✅この記事を読むとわかること
・「up」を使った代表的な句動詞の意味と使い方
・「up」が持つ多彩なニュアンスと意味の広がり
・TOEICや日常英会話に頻出する表現の感覚的な理解法
・「あがる」という日本語との共通感覚
・TOEIC頻出度別!up句動詞ランキングTOP20付き
🧭 英語の「up」は、単なる「上」ではない!
英語の「up」と聞くと、「上に」「上昇する」というイメージが浮かびがちですが、実はそれだけではありません。
句動詞に使われる「up」には、状態の変化や強調、完了、限界、感情の盛り上がりなど、実にさまざまな意味が込められています。
🔁「up」が持つ5つの主なニュアンス
ニュアンス | 説明例・該当表現 |
---|---|
① 上昇・増加 | speed up(スピードを上げる)、heat up(温まる) |
② 完了・消耗 | give up(あきらめる)、use up(使い果たす) |
③ 強調・急変 | blow up(爆発する)、flare up(ぶり返す) |
④ 整える・準備 | set up(準備する)、fix up(手直しする) |
⑤ ポジティブ転換 | cheer up(元気づける)、dress up(おしゃれする) |
🧠 up句動詞の学習ポイント|意味で覚えるな、動きで覚えろ!

英語学習では、句動詞を辞書的に意味だけで覚えるのはNG!
例えば:
・give up →「あきらめる」と暗記すると応用が効かない
・でも「ギブ(与える)+アップ(手放す)」というイメージで理解すれば、他の表現にもつながる!
upは「上へ」だけでなく、「力を加える」「限界まで押し上げる」「状態を強調する」というイメージがカギ!
🔝 TOEIC頻出!upを使った句動詞ランキングTOP20
TOEIC試験に出題されやすい「upを使った句動詞」を、使用頻度やスコアアップに直結する重要度をふまえて★5段階でランク付けしました。
ランク | 句動詞 | 意味・使い方 | TOEIC頻出度(★) |
---|---|---|---|
1位 | give up | 諦める、手放す | ★★★★★ |
2位 | pick up | 拾う、迎える、習得する | ★★★★★ |
3位 | set up | 設定する、設立する、準備する | ★★★★★ |
4位 | wake up | 目を覚ます | ★★★★☆ |
5位 | make up | 補う、仲直りする、化粧する | ★★★★☆ |
6位 | bring up | 話題に出す、育てる | ★★★★☆ |
7位 | use up | 使い果たす | ★★★★☆ |
8位 | catch up | 追いつく | ★★★★☆ |
9位 | clean up | 片づける、掃除する | ★★★☆☆ |
10位 | break up | 別れる、分裂する | ★★★☆☆ |
11位 | cheer up | 元気づける | ★★★☆☆ |
12位 | dress up | 正装する、おしゃれをする | ★★☆☆☆ |
13位 | blow up | 爆発する、怒りが爆発する | ★★☆☆☆ |
14位 | line up | 並べる、整列させる | ★★☆☆☆ |
15位 | shut up | 黙る(命令形) | ★★☆☆☆ |
16位 | call up | 電話をかける(やや古風) | ★★☆☆☆ |
17位 | fire up | やる気にさせる、始動させる | ★★☆☆☆ |
18位 | act up | 調子が悪い、問題行動をする | ★☆☆☆☆ |
19位 | whip up | 素早く作る、感情を煽る | ★☆☆☆☆ |
20位 | stir up | 感情や問題をかき立てる | ★☆☆☆☆ |
🔍 日本語の「上がる」との共通性でさらに理解が深まる!
英語の「up」と日本語の「上がる」は、意味がまったく違うように見えて、実は似たような感覚で使われています。
例1:感情が高まる
・英語:cheer up(元気になる)
・日本語:気持ちがあがる/テンションがあがる
例2:異常な状態になる
・英語:act up(調子が悪い)
・日本語:魚が「あがる」=死んで水面に浮く
こうした共通点を意識すれば、句動詞の理解は“単語力”だけでなく“感覚的な言語力”に変わっていきます。
✅まとめ:up句動詞は英語の“動き”を学ぶカギ!
・「up」は方向ではなく状態変化の強調語
・「速くなる」「使い果たす」「爆発する」「盛り上がる」「片づける」など、広範囲な意味に使われる
・日本語の「あがる」とも感覚的にリンクできる
・意味でなくイメージ(動き・感情)で覚えるのがポイント!
🎁おまけ|学習のためのアクティビティ提案
・「今日、自分が言いたかったことはどのup句動詞で言えるか」探してみる
・「使いたいけど出てこないup句動詞」を毎日1つずつメモにして覚える
・「イラストやGIF」でupの動き・感情を視覚化して覚える(例:cheer up→笑顔)
upは英語における“変化のスイッチ”。
直訳に頼らず、動きと気持ちで理解することで、句動詞は一生モノの英語力になります。