はじめに:「離職率の見方がわからない」「固定残業代って何?」と感じていませんか?
「求人票でわかるブラック企業のサイン|見るべき3つの数字」では、求人票でチェックすべき基本的な数字をご紹介しました。
でも、「数字は確認したけれど、これって実際どうなの?」「離職率の見方がわからない」「固定残業代って何?」と感じた方も多いのではないでしょうか。
実は、同じ数字でも、その読み解き方次第で判断が180度変わることがあります。
私は大学でキャリア支援を担当しており、特に20代の学生・卒業生から「離職率15%って高いんですか?」「残業時間30時間は普通ですか?」「固定残業代の計算方法がわからない」といった相談をよく受けます。
数字だけを見ても、それが良いのか悪いのか判断できないんですよね。
この記事では、離職率・残業時間・固定残業代という3つの数字の”正しい読み解き方”を、計算方法も含めてやさしく解説します。
求人票や企業サイトに書かれている数字の「裏側」まで見抜けるようになれば、入社後のミスマッチをさらに減らせるはずです。
なぜ「読み解き方」が重要なのか

求人票に「離職率10%」と書いてあったとします。この数字、一見すると低く見えませんか?でも実は、どの期間の離職率なのか、どの部署の離職率なのかによって、意味が全く変わってくるんです。
厚生労働省の「雇用動向調査」によると、近年の離職率は全産業平均でおおむね15%前後となっています。つまり、10%は平均より低い優良な数字に見えます。
でも、もしこれが「入社3年以内の離職率」だとしたら?あるいは「営業部だけの離職率」だとしたら?状況は変わってきますよね。
このように、数字の定義や計算方法を知らないと、正しい判断ができないのです。
【深掘り1】離職率の計算方法と目安|離職率が高い会社の見分け方
結論:離職率は「数字そのもの」ではなく、期間・対象・業界平均との比較の3点セットで見るのがコツです。
離職率の基本的な計算方法
まず、離職率がどう計算されているのかを理解しましょう。
【用語説明】
「期首の従業員数」とは、その期間のいちばん最初の時点(年度スタートなど)に会社に在籍していた従業員の人数のことです。
離職率の計算では「スタート時点で何人いたか」を表す土台の数字として使います。
途中で入社した人は含めず、「最初にこの会社に何人いたか」を示すイメージです。
【離職率の基本計算式】
離職率(%)= 一定期間の退職者数 ÷ 期首の従業員数 × 100
例えば:
- 期首の従業員数:100人
- 1年間の退職者数:15人
- 離職率:15 ÷ 100 × 100 = 15%
(注:この例はわかりやすくするための仮の数字です)
一見シンプルですが、ここに3つの落とし穴があります。
落とし穴1:「どの期間」の離職率か
企業が公開する離職率には、いくつかのパターンがあります:
① 年間離職率
最も一般的。1年間で何%の人が辞めたか。
② 3年以内離職率
新卒または中途入社者が3年以内に辞める割合。若手の定着率を示す重要な指標。
③ 直近1年の離職率
最新の状況を反映。過去の状況とは異なる可能性も。
注意点:企業が都合の良い数字だけを出しているケースも
例えば、全社の離職率は30%なのに、「管理職の離職率は5%です」と管理職だけの数字を出している場合があります。
若手社員の離職率が高い可能性がありますね。
落とし穴2:「誰を対象」にした離職率か
全社員の離職率 vs 特定部署の離職率
- 営業部の離職率:25%
- 事務部の離職率:5%
- 全社平均:15%
このケースで企業が「離職率15%」とだけ書いていたら、営業部の実態は見えません。
正社員のみ vs 契約社員・パート含む
正社員の離職率が高くても、契約社員を含めた全体の数字を出すことで、見かけ上の離職率を下げることができます。
落とし穴3:業界平均との比較
離職率は業界によって大きく異なります。
業界別の離職率(厚労省「雇用動向調査」に基づく一般的な傾向):
- 宿泊業・飲食サービス業:20%台後半と高め
- 生活関連サービス業・娯楽業:20%台前半
- 医療・福祉:15%前後
- 製造業:10%前後
- 金融業・保険業:10%前後
- 電気・ガス・水道業:10%未満と低め
(注:上記は近年の調査に基づく傾向であり、年度によって若干変動します)
製造業で離職率15%なら「やや高め」ですが、飲食業で15%なら「かなり低い優良企業」と言えるでしょう。
判断のポイント:
- 応募する企業の離職率が、同業他社や業界平均と比べてどうか
- 厚労省の雇用動向調査で業界別データを確認
具体的な数字は以下の記事で解説しています。
最新『雇用動向調査』から読み解く業界別の働き方実態|離職率・残業時間・賃金構造
離職率の「良い・悪い」を判断する目安
