「コンティニュイティ」という言葉、映画やドラマの「設定の一貫性担当」で耳にしたことがあるかもしれません。じっと見ると、頭に con がいます。誰でも知っている「コネ(コネクション)」の頭と、同じ並びです。
この身近な con を入り口にすると、continuity(連続性・継続性)という意味がすっと近づいてきます。ただし、この記事の本当の主役は con のうしろ。真ん中に隠れた tin(保つ) です。ここを押さえると、「途切れず保ち続ける」という continuity の意味の中心が、一枚の絵になります。
先にひとつ、正直な話を。頭の con は「コネ(connect)」と本当に同じ”共に”なのですが、うしろ(本体)は別ものです。connect は nect(結ぶ)、continuity は tin(保つ)。つまり 頭は同じ家、うしろが違う。ここだけ整理しておくと、あとがぐっとラクになります。
continuity を分解してイメージで覚える|”コネ”の con、でも主役は tin(保つ)
continuity をパーツで見ると、こうなります。
con(共に)+ tin(保つ/ラテン語 tenere)+ ity(〜という状態)
覚え方の手がかりを一つ。頭の con を、「コネ(connect)」の con と重ねてみてください。人と人が”共に”つながっているのがコネ(人脈)。continuity も、頭は同じ”共に”です。
でも、この単語の本当の中心はうしろの tin(保つ)。一度つながったものを、手放さずに保ち続ける・・・それが continuity です。「共に(con)保ち続ける(tin)状態(ity)」=連続性・継続性。この「保ち続ける」のイメージが、continuity をひとことで表しています。
※ 正確には、頭の con は「コネ(connect)」の con と同じ”共に”で合っています。ただし本体は別ルートです。connect は nect(結ぶ・縛る)、continuity は tin(保つ=tenere)。頭だけ同じで、うしろの家族が違う・・・そう覚えておくと、鋭い人に聞かれても迷いません。
continuity の基本の意味と使い方
continuity は「連続性」「継続性」「一貫性」「途切れのなさ」を表す名詞です。動詞 continue(続ける)に、状態を表す -ity がついた形です。
- business continuity(事業継続)
- continuity of care(切れ目のないケア)
- the continuity of the story(物語の一貫性)
ただ「続いていること」ではなく、「一度つながったものが、途切れずに保たれている」というニュアンスがあります。tin(保つ)の語源を知ると、この「保たれてつながっている」という感覚が腑に落ちます。
“結ぶ” と “保つ”|connect と continuity は、どこが同じでどこが違う
同じ con で始まるのに、connect と continuity は родが別・・・ではなく、正確にはこうです。con(共に)は共通。違うのはうしろ。
- connect = con(共に)+ nect(結ぶ)・・・共に結ぶ
- continuity = con(共に)+ tin(保つ)・・・共に保ち続ける
イメージでつなぐと、こうです。まず結んで(connect)、その結び目を手放さずに保つ(continuity)。だから途切れない・・・それが連続性。意味の上でもちゃんと響き合っているので、入り口としてはむしろ相性がいいんです。
ちなみに connect(結ぶ)の側は、英語の knot(結び目)や knit(編む)と同じ仲間。connection・nexus などが同じ「結ぶ」の家族です。continuity は、この家ではなく「保つ」の家の子・・・そこだけ押さえておけば大丈夫です。
“保つ(tenere)” でつながる単語ネットワーク
continuity の本体 tin/tain(保つ/ラテン語 tenere)を知っておくと、まったく別ジャンルに見える単語が一気につながります。ここが connect とは違う、この記事ならではの広がりです。
| 単語 | 意味 | イメージ |
|---|---|---|
| maintain | 維持する、保つ | main(手)+tain(保つ)=手でしっかり保つ |
| contain | 含む、抑える | con(共に)+tain=まとめて保つ |
| retain | 保持する | re(後ろに)+tain=後ろに保っておく |
| sustain | 持続させる、支える | sus(下から)+tain=下から保つ |
| detain | 引き止める、拘留する | de(離して)+tain=離さず保つ |
| content | 中身/満足した | con+tent=中に保たれたもの |
| tenant | 借主 | ten(保つ)=その場所を保つ人 |
| tenacious | 粘り強い | ten(保つ)=しっかり保って離さない |
身近なところでは、メンテナンス(maintain) も コンテナ(contain) も、この「保つ」の仲間です。「tain/ten が入っていたら、たぶん”保つ”の話」・・・そう見えるようになると、初見の単語でも意味が推測できます。continuity は、この「保つ」一族への入り口でもあるんです。
派生語|continue 一族
| 単語 | 品詞 | 意味 | 語源的な構造 |
|---|---|---|---|
| continue | 動詞 | 続ける | con(共に)+tinu(保つ) |
| continuity | 名詞 | 連続性・継続性・一貫性 | continue+-ity(状態) |
| continual | 形容詞 | 頻繁に起こる | continue+-al |
| continuous | 形容詞 | 連続した・途切れない | continue+-ous |
| continuously | 副詞 | 絶え間なく | continuous+-ly |
| discontinue | 動詞 | 中止する | dis(否定)+continue |
| discontinuity | 名詞 | 不連続・断絶 | dis+continuity |
| continuation | 名詞 | 継続・(話の)続き | continue+-ation |
| 単語 | 品詞 | 意味 | 発音 |
|---|---|---|---|
| continuity | 名詞 | 連続性・継続性 | コンティニュイティ /ˌkɑːntəˈnuːəti/ |
TOEIC・英検での出題傾向
continuity は、ビジネスでも日常でも使う実用語です。TOEIC では business continuity(事業継続)、continuity of service(サービスの継続性)といった形で、案内文やレポートに登場します。動詞・形容詞の continue・continuous はさらに頻出。英検でも準2級〜2級レベルで見かける、押さえておきたい一語です。
英文で確認|翻訳練習10問
英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。
- Continuity is what keeps a good habit alive.
- Your small daily effort quietly builds real continuity.
- The old friends valued the continuity of their bond.
- A good story needs continuity to make sense.
- You can feel the continuity between who you were and who you are now.
- Good care depends on continuity, not on speed.
- Even after a long break, you can bring the continuity back.
- Continuity turns single days into a real journey.
- The company built its trust on years of continuity.
- Keep the thread going, and its continuity will steady you.
語源メモ|continere と conectere、頭の con は同じ家
continuity は、動詞 continue(続ける)から生まれた名詞です。continue はラテン語 continuare(途切れず続ける)に、そのもとは continere(くっつけて保つ/”hang together”)にさかのぼります。分けると con(共に) + tenere(保つ)。合わさって「共に保ち続ける」となり、フランス語を経て英語に入りました。
同じ tenere の仲間には、maintain・contain・retain・sustain・detain・content・tenant・tenacious・continent など。これが continuity の”本当の家族”です。
一方、フックに使った connect は、ラテン語 conectere = con(共に) + nectere(結ぶ・縛る)。英語の knot(結び目)・knit(編む)と同語源です。つまり 頭の con(共に)は同じでも、うしろの語根は tenere(保つ)と nectere(結ぶ)で別もの。冒頭の「コネと同じ con」はここまでが本当で、本体は別家族・・・と整理しておくと安心です。
まとめ
continuity は、con(共に)+ tin(保つ)+ ity で「共に保ち続ける状態」=連続性・継続性。
- con(共に)・・・コネ(connect)と同じ頭。ここは本当に共通
- tin/tain(tenere)・・・保つ。maintain/contain/retain/sustain などの一族へ
- ただし connect の本体は nect(結ぶ)で別家族。continuity は「保つ」の家の子
まず結んで、そのまま手放さずに保つ。だから途切れない。continuity は、その「保ち続ける」を一語にした言葉です。

