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 【語源で覚える】participate|「パート(部分)」を「手で取る」?参加するの正体と attend との違い

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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「会議に participate する」「イベントに participate する」。
英語の授業や TOEIC で必ず習う基本動詞 participate(参加する)。

この単語、先頭をじっと見ると身近なカタカナ語が見えてきます。
そう、「パート(part=部分・役割)」 です。

さらに言えば、仲間が集まる「パーティー(party)」も同じ語源の仲間。
「ひとつのイベントの中で、自分の役割(part)を持ってその一員になること」= 参加する。

こう連想すると、意味自体はすんなり頭に入りますよね。
しかし、participate を本当に自分のモノにするための鍵は、真ん中にある「cip」という隠れたパーツにあります。

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participate を分解してイメージで覚える

participate を正確にパーツ分けすると、次の3つから成り立っています。

part(部分・分け前)+ cip(取る・つかむ)+ -ate(動詞語尾:〜する)

語源の核は、「部分(part)」 を自分の手で 「つかみ取る(cip)」 こと。

真ん中の -cip- は、ラテン語の動詞 capere(取る、つかむ) が形を変えたものです。
これは、画面を画像として保存する「キャプチャー(capture=つかみ取る)」や、人の受け入れ許容量を表す「キャパ(capacity=受け取る力)」と同じ語根です。

ただそこに座っているだけではありません。
全体の中で、「自分の役割や分け前(part)を、自分の手でギュッとつかみ取る(cip)」。
だからこそ、受け身ではなく主体的に関わる「参加する」という意味になるのです。

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attend と participate の決定的な違い

participateの意味をわかりやすく説明 一夜漬け英単語記憶術 語源 TOEIC・英検対策に

英語には「出席する・参加する」を表す単語として attend と participate があります。この2つの違いは、語源を知ると一発でクリアになります。

単語語源のニュアンス実際の使われ方文法ルール
attendad(〜へ)+ tend(向かう)→ その場に足を運ぶ単に出席する、その場に居る(講義を聞くだけ、式典に座っているだけ)他動詞(前置詞なし)attend the meeting
participatepart(部分)+ cip(つかみ取る)→ 自分の役割を取る主体的に関わる、発言や行動をする(議論に加わる、競技に出場する)自動詞(in が必要)participate in the discussion

「全体(in)の中に入り込んで、自分の役割(part)を自分の手で取る(cip)」から、必ず participate in 〜 という形になるのです。

“cip / cap(取る・つかむ)” でつながる単語ネットワーク

participate の真ん中にある -cip-(capere=取る)は、英語の超重要単語を大量に生み出している巨大な語根です。

単語語源構造原義・イメージ現代の意味
participatepart(部分)+ cip(取る)+ -ate自分の役割をつかみ取る参加する、加わる
participantpart + cip + -ant(人)役割をつかみ取った人参加者
participationpart + cip + -ation(名詞)役割をつかみ取ること参加、加入
capturecapt(つかみ取られた)+ -ure力づくで手中に収める捕らえる、キャプチャーする
capacitycapac(つかみ取れる)+ -ity中に受け入れて保持できる量収容能力、才能、キャパ
anticipateanti(前もって)+ cip(取る)+ -ate前もって手中に取って心構えをする予期する、楽しみに待つ
recipientre-(後ろへ)+ cip(取る)+ -ent差し出されたものを手で受け取る人受取人、レシピエント
disciplinedis- + cip(学ぶ・身につける)知識や作法をつかみ取ること規律、しつけ、専門分野

※ anticipate(予期する)も「前もって(anti)取る(cip)」という同じ構造の仲間です。

【語源で覚える】anticipate|頭の anti-、じつは「反対」じゃない? ヒントはアンテナ

【語源で覚える】anticipate|頭の anti-、じつは「反対」じゃない? ヒントはアンテナ
anticipate(予測する・前もって備える)を語源から。頭の anti は「反対(アンチ)」ではなく、ante「前に」の変装。真ん中の cip は capture・catch の「つかむ」。「先のことを前もってつかむ」で意味が腑に落ちます。アンテナのイメージ、expect との違い、翻訳練習10問つき。

派生語|participate まわり

単語品詞意味発音
participate動詞参加する、加わる(自動詞:in を伴う)パティシペイト /pɑːrˈtɪsɪpeɪt/
participant名詞参加者、関係者パティシパント /pɑːrˈtɪsɪpənt/
participation名詞参加、関与パティシペイション /pɑːrˌtɪsɪˈpeɪʃən/
participatory形容詞参加型の(例:participatory budget)パティシパトリー /pɑːrˈtɪsɪpətɔːri/
part名詞部分、役割パート /pɑːrt/

TOEIC・英検での出題傾向

participate は試験でも実務でも外せない一語です。

TOEIC L&R では、Part 5(文法・語彙問題)で participate in と attend の空欄補充が超頻出。直後に目的語がそのまま来るなら attend、直後に in があれば participate を選ぶのが鉄則です。Part 7(長文読解)では研修やボランティア、アンケートへの「参加者(participants)」「参加率(participation rate)」という形でも頻繁に登場します。

英検(準2級〜準1級)のライティングや面接では、「市民が地域活動に参加すべきか」「若者が政治に参加する方法」といった社会問題のトピックで必須の動詞です。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。participate in の形と「主体的な関わり」のニュアンスを意識しながら。答え合わせは記事の最後に。

  1. Over a hundred people participated in the marathon.
  2. She encouraged all students to participate actively in class discussions.
  3. Why didn’t you participate in yesterday’s meeting?
  4. Every participant will receive a certificate of completion.
  5. The program allows citizens to participate in local decision-making.
  6. He was too shy to participate in the school play.
  7. Active participation is essential for the success of this project.
  8. We invite everyone to participate in our annual charity auction.
  9. Both countries agreed to participate in the international peace summit.
  10. You don’t have to win; it is important to participate and do your best.

語源メモ|古代ローマの「分け前にあずかる者」

participate の起源は、ラテン語の名詞 particeps(分け前を受け取る者、共有者) にさかのぼります。これは pars(分け前・部分) と capere(取る) が合体した言葉でした。

古代ローマでは、狩りや戦いのあとに得られた獲物や戦利品をみんなで分配する際、その「自分の取り分(part)を手にする(capere)人」のことを指していました。そこから動詞 participare(分け前を分け合う、共に楽しむ) が生まれ、現代英語の「仲間の一員として場に加わる(participate)」へと受け継がれました。

ただ受け身で席に座っているのではなく、「自分の役割やつかみ取るべき何かがあるからこそ、その場に加わる」。これが participate という単語に込められた本来の熱量です。

まとめ

participate は part(部分)+ cip(取る:capere)+ -ate(〜する) で「自分の役割を手でつかみ取る」= 参加する。

  • part(部分・役割)・・・party/partial/partition などの一族へ
  • -cip-(取る:capere)・・・capture/capacity/anticipate/recipient などの一族へ
  • attend との違い・・・ただ居るのが attend、主体的に加わるのが participate。前置詞 in が入るのも、この語源から来ている
participate の語源ワードマップ。中心は participate(=自分の役割をつかみ取る → 参加する)で、part(部分・役割)+ cip(取る:capere)+ -ate に分解。-cip 一族(capture/capacity/anticipate/recipient/discipline)、派生語(participant/participation/participatory)、覚え方のヒント(attend との違い・participate in の形)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:part(部分・役割)+ cip(取る:capere)+ -ate =「自分の役割をつかみ取る → 参加する」
  • -cip 一族:capture/