私の経験上、以下の目安で判断するのが現実的です:
年間離職率の目安(業界平均と比較して):
- 5%未満:非常に低い(優良企業の可能性大)
- 5~10%:低め(人が定着している)
- 10~15%:平均的(業界による)
- 15~20%:やや高め(要注意)
- 20%以上:高い(労働環境に問題がある可能性)
3年以内離職率の目安(厚労省「新規学卒就職者の離職状況」より):
- 大卒者の3年以内離職率:約3割(令和2年3月卒)
- 30%以下なら平均的
- 50%以上なら非常に高い
実践:離職率を確認する方法
求人票に離職率が書かれていない場合、以下の方法で調べられます:
- 企業の採用サイト
「働く環境」「数字で見る○○社」などのページに記載されていることがあります。 - 就職四季報
上場企業であれば、3年後離職率が掲載されています。 - 口コミサイト
転職会議やOpenWorkで、実際の在籍期間や退職者の声を確認できます。 - 面接で直接質問
「差し支えなければ、離職率を教えていただけますか?」と聞くのは失礼ではありません。むしろ、真剣に考えている証拠です。
面接での質問方法は「面接でブラック企業を見抜く質問5選(理由と回答例付き)」(近日中に公開予定)で詳しく解説しています。
Tamesy|転職エージェントの初回面談参加【深掘り2】残業時間の平均と見方|求人票の「月20時間」は本当に安全か
結論:残業時間は「平均の対象」と「業界特性」を確認してから判断しましょう。全社平均に騙されないことが大切です。
「平均残業時間」の罠
求人票に「月平均残業時間20時間」と書かれていても、安心してはいけません。
【平均の落とし穴の例】
例えば、10人の部署があったとします:
- 管理職2人:残業0時間
- 事務職3人:残業10時間
- 営業職5人:残業40時間
平均残業時間の計算:
(0×2 + 10×3 + 40×5) ÷ 10 = 230 ÷ 10 = 23時間
(注:この計算例は理解を助けるための仮の数字です)
求人票には「平均残業時間23時間」と書かれますが、あなたが配属される営業部では実際に40時間です。
残業時間の定義を確認する
企業によって「残業時間」の定義が異なります。
① 所定労働時間を超えた時間(正確)
例:所定労働時間8時間、実働9時間 → 残業1時間
② 法定労働時間を超えた時間(注意)
例:所定労働時間7時間、実働9時間 → 残業2時間と表示(実際は1時間)
③ みなし残業を含むか含まないか
固定残業代がある場合、その時間を含むのか含まないのか明記されているか確認しましょう。
残業時間の「良い・悪い」を判断する目安
厚生労働省の「毎月勤労統計調査」によると、近年の所定外労働時間は全産業平均でおおむね月10時間前後となっています。
残業時間の目安(全産業平均と比較して):
- 10時間未満:非常に少ない
- 10~20時間:少なめ(ワークライフバランス良好)
- 20~30時間:平均的
- 30~45時間:多め(36協定の原則上限)
- 45時間以上:非常に多い(要注意)
ただし、業界や職種によって大きく異なります:
業界別の平均残業時間の傾向(一般に言われている目安):
- IT・Web業界:30~40時間程度
- コンサルティング:40~50時間以上のケースも
- 製造業(工場):10~20時間程度
- 金融業(窓口業務):10~20時間程度
- 広告・出版:30~50時間程度
(注:上記は転職サイトや業界調査で見られる一般的な傾向であり、企業によって大きく異なります)
「みなし残業なし」の落とし穴
「固定残業代なし」「みなし残業なし」と書かれている求人も、実は慎重な確認が必要です。
可能性1:サービス残業が常態化
残業しても残業代が出ない(違法)
可能性2:裁量労働制
労働時間が自己管理。実際には長時間労働のケースも。
可能性3:本当に残業が少ない
業務量が適切で、残業がほとんど発生しない(理想的)
口コミサイトで「残業代」「サービス残業」というキーワードを検索すると、実態が見えてきます。
また、面接で具体的に確認することもおすすめします。
【関連記事】面接でブラック企業を見抜く質問5選(理由と回答例付き)」
もぜひご覧ください。
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【深掘り3】固定残業代の正しい読み解き方|時給換算で見抜く方法
結論:固定残業代は必ず時給換算して、条件が適正かどうかを確認しましょう。給与の40%以上が固定残業代なら要注意です。
固定残業代(みなし残業代)は、最も誤解されやすい制度の一つです。
固定残業代の仕組み
基本給25万円(固定残業代5万円含む、月45時間分)
これは何を意味しているでしょうか?