- 語源・中心:con(共に)+ tin(保つ)+ ity =「共に保ち続ける状態」
- 覚え方の手がかり:con → コネ(connect)の con(共に)。ただし本体は別(connect=結ぶ/continuity=保つ)
- 保つ(tenere)一族:maintain/contain/retain/sustain/content/tenant/tenacious
- continue 一族:continuous/continual/continuation/discontinue
関連記事(内部リンク)
- maintain の語源(維持する・保つ)→ (近日中に公開)
- contain・sustain と -tain(保つ)の記憶術 → (近日中に公開)
- connect(コネクション)の語源|nect=結ぶ → (近日中に公開)
- 【タイパ最強】英単語の語源・パーツ分解 全リスト|語源×記憶術で芋づる式に覚える

翻訳練習の解答例
- 連続性(途切れず続けること)こそが、良い習慣を生かし続ける。
- あなたの小さな毎日の積み重ねが、静かに本物の継続をつくる。
- 昔からの友人たちは、その絆が途切れないことを大切にした。
- 良い物語は、筋が通っていてこそ意味を持つ。
- 昔のあなたと今のあなたは、地続きだと感じられる。
- 良いケアは、速さではなく、途切れないことに支えられている。
- 長く休んだあとでも、また続きをつなぎ直せる。
- 続けることが、ただの一日一日を、ちゃんとした旅に変える。
- その会社は、長年続けてきたことへの信頼で成り立っている。
- そっと糸を持ち続けて。その続きが、あなたを支えてくれる。

癒しの色彩心理 イッセーのホームページ
