PR

【語源で覚える】significant|「サイン」するほど大事?目印を作るから生まれた言葉

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

▶︎ 詳しいプロフィールはこちら

「売上が前年比で大幅に伸びた」「今回の合意は極めて意義深い」「統計的に有意な差がある」・・・経済ニュースや学術論文、TOEICのPart 7 でしょっちゅう顔を出す significant。

この単語、先頭を見ると、誰でも知っているあのカタカナ語が目に入ります。

そう、「サイン(sign)」です。

大切な書類に名前を書く、あの「サイン」。ここを入り口にすると、長くて難しそうな単語の意味が、一瞬でつかめます。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

significant を分解してイメージで覚える

まず、「サイン」を使った記憶の入り口から。

sign(サイン・署名)+ ific-(〜にする)+ -ant(形容詞語尾)

住宅の購入、大切なビジネスの契約・・・本当に大事な場面で、私たちは書類に「サイン」をしますよね。

「サインをする必要があるほど大切なこと = 重要なこと」。

この連想を使うと、significant の意味が直感でつかめます。

※ただし、名前を書く「署名(サイン)」が直接のルーツではありません。これはあくまで記憶の入り口。本来の語源は、もう少し奥にあります(→「語源メモ」で種明かし)。

スポンサーリンク

significant の基本の意味と使い方

significant は形容詞で、大きく2つの顔を持ちます。

① 「重要な・意義深い」(意味の重さ)

歴史的な出来事や、人生の大きな局面を語るときに使う用法です。

  • a significant event(歴史的に重要な出来事)
  • a significant role(極めて重要な役割)
  • This discovery is significant for the future of medicine.(この発見は医学の未来にとって意義深い。)

② 「著しい・かなりの」(変化や数値の大きさ)

グラフや数字が「誰の目にも明らかなほどハッキリ動いている」ことを表します。TOEICで最も狙われるのはこちらです。

  • a significant increase in sales(売上の著しい増加)
  • a significant difference(顕著な差)
  • statistically significant(統計的に有意な:偶然では説明できない明確な差がある)

副詞の significantly(著しく・大幅に) は、TOEICのグラフ問題や業績レポートで increased significantly(大幅に増加した)という形で頻出します。

“signum(目印)” でつながる単語ネットワーク

significant の語源 signum(しるし・目印)を知っておくと、まったく別ジャンルに見えた単語が一気につながります。

単語意味イメージ
signal合図、シグナルsignum そのもの=目印・合図
signify示す、意味する目印を使って意味を伝える
design設計する、デザインするde(下へ・書き留める)+ signum=目印を図面に落とす
assign割り当てる、配属するad(〜へ向かって)+ signum=目印をつけて割り振る
insignificant取るに足らない、些細なin(否定)+ significant=目印にもならない
significance重要性、意義significant の名詞形=目印が持つ意味の重さ

design(デザイン)も同じ仲間というのは、ちょっと意外じゃないですか。頭の中のアイデアに「目印をつけて図面に落とし込む」・・・そう見ると、デザインという行為の本質がすっきりします。

派生語 Word Family

単語品詞意味発音
significant形容詞重要な、著しい、意義深いスィグニフィカント /sɪɡˈnɪfɪkənt/
significance名詞重要性、重大さ、意義スィグニフィカンス /sɪɡˈnɪfɪkəns/
significantly副詞著しく、大幅にスィグニフィカントリー /sɪɡˈnɪfɪkəntli/
insignificant形容詞取るに足らない、些細なインスィグニフィカント /ˌɪnsɪɡˈnɪfɪkənt/
signify動詞示す、意味するスィグニファイ /ˈsɪɡnɪfaɪ/

アクセントは第2音節の -ni-(ニ) です。「スィグニフィカント」とリズムで覚えると、significantly や insignificant も同じリズムで自然についてきます。

TOEIC・英検での出題傾向

TOEIC L&R では超頻出語です。

Part 5 の品詞問題で、副詞の significantly が増減を表す動詞(increase / decrease / improve)を修飾するパターンが定番です。

  • Sales increased significantly last quarter.(前四半期、売上は著しく増加した。)

