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【語源で覚える】subsequently|consequentlyと何が違う?「すぐ後ろについて行く」から生まれた時間の言葉

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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「彼は会社を退職し、subsequently 自ら起業した」

TOEICのPart 5/6やビジネスレター、ニュース記事で頻出する接続副詞 subsequently(サブスィクワントリー)。「その後に」「続いて」と訳されますが、見た目がそっくりな consequently(したがって・その結果として) と混同して失点する学習者は非常に多いです。

この2つ、実は中身がまったく違います。そして、その違いを一発で見抜く手がかりが、頭の sub- の中に隠れています。

※ この記事は、姉妹編の sequence(順序・連続)・sequel(続編)と sequ-(ついて行く)の語幹を共有しています。sequ- 一族の全体像はそちらも合わせてどうぞ。

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subsequently を分解してイメージで覚える

subsequently をパーツで見ると、こうなります。

sub-(すぐ後ろに)+ sequ-(ついて行く)+ -ent(形容詞)+ -ly(副詞語尾)

「サブ(sub)」と聞くと、地下鉄の subway や、補助的な役割のサブリーダーを思い浮かべますよね。「下」のイメージが先に来ます。

でも語源としての sub- は、もう少し立体的な意味を持っています。主役の「すぐ真下・ぴったり後ろ」に控えている、というポジションです。空間的に「下」というよりは、「すぐ後ろにぴったりとくっついている」というイメージ。

そこに sequ-(ついて行く)が合わさると・・・親ガモの後ろを、小ガモが一羽もはぐれずについて行く情景が浮かびます。前の出来事が起きたら、それにくっついて「時間的にすぐ後ろから続いて起こる」。これが subsequently の芯です。

※ 正確には、sub- が「地下・真下」を表す subway や submarine とは、語源内でのニュアンスが違います。subsequently の sub- は「すぐ後ろに、ぴったり近くに」という意味で使われており、succeed(後継する)の sub- と同じ用法です。subway のイメージは記憶のとっかかりとして使えますが、語源としては「ぴったり後ろ」が正確です。

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subsequently の基本の意味と使い方

subsequently は「その後に」「続いて」「引き続いて」を表す副詞です。ある出来事のあとに、別の出来事が時系列として続いて起きたことを示します。

  • He graduated from college and subsequently moved to New York.
    (彼は大学を卒業し、その後ニューヨークへ引っ越した。)
  • The new system was introduced, and subsequently, efficiency improved significantly.
    (新しいシステムが導入され、続いて作業効率が大幅に向上した。)
  • She was initially rejected but was subsequently offered the position.
    (彼女は最初は不採用だったが、その後ポジションをオファーされた。)

ポイントは「時間の順番を追っているだけ」という点です。AのあとにBが起きた、という時系列の記録であって、AだからBになったという因果関係は含みません。

決定的な違い|subsequently vs consequently

TOEICやビジネス英語で最も問われるのが、この2つの使い分けです。

subsequently = 時間の流れ(その後に)
出来事A → 時間が経過 → 出来事Bが「その後に」続いた

consequently = 因果関係(したがって)
原因A → だから必然的に → 結果Bが「したがって」起きた

subsequently(時間の順番)

単に「Aのあとに、時系列としてBが続いた」ことを示します。日常会話の after that や later のフォーマル版です。

He resigned from the company and subsequently started his own business.
(彼は会社を辞め、その後に自ら起業した。)

→ 「辞めたから起業した」という因果は含まない。ただ「順番として、後に起業した」という時系列の記録です。

consequently(因果関係)

「AがあったからこそBになった」という、原因と結果の結びつきを示します。therefore や as a result の仲間です。

The factory lost power; consequently, production was delayed.
(工場が停電した。したがって、生産に遅れが出た。)

→ 「停電したから遅れた」という因果が明確に含まれます。

“sequ-(ついて行く)” 一族の整理

subsequently の語幹 sequ- は、ラテン語 sequi(ついて行く・従う)から来ています。同じ語幹を持つ単語を見ると、「ついて行く」というイメージがそれぞれどう展開しているかが見えてきます。

単語意味「ついて行く」のイメージ
subsequentその後の、続いて起こるすぐ後ろについて来る
subsequentlyその後に、続いてすぐ後ろについて来る(副詞形)
sequence順序、連続順番に並んでついて行く
sequel続編、後日談前作の後についてくる物語
consequentlyしたがって、その結果原因にくっついてついて来る結果
consequence結果、影響行動の後についてくるもの

「sequ- が入っていたら、何かが何かの後についている話」・・・そう見えるようになると、初見の単語でも意味が推測できます。

派生語|subsequently まわり

単語品詞意味発音
subsequently副詞その後に、続いてサブスィクワントリー /ˈsʌbsɪkwəntli/
subsequent形容詞その後の、次の、後続のサブスィクワント /ˈsʌbsɪkwənt/
subsequent to 〜前置詞句〜の後に、〜に続いて―
in subsequent years名詞句その後の数年間で―

