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【語源で覚える】conserve|その “serve”、あのサーブと同じ?

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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「コンサーヴ(conserve)」を見ると、つい con + serve に分けたくなりますよね。serve といえば、テニスのサーブ、パソコンの server、レストランの service・・・「仕える・提供する」の serve です。じゃあ conserve は「一緒に仕える」こと? と思いきや、ここが今日いちばんの発見です。

実は、conserve の中の serve は、あのサーブの serve とは別もの。ラテン語の servare(守る・保つ・見張る) から来ています。同じ顔をしているのに、系統がちがう。そしてこの「守る serve」を知っておくと、observe・preserve・reserve といった、一見バラバラな単語が一本の線でつながります。

カタカナ英語では日常的に使うレベルではありませんが、リザーブ(reserve)は「取っておく」を思い浮かべればピンと来るかもしれません。

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conserve を分解してイメージで覚える|serve は「守る」side

conserve をパーツで見ると、こうなります。

con(しっかり・すっかり)+ serve(=servare/守る・保つ)

覚え方のコツは一つだけ。serve を「サーブ」ではなく「守る」に置き換えてみてください。「しっかり(con)守る」→「大切に守って保つ」。

これが conserve の意味の中心です。資源でも自然でもエネルギーでも、「減らさずに守って保つ」ときに使う単語だと、すっと入ってきます。

※ 正確には、この serve はラテン語 servare(守る・保つ)で、テニスのサーブや server の serve(=servire/仕える。元は servus=奴隷)とは別のラテン語です。見た目が同じなので混同しやすいのですが、conserve・observe・preserve・reserve の serv は「守る」side・・・ここを一度分けておくと、もう迷いません。

頭の con は communication の com と同じ顔ですが、ここでは「しっかり・すっかり」と意味を強める働きです。completeのcom-、完全終了の完全と覚えておきましょう。

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conserve の基本の意味と使い方

conserve は「(資源・自然・エネルギーなどを)大切に守って保つ」「節約する」を表す動詞です。ただしまい込むのではなく、「価値あるものを無駄にせず、減らさないように保つ」というニュアンスがあります。

  • conserve energy(エネルギーを節約する)
  • conserve water(水を大切に使う)
  • conserve nature / conserve resources(自然・資源を守る)

servare(守る・保つ)という語源を知ると、この「大事だから減らさない」という感覚が腑に落ちます。

ちなみに名詞の conserve には「(果物の)砂糖漬け・ジャム」という意味もあります。これも「傷まないように保つ」ところからきた、かわいい派生です。

使い分け|conserve・preserve・reserve は同じ “守る” 一家

この3つは、どれも servare(守る)が中心。接頭辞が変わるだけで役割が動きます。並べると、語源で覚える面白さが一目でわかります。

単語分解役割
conservecon(しっかり)+守る無駄にせず保つ(資源・エネルギー)
preservepre(前もって)+守る傷まないよう保存する(食品・自然・伝統)
reservere(後ろに)+守る取っておく・予約する

「守る」という同じ中心に、con/pre/re を付け替えただけ・・・そう見えると、3語まとめて自分のものになります。

“serv(守る・見張る)” でつながる単語ネットワーク

conserve の中心 serv(servare=守る・保つ・見張る)を知っておくと、まったく別ジャンルに見える単語が一気につながります。

単語意味イメージ
observe観察する、(規則を)守るob(〜の方へ)+serv=じっと見張って守る
preserve保存する、保護するpre(前もって)+serv=前もって守る
reserve取っておく、予約するre(後ろに)+serv=後ろに取り置く
reservoir貯水池水を「取り置く」場所
reservation予約、保留取り置くこと
observatory観測所、天文台見張る(observe)ための場所

「serv が『守る・見張る』の顔をしていたら、たぶん servare の一家」・・・そう見えるようになると、初見の単語でも意味が推測できます。

派生語|conserve 一家(Word Family)

単語品詞意味発音
conserve動詞保存する、節約する、守るコンサーヴ /kənˈsɜːrv/
conservation名詞保存、保護、(自然)保護コンサヴェイション /ˌkɑːnsərˈveɪʃən/
conservative形容詞・名詞保守的な、保守主義者コンサーヴァティヴ /kənˈsɜːrvətɪv/
conservatism名詞保守主義コンサーヴァティズム /kənˈsɜːrvətɪzəm/
conservator名詞保存修復家、管財人コンサーヴァター /kənˈsɜːrvətər/
conservancy名詞(自然)保護団体、保存コンサーヴァンシー /kənˈsɜːrvənsi/
conservatory名詞温室、音楽院コンサーヴァトーリー /kənˈsɜːrvətɔːri/