分解すると:
- 基本給(固定残業代を除く):20万円
- 固定残業代:5万円(45時間分)
- 毎月45時間は残業するのが前提
固定残業代の計算方法
固定残業代が適正かどうかを判断するには、時給換算が有効です。
【固定残業代の検証計算】
ステップ1:基本給(固定残業代除く)から時給を計算
基本給20万円 ÷ 月の所定労働時間(例:160時間)= 1,250円/時
ステップ2:残業代の時給を計算(1.25倍)
1,250円 × 1.25 = 1,562.5円/時
ステップ3:固定残業代の実際の時給を算出
固定残業代5万円 ÷ 45時間 = 1,111円/時
結果:
本来の残業単価は1,562円/時のはずですが、実際は1,111円/時しか払われていません。
この場合、条件としては慎重な確認が必要と言えます。
(注:上記は計算方法を理解するための仮の数字です)
正しい固定残業代の計算例
【適正なケースの例】
- 基本給(固定残業代除く):22万円
- 所定労働時間:160時間
- 時給:1,375円
- 残業時の時給:1,718円(1,375円 × 1.25)
- 固定残業代(30時間分):51,540円
これなら計算が適正です。
固定残業代の5つの注意点
① 固定残業時間を超えた分は別途支給されるか
固定残業代が45時間分で、実際に50時間働いた場合、超過分の5時間は別途支給されるはずです。
これが明記されていない、または実際に支払われていない場合は違法です。
② 36協定の上限を超えていないか
労働基準法では、残業時間の原則上限は月45時間、年360時間です(2019年4月施行の働き方改革関連法による)。
固定残業代が45時間を大きく超える設定(例:60時間)は、違法な長時間労働を前提としている可能性があります。
なお、特別条項付き36協定を結んでいる企業では、年720時間、複数月平均80時間、単月100時間未満まで可能ですが、これが常態化している会社は慎重な検討が必要です。
固定残業代が60時間を超えるような設定は、長時間労働が前提となっている可能性が高いと考えましょう。
③ 固定残業代の割合が高すぎないか
基本給25万円(固定残業代10万円含む)のように、固定残業代が給与の大部分を占めるケースは要注意です。
問題点:
- 賞与計算の基準が下がる(基本給15万円ベース)
- 退職金の算定基準が下がる
- 昇給しても固定残業代部分は変わらず、実質昇給額が少ない
④ 基本給と固定残業代が明確に分離されているか
「月給25万円(みなし残業代含む)」だけで、内訳が不明確な場合は違法です。
必ず以下が明記されている必要があります:
- 基本給の金額
- 固定残業代の金額
- 固定残業時間
⑤ 実際の残業時間と乖離していないか
口コミサイトで「固定残業代は30時間分だが、実際には60時間働いている」という声があれば要注意です。
固定残業代の「良い・悪い」を判断する目安
理想的な固定残業代:
- 固定残業時間:20時間以内
- 給与全体に占める割合:20%以下
- 超過分の支給が明記されている
- 時給換算が適正
避けるべき固定残業代:
- 固定残業時間:45時間以上
- 給与全体に占める割合:40%以上
- 超過分の扱いが不明確
- 時給換算が最低賃金に近い

3つの数字を組み合わせた総合判断
離職率、残業時間、固定残業代は、単独ではなく組み合わせて見ることで、より正確な判断ができます。
ケーススタディ1:「離職率も残業も少ないのに…」実はブラック予備軍の求人例
企業Aの求人票:
- 離職率:8%(全社平均)
- 平均残業時間:15時間
- 基本給:28万円(固定残業代8万円含む、月60時間分)
一見の印象: 離職率も残業時間も良好。給料も悪くない。
詳しく見ると:
- 離職率8% → 低いが、「全社平均」。営業部だけの離職率は?
