account は「口座」「会計」「説明」「報告」「責任」・・・と、一見バラバラな意味を持つ多義語です。
でも、これらは別々ではありません。「お金を数えて、管理して、それを説明する」 という一本の流れの、各段階なんです。
その流れをイメージでつかめば、口座も説明も、地続きの一語として覚えられます。正確な語源も最後に確認します。TOEIC・英検で狙われる派生語やコロケーション、英文10問の翻訳練習(解答は記事のいちばん最後)もまとめました。
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パーツで作るコアイメージ|覚え方
account を分けると ac(ad-)+ count。ac は「〜へ」、count は「数える」です。ここから、一本の流れをたどります。
count(数える)→ お金を数える
→ 預けて管理する(口座・会計)
→ 銀行は口座の管理をきちんと説明する義務がある(説明・報告)
→ 説明できる=責任(accountable)
順に見ていきます。
まず、お金を 数える。数えたお金を、記録して管理する場所 ・・・ それが 口座(account)、その仕事が 会計(accounting) です。
そして、預かったお金は、いつ聞かれても ちゃんと説明できないといけない。「どこににいくら支払ったか」を数えて示す ・・・ これが 説明・報告、動詞の account for ~(~を説明する)です。
さらに、その説明ができる状態にあることを、accountable(説明責任がある) と言います。
つまり account は、「数える → 管理する → 説明する」という一連の流れをまるごと抱えた一語。だから口座も説明も、同じ単語なんです。
コアの意味と基本の使い方
芯は「数えて管理し、それを説明する」。流れの各段階が、そのまま意味になります。
- 口座・会計(数えて管理する)・・・ open a bank account(銀行口座を開く)
- 説明・報告(管理を説明する)・・・ give an account of the accident(事故の説明をする)
- 理由・根拠・・・ on account of the rain(雨のせいで)
動詞では account for ~(~を説明する/~の割合を占める)が最重要。「数えて示す」の芯がそのまま出た形です。
同義語ネットワークで語彙を増やす
account は意味が広いので、流れの段階ごとに仲間を押さえると整理できます。
計算・会計系(数える・管理する)
- calculation・・・計算
- record・・・記録
説明・報告系(説明する)
- explanation・・・説明。最も一般的
- report・・・報告
- description・・・描写、記述
account for ~ の言い換え
- explain・・・説明する
- make up・・・(割合を)占める
派生語リスト|account の家族(Word Family)
同じ語幹から広がる仲間も、流れの上に並べると覚えやすいです。
| 単語 | 品詞 | 意味 | ひとことメモ |
|---|---|---|---|
| account | 名詞/動詞 | 口座、説明/説明する | 流れ全体。account for ~ が頻出 |
| accounting | 名詞 | 会計、経理 | 「数えて管理する」段階 |
| accountant | 名詞 | 会計士、経理担当者 | 昔は accomptant と綴った |
| accountable | 形容詞 | 説明責任のある | account+able=「説明できる」=責任 |
| accountability | 名詞 | 説明責任 | accountable の名詞形。ビジネス頻出 |
accountable は、まさに account の流れの終点。「(お金や行動を)きちんと説明できる」=「責任がある」、と分解できます。
コロケーション+例文|TOEIC対策
account は名詞・動詞どちらでも出ます。TOEICで問われる型を、名詞(形容詞+名詞)と動詞(account for)で押さえます。
形容詞・名詞+account(どんな口座・説明か)
- a bank account(銀行口座)
- a savings account(貯蓄口座)
- a detailed account(詳しい説明)
動詞 account for ~(最重要)
- account for the difference(差額を説明する)
- account for 30% of sales(売上の30%を占める)
例文で確認します。
- Please open a bank account first.(まず銀行口座を開いてください。)
- These costs account for most of the budget.(これらの費用が予算の大半を占める。)

英文10個で定着|和訳はノートに書こう
ここからは練習です。account を含む英文を10本、やさしい順に並べました。ノートに和訳を書いてから、記事のいちばん最後にある【解答】で答え合わせをしてください。手を動かすと定着が段違いです。
- I opened a bank account.
- She has two accounts.
- Give me a full account of what happened.
- Please log in to your account.
- He could not account for the missing money.
- This region accounts for half of our sales.
- The manager asked for a detailed account of the project.
- Employees are accountable for their own budgets.
- Poor weather may account for the low turnout.
- The accountant reviewed the company’s accounts carefully.
語源メモ|正確なところ
今回は、覚え方の流れが、そのまま正確な語源です。
account は、古フランス語 aconter「数える・報告する」から。a(=ad-「〜へ」)+ conter で、conter はラテン語 computare「数え上げる」(com「共に」+ putare「数える」)に由来します。
じつは count も同じ computare 由来で、account は a- が付いた形、count は落とした形 ・・・ account と count は同じ家族、さらに compute / computer とも遠い親戚です。
そして「説明する」の意味。これは、「預かったお金の明細を、きちんと説明する」 ところから早くに生まれました。
まさに「お金を数えて管理する → それを説明する」
という、覚え方の流れそのものです。(もともと元の conter が「数える」と「語る」の両方の意味を持っていたことも、この橋渡しを後押ししています。)なお、「銀行口座」という意味は比較的あとの時代(19世紀)に定着したものです。
まとめ|次の一手
account = ac(〜へ)+ count(数える)。「数える → 管理する(口座・会計)→ 説明する(説明・責任)」という一本の流れが、そのまま意味になります。動詞の account for ~(説明する/割合を占める)、そして accountable(説明できる=責任) まで、一続きで押さえられます。
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【解答】英文和訳
答え合わせをしましょう。訳は一例なので、意味が合っていればOKです。
- 私は銀行口座を開いた。
- 彼女は口座を2つ持っている。
- 何が起きたのか、詳しく説明してください。
- あなたのアカウントにログインしてください。
- 彼はなくなったお金について説明できなかった。
- この地域が、当社の売上の半分を占めている。
- マネージャーは、そのプロジェクトの詳しい報告を求めた。
- 従業員は、自分の予算に対して責任がある。
- 悪天候が、参加者の少なさの原因かもしれない。
- その会計士は、会社の会計(帳簿)を入念に見直した。
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