発音のポイント:アクセントは先頭の sub-(サ) に置かれます。「サブセクエントリー」と読まれがちですが、kw の音が入るため「サブスィクワントリー(/ˈsʌbsɪkwəntli/)」と発音するのが正確です。

TOEIC・英検での出題傾向

subsequently は、ビジネス文書・ニュース・学術文で頻出の接続副詞です。

TOEICでは Part 5/6(文法・語彙問題)で、空欄の前後が「時間の流れ」なのか「因果関係」なのかを見極めさせる問題が定番です。subsequently と consequently を入れ替えて正誤を問うパターンに注意。Part 7(読解)では、人物の経歴や企業の沿革で時系列を追うキー単語として登場します。形容詞形の in subsequent years(その後の数年間で) という表現も読解の定番です。

英検では準1級〜1級のライティングや要約問題で、出来事の流れを論理的につなぐディスコースマーカーとして使えます。and then では幼稚に見える文章も、subsequently を使うと一段格調が上がります。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. He lost his job and subsequently moved back to his hometown.
  2. The law was passed, and subsequently, companies had to change their policies.
  3. She was subsequently promoted to manager after three years.
  4. The storm hit the coast; subsequently, thousands of homes lost power.
  5. He was subsequently found not guilty.
  6. The project was delayed; subsequently, the launch date was pushed back.
  7. You may face challenges, but what you do subsequently defines you.
  8. The merger was announced and subsequently completed within six months.
  9. The team lost the first match but subsequently won three in a row.
  10. Whatever happens today, your subsequent steps are what matter most.

語源メモ|「すぐ後ろについて行く」を時間の言葉に

subsequently は、ラテン語 subsequi(すぐ後ろについて行く・時間的に後に続く)の現在分詞形 subsequens に由来します。分けると sub-(すぐ後ろに・ぴったり近くに)と、「従う・続く」を表す動詞 sequi(PIE 語根 *sekw-「ついて行く」)。15世紀に古フランス語を経て英語に入りました。

ここで整理しておきたいのが sub- のニュアンスです。subway や submarine の sub- は「地下・下」ですが、subsequently の sub- は「すぐ後ろに・ぴったり近くに」という意味で機能しています。同じ sub- でも succeed(後継する:sub- + cedere)と同じ用法で、「真後ろをついていく→その後に続く」という時間的な意味に転じたものです。

また sequ- の語幹は sequence(順序)・sequel(続編)・consequence(結果)と共有しています。subsequently はこの sequ- 一族の中で「時間の流れとして続く」という役割を担っている副詞です。

まとめ

subsequently は、sub-(すぐ後ろに)+ sequ-(ついて行く)+ -ly で「時間的にすぐ後ろについて行く」=その後に・続いて。

  • sub-(すぐ後ろに)・・・subway の「下」ではなく、succeed と同じ「ぴったり後ろ」
  • sequ-(ついて行く)・・・sequence/sequel/consequence と共通の語幹
  • subsequently vs consequently・・・時間の順番 vs 因果関係。ここが最大の使い分けポイント
subsequently の語源ワードマップ。中心は subsequently(=すぐ後ろについて行く→その後に・続いて)で、sub-(すぐ後ろに)+ sequī(ついて行く)+ -ly に分解。時間の流れ(subsequently)と因果関係(consequently・therefore)の対比、sequ- 一族(sequence / sequel / consequence / subsequent)、重要フレーズ(subsequently became / in subsequent years / subsequent to 〜)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:sub-(すぐ後ろに)+ sequi(ついて行く)=「その後に続く」
  • 時間 vs 因果:subsequently(時間の流れ)/ consequently(因果関係)/ therefore(論理的結論)
  • sequ- 一族:sequence / sequel / consequence / subsequent
  • 重要フレーズ:subsequently became / in subsequent years / subsequent to 〜

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翻訳練習の解答

  1. 彼は仕事を失い、その後故郷に戻った。
  2. 法律が成立し、続いて企業はポリシーを変更しなければならなくなった。
  3. 彼女は3年後、その後マネージャーに昇進した。
  4. 嵐が海岸を直撃し、その後、数千軒の家庭が停電した。
  5. 彼はその後、無罪と判断された。
  6. プロジェクトが遅延し、続いてリリース日が後ろ倒しになった。
  7. 困難に直面することはある。でも、その後にあなたがどう動くかが、あなたを決める。
  8. 合併が発表され、その後6か月以内に完了した。
  9. チームは初戦を落としたが、その後3連勝した。
  10. 今日何が起きても、その後の一歩が一番大切なことだ。