・reward・vanguard も同じ「じっと見守る」仲間です。1つの語根から、こんなに広がります。

- 語源・中心:re-(しっかりと)+ gard(見守る:guard と同根)=「じっと見つめる」
- 見守る仲間:guard/reward/vanguard
- 意味の広がり:尊重する/みなす(regard A as B)/〜に関して(regarding)
- 重要フレーズ:regardless of/disregard/Best regards
関連記事(内部リンク)
- 【ピラー】英単語の語源・パーツ分解 全リスト → https://isseisuzuki.org/etymology-parts-list/
- guard の語源(守る・警備)→ (近日中に公開)
- reward の語源(報酬・報いる)→ (近日中に公開)
翻訳練習の解答
- 彼女は会社でとても高く評価されている。
- 私たちはこのプロジェクトを最優先事項とみなしている。
- 彼は会議のスケジュールに関して連絡をくれた。
- あなたは結果がどうであれ、自分の決断を貫いた。
- 同僚の皆さんによろしくお伝えください。
- チームは早期の警告サインを無視した。
- 年齢に関係なく、誰でも参加できる。
- あなたは私が知る中で最も信頼できる人の一人だと思っています。
- その方針は、役割に関係なくすべての社員に適用される。
- Best regards は、メールを締めるための温かくプロフェッショナルな言葉だ。