- 平均残業時間15時間 → 管理職含む平均。現場はもっと多い可能性。
- 固定残業代8万円(60時間) → 実は毎月60時間残業が前提!これは36協定の上限を超える可能性大。
- 固定残業代の割合 → 28万円中8万円(約29%)は高い。
👉 総合判断:要注意
表面上の数字が良くても、固定残業時間や割合を見ると実はハードワーク前提、というケースです。
ケーススタディ2:数字は高めだが実は問題なしの求人例
企業Bの求人票:
- 離職率:18%(年間)
- 平均残業時間:35時間
- 基本給:30万円(固定残業代なし)
一見の印象: 離職率が高め、残業も多め。
詳しく見ると:
- 離職率18% → IT業界の平均(15~20%)と比較すると標準的
- 平均残業時間35時間 → IT業界では平均的。固定残業代がないので、残業代は全額支給
- 業界特性 → 成長中のベンチャーで、キャリアアップのための転職が多い可能性
👉 総合判断:許容範囲
業界や企業のフェーズを考慮すると、問題ない範囲と言えます。
ケーススタディ3:理想的なケース
企業Cの求人票:
- 3年以内離職率:12%(新卒・中途含む)
- 平均残業時間:18時間(全社員)
- 基本給:26万円(固定残業代2.5万円含む、月15時間分)
詳しく見ると:
- 3年以内離職率12% → 全国平均32%より大幅に低い
- 平均残業時間18時間 → 全国平均以下
- 固定残業代15時間分 → 控えめな設定。超過分は別途支給と明記
- 固定残業代の割合 → 約10%と健全
👉 総合判断:優良
透明性が高く、労働環境も良好な可能性が高いです。
実践:数字を読み解くチェックリスト
実際の求人票を見る際に使える、詳細なチェックリストです。
📋 離職率チェックリスト
□ 必須:どの期間の離職率か明記されているか?
→ 年間?3年以内?
□ 必須:対象は全社員か、特定部署か?
→ 配属される部署の離職率を確認
□ 推奨:業界平均と比較してどうか?
→ 厚労省データで業界別離職率を確認
□ 推奨:離職理由は開示されているか?
→ キャリアアップによる転職なのか、労働環境が原因なのか
□ 推奨:口コミサイトで実態を確認したか?
→ 転職会議、OpenWorkで「退職理由」を検索
📋 残業時間チェックリスト
□ 必須:平均の対象範囲は明確か?
→ 全社員?特定部署?管理職含む?
□ 必須:どの期間の平均か?
→ 年間平均?直近1年?繁忙期と閑散期の差は?
□ 推奨:業界・職種の平均と比較してどうか?
→ IT、コンサル、製造業など業界特性を考慮
□ 推奨:固定残業時間を含むのか、含まないのか?
→ 定義を確認
□ 必須:口コミサイトで実態を確認したか?
→ 「残業時間」「帰宅時間」で検索
□ 必須:サービス残業の有無を確認したか?
→ 口コミで「サービス残業」を検索
📋 固定残業代チェックリスト
□ 必須:基本給と固定残業代が明確に分離されているか?
→ 内訳が不明確なら違法の可能性
□ 必須:固定残業時間は何時間か?
→ 45時間以内が理想、60時間以上は要注意
□ 必須:時給換算して適正か?
→ 計算式:固定残業代 ÷ 固定残業時間
□ 必須:超過分は別途支給されると明記されているか?
→ 明記がなければ面接で確認
□ 推奨:給与全体に占める固定残業代の割合は?
→ 20%以下が理想、40%以上は要注意
□ 必須:36協定の上限を超えていないか?
→ 原則月45時間、年360時間
□ 必須:口コミサイトで実態を確認したか?
→ 「固定残業」「みなし残業」「残業代」で検索
よくある質問(Q&A)
Q1: 求人票に離職率が書かれていない場合、どうすればいいですか?
A: 面接で直接質問するのが最も確実です。聞き方の例:
「御社で長く働きたいと考えているのですが、差し支えなければ離職率を教えていただけますか?また、主な離職理由についても伺えると参考になります。」
答えを濁す企業は、離職率が高い可能性があります。
Q2: 固定残業代がある企業は避けるべきですか?
A: 一概には言えません。固定残業代自体は合法で、適切に運用されていれば問題ありません。
避けるべき固定残業代:
- 固定残業時間が45時間を大幅に超える
- 給与の40%以上が固定残業代
- 超過分の扱いが不明確
許容できる固定残業代:
- 固定残業時間が20時間以内
- 給与の20%以下
- 超過分は別途支給と明記
Q3: 「裁量労働制」と書かれている求人は注意が必要ですか?
A: 裁量労働制は、労働時間を自分で管理できる制度ですが、運用次第では長時間労働につながるケースもあります。
確認すべきポイント:
- みなし労働時間は何時間か
- 深夜労働(22時~5時)の扱い
- 実際の勤務時間の実態(口コミサイトで確認)
裁量労働制でも、深夜労働や休日労働には割増賃金が必要です。
Q4: 業界平均より離職率が高くても、良い会社の可能性はありますか?