Part 7 では play a significant role in… (〜で重要な役割を果たす)が、企業紹介や人物紹介の文脈でよく出ます。

英検(2級〜準1級) では、長文読解や英作文で「社会的な重要性(social significance)」「著しい変化(significant changes)」を論述する場面で必須の一語です。準1級以上では insignificant や signify も射程に入ります。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。解答は記事の最後にまとめてあります。

  1. This is a significant moment in your life.
  2. Sales increased significantly this year.
  3. Your effort has made a significant difference.
  4. The research shows a significant change in behavior.
  5. Even a small step can be significant.
  6. There is no significant difference between the two groups.
  7. She played a significant role in the project.
  8. The results were statistically significant.
  9. What seems insignificant today may become significant tomorrow.
  10. Every significant journey begins with a single decision.

語源メモ|「しるし」を立てるという行為

significant の本来の語源は、ラテン語 significāre(しるしで示す・意味する) です。

パーツに分けると signum(しるし・目印・旗)+ facere(作る・生み出す)。この significāre の現在分詞形が英語に入り、significant になりました。

古代ローマの軍隊では、広大な戦場で味方が迷わないよう、遠くからでも目立つ旗や紋章(signum)を高く掲げました。雑多なものの中に埋もれさせず、「ここを見て」とハッキリした目印を立てる。その目印があるから、人は立ち止まり、注意を向ける。

「見落とせない目印(signum)を作る(facere)こと」・・・それが significant の語源的な姿です。「重要な」も「著しい」も、どちらも「目印を立てるほど際立っている」というひとつの像から出ています。

冒頭の「サイン(署名)」は記憶の入り口として使いましたが、語源としては署名ではなく旗や紋章などの「しるし・印」が正確なルーツです。日本語の「サイン」とは別ルートと整理しておくと、鋭い人に聞かれても迷いません。

なお、signal(合図)・design(設計)・assign(割り当て)も同じ signum 一族。significant を入り口に、この一族へ広げていけます。

まとめ

significant は signum(目印)+ facere(作る) から生まれた言葉で、「見落とせない印がついている = 重要な・著しい」が意味の中心です。

  • 記憶の入り口:「サインするほど大事」(※語源は signum=しるし・旗)
  • 2大用法:「意義深い・重要」と「著しい・顕著な」
  • TOEIC最頻出:significantly(著しく)、insignificant(取るに足らない)もセットで
  • signum 一族:signal / signify / design / assign へ広がる
significant の語源ワードマップ。中心は significant(見落とせない目印がある=重要な・著しい)で、ラテン語 signum(しるし・目印・旗)+ facere(作る)= significāre(しるしで示す)に分解。signum 一族(signal / signify / design / assign)、派生語(significance / significantly / insignificant)、覚え方のヒント(sign→サインするほど大事、2大用法、TOEIC頻出語)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:signum(しるし・目印)+ facere(作る)=「見落とせない印をつける」
  • 覚え方のヒント:sign(サイン・署名)→ サインするほど大事 ※語源は別ルート
  • signum 一族:signal / signify / design / assign / insignificant / significance
  • 2大用法:意義深い・重要(significant role)/著しい・顕著(significant increase / statistically significant)

関連記事

  • 【タイパ最強】英単語の語源・パーツ分解全リスト|語源×記憶術で芋づる式に覚える → https://isseisuzuki.org/etymology-parts-list/
  • design の語源(signum 一族) → (近日中に公開)
  • assign の語源(signum 一族) → (近日中に公開)

翻訳練習の解答例

  1. これは、あなたの人生において重要な瞬間だ。
  2. 今年、売上は著しく増加した。
  3. あなたの努力は、大きな違いを生み出した。
  4. その研究は、行動に著しい変化があることを示している。
  5. 小さな一歩でも、大きな意味を持つことがある。
  6. 2つのグループの間に、有意な差は見られない。
  7. 彼女はそのプロジェクトで重要な役割を果たした。
  8. その結果は、統計的に有意だった。
  9. 今日は取るに足らないと思えることが、明日は大きな意味を持つかもしれない。
  10. 意義深い旅はすべて、ひとつの決断から始まる。