ここで一つ、気持ちのいい発見を。conservative(保守的)が「保守」なのは、「(昔からのものを)守ろう(conserve)とする」考え方だからです。政治や性格の話に出てくるあの単語も、根っこは同じ「守る」。語源を知ると、一本につながります。

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TOEIC・英検での出題傾向

conserve は、環境・ビジネス・ニュースでよく出る実用語です。TOEIC では conserve energy/water/resources や environmental conservation の形で案内文・記事に登場します。

conservative は「控えめな(見積もり)」の意味でもビジネス頻出で、a conservative estimate(控えめな見積もり)はよく見る言い回しです。

英検では、準2級〜2級レベルで conservation あたりを押さえておくと安心です。正直に言うと、動詞 conserve そのものより、名詞 conservation のほうが目に触れる回数は多めです。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. We should conserve water every day.
  2. This park was made to conserve nature.
  3. You can conserve energy just by turning off the light.
  4. Small habits help us conserve resources.
  5. The town works hard to conserve its old buildings.
  6. Conserve your strength; the best part is still ahead.
  7. When you conserve a little today, you protect tomorrow.
  8. They conserve the forest so future children can enjoy it.
  9. Good leaders know when to conserve and when to spend.
  10. Every small effort to conserve adds up to something big.

語源メモ|servare(守る)と servire(仕える)は別もの

conserve は、ラテン語 conservare に由来します。分けると con-(com-/ここでは「しっかり・すっかり」と意味を強める働き)servare(守る・保つ・見張る)

servare の元は「守る・保護する」を表す古い語根で、ここから observe・preserve・reserve・reservoir・conservation という大家族が生まれました。

種明かしをすると、テニスのサーブ、server、service、servant の serve は、別のラテン語 servire(仕える・奉仕する。元は servus=奴隷) から来ています。見た目はそっくりでも、conserve の serv(守る)とは系統がちがう・・・ここが今日のいちばんの発見でした。

なお、ずっと深い層まで遡ると、この2つの祖先を同じとみる説もあります。ただ実用上は、「conserve は守る side、serve は仕える side」と分けて覚えておけば十分です。鋭い人に聞かれても、そう整理しておけば迷いません。

まとめ

conserve は、con(しっかり)+ serve(=servare/守る・保つ)で「しっかり守って保つ」=保存・保護・節約。

  • serve・・・「サーブ(仕える)」ではなく「守る servare」
  • 仲間・・・observe/preserve/reserve/reservoir/conservation
  • conservative(保守)・・・「(昔からのものを)守ろうとする」考え

大事なものを、減らさずに守って保つ。conserve は、そんな「守る」の一語です。

conserve の語源ワードマップ。中心は conserve(=しっかり守って保つ)で、con(しっかり)+serv(守る・保つ/servare)に分解。serv(守る)系(observe / preserve / reserve / reservoir)、conserve 派生系(conservation / conservative / conservatism / conservatory)、覚え方の手がかり(serve はサーブの serve でなく「守る」/conservative=守ろうとする人=保守)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:con(しっかり)+ serv(守る・保つ)=「しっかり守って保つ」
  • 覚え方の手がかり:serve → サーブ(仕える)ではなく「守る」
  • serv(守る)一族:observe/preserve/reserve/reservoir
  • conserve 一族:conservation/conservative/conservatism/conservatory

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翻訳練習の解答例

  1. 私たちは毎日、水を大切に使うべきだ。
  2. この公園は、自然を守るためにつくられた。
  3. 明かりを消すだけでも、エネルギーは節約できる。
  4. 小さな習慣が、資源を守る助けになる。
  5. その町は、古い建物を守ろうと力を尽くしている。
  6. 力は取っておこう。いちばんの見せ場は、まだこれからだ。
  7. 今日ほんの少し節約すれば、それが明日を守ることになる。
  8. 彼らは、未来の子どもたちが楽しめるように森を守っている。
  9. よいリーダーは、蓄えるときと使うときを心得ている。
  10. 節約しようとする小さな努力の一つ一つが、やがて大きな何かになる。