A: あります。離職理由が重要です。
ポジティブな離職理由:
- キャリアアップのための転職
- 独立・起業を支援する社風
- スキルを身につけたら卒業する文化(コンサルなど)
ネガティブな離職理由:
- 労働環境が悪い
- 人間関係が悪い
- 賃金が低い
口コミサイトで退職理由を確認し、ポジティブな理由が多ければ問題ない場合もあります。
Q5: 残業時間が少なすぎる(月5時間以下)企業は怪しいですか?
A: 必ずしも怪しいわけではありませんが、以下の可能性を確認すべきです:
可能性1:効率的な働き方
業務フローが整っていて、本当に残業が少ない(理想的)
可能性2:サービス残業
残業しても記録されていない(違法)
可能性3:仕事量が極端に少ない
暇すぎてスキルが身につかない
可能性4:管理職のみの数値
現場の残業時間は含まれていない
口コミサイトで「残業」「サービス残業」を検索して確認しましょう。
番外編:口コミサイトの効果的な使い方
数字を読み解く際、口コミサイトは非常に有効なツールです。
信頼できる口コミの見分け方
信頼度が高い口コミ:
- 具体的な数字や事例がある
- 良い点と悪い点の両方を書いている
- 在籍期間が明記されている
- 複数の口コミで同じ内容が指摘されている
信頼度が低い口コミ:
- 感情的で具体性がない(「最悪」「ブラック」だけ)
- 極端に良いことしか書いていない
- 1件しかない
検索するべきキーワード
離職率関連:
- 「退職」「離職」「定着率」「退職理由」
残業時間関連:
- 「残業時間」「帰宅時間」「休日出勤」「サービス残業」
固定残業代関連:
- 「固定残業」「みなし残業」「残業代」「給与明細」
より詳しい口コミサイトの使い方は、「口コミサイト(転職会議・OpenWork)の使い方と注意点」で解説しています。
まとめ:数字の「裏側」まで読み解いて、後悔のない選択を
離職率、残業時間、固定残業代という3つの数字について、深く読み解く方法を解説しました。
重要なポイント:
- 離職率
- どの期間、誰を対象にした数字かを確認
- 業界平均と比較する
- 離職理由がポジティブかネガティブかを見極める
- 残業時間
- 平均の対象範囲を確認(全社員?特定部署?)
- 業界・職種の特性を考慮
- 口コミで実態を確認
- 固定残業代
- 時給換算して適正かチェック
- 給与に占める割合を確認
- 36協定の上限を超えていないか確認
最も大切なこと:
数字は単独で見ず、組み合わせて総合的に判断することです。
そして、求人票だけでなく、口コミサイトや面接での質問を通じて、多角的に情報を集めましょう。
20代の転職は、これからのキャリアを大きく左右します。数字の裏側まで読み解く力を身につけて、後悔のない選択をしてください。
次のステップ:さらに深く知りたい方へ
この記事で数字の読み解き方を学んだら、次は実践編です:
求人票の基本を復習したい方
- 求人票でわかるブラック企業のサイン|見るべき3つの数字
まだ読んでいない方は、まずこちらで基本を押さえましょう。
面接でさらに確認したい方
- 面接でブラック企業を見抜く質問5選(理由と回答例付き)
求人票では分からない情報を、面接でどう確認するか具体的に解説しています。
口コミサイトを活用したい方
- 口コミサイト(転職会議・OpenWork)の使い方と注意点
信頼できる口コミの見分け方や、効果的な検索方法を詳しく解説しています。
ブラック企業の見分け方全体を学びたい方
- ブラック企業とホワイト企業の見分け方|求人票・面接でのチェックポイント
全体像を把握できます。
転職で年収を上げたい方
- 転職で年収が上がる人・下がる人の違い
固定残業代を含めた給与体系の見方や、年収交渉のコツを解説しています。
安定した働き方を選びたい方
- 「安定した仕事」とは何か|収入・福利厚生・職場環境から考える
残業時間や離職率以外の、「安定」を判断する基準を解説しています。
参考資料
この記事は以下の信頼できる情報源を参考にしています:
- 厚生労働省「雇用動向調査」
- 厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」
- 厚生労働省「毎月勤労統計調査」
- 厚生労働省「時間外労働の上限規制」
- 厚生労働省「固定残業代を採用する場合の留意事項」
- 転職会議
- OpenWork
著者について
鈴木一世|現役大学教員・カウンセラー
20代が迷う場面を、大学教育と相談支援の現場で見てきました。息子が今、転職を考えており、あらためて20代の転職について調べてみたいと考えました。
データに基づいた客観的な情報提供を心がけています。
- Twitter: @suzukiissei8
- ブログトップ: https://isseisuzuki.org


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