consciousをパーツに分解すると、con+sciousとなります。con-はcommunicationのcom-と同じで「一緒に」という意味です。-sciousは、science(科学)と語源が同じなのです。scienceは身の回りの出来事を、理論的に理解できるようにします。そうした知識を「みんなで(con-)理解する」→「意識して」という意味になります。
consciousの派生語
単語 | 意味 | 発音 |
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conscious | 意識している、気づいている | コンシャス |
consciousness | 意識、覚醒、知覚 | コンシャスネス |
conscient | 良心を持つ、良心的な | コンシャント |
self-conscious | 自意識過剰な、恥ずかしがる | セルフコンシャス |
subconscious | 潜在意識の、無意識の | サブコンシャス sub-は「下に」という意味です subway:地下鉄 |
unconscious | 無意識の、気絶した | アンコンシャス un-は否定を意味します |
semiconscious | 半意識の | セミコンシャス semi-は「半分」を意味します |
preconscious | 意識の前段階にある、潜在意識の | プリコンシャス pre-は「前の」を意味します |
conscience | 良心、道徳心 | コンシエンス con-は「一緒に」-scienceは「科学=みんなが知っていること」です。 みんなが知っておくべきこと=「道徳・良心」という意味になります |
conscionable | 良心的な、正当な | コンシャナブル |
unconscionable | 良心に反する、非道な | アンコンシャナブル un-は否定を意味します |
conscientious | 良心的な、誠実な | コンシエンシャス |
conscient | 良心を持つ | コンシエント |
consciousの語源的意味 scienceとの関係
「conscious(コンシャス)」の語源をふまえて、その意味を分かりやすく説明します。
語源:
「conscious」はラテン語の「conscire」から来ています。この言葉は「con-」と「scire」の二つの部分に分かれます。
- 「con-」は「一緒に」や「共に」という意味を持っています。
- 「scire」は「知る」という意味です。
意味:
これらを合わせると、「conscious」は「何かを一緒に知っている」という意味になります。つまり、「周りのことや自分のことをしっかり理解している状態」、簡単に言うと「気づいている」「意識している」ということです。
「conscious」は「自分や周りのことに気づいている」「意識している」という意味です。たとえば、授業中に先生の話に注意を向けているとき、「conscious」な状態と言えます。反対に、ぼんやりしているときは「unconscious(意識がない)」状態です。
この語源から考えると、「自分や周りのことを知っている・気づいている」という意味で使われることが分かります。
「science」と「conscious」という二つの単語には、語源的に共通する部分があります。それは、どちらもラテン語の「scire(スキーレ)」という動詞に由来している点です。この「scire」は「知る」「理解する」という意味を持っています。
まず、「science」は前述のようにラテン語の「scientia(シエンティア)」から来ており、これは「知識」を意味します。その元になる「scire」は「知る」「学ぶ」を意味し、scienceは「知識を得るための体系的な探求」という意味になります。
次に、「conscious」は「con-」という接頭辞(「共に」「一緒に」という意味)と「scire」の派生形である「-scius」が結びついたものです。つまり、「conscious」は「何かについて一緒に知っている」という意味合いを持ち、結果として「意識している」「知覚している」という意味になります。
このように、両方の言葉は「scire(知る)」という共通の語源を持っており、いずれも「知識」や「知ること」に関係しています。
- scienceは「知識を体系的に得る方法」
- consciousは「共に知っている、意識している」
という形で、それぞれ異なる意味に発展していきましたが、どちらも「知ること」という核心に関連している点が語源的な類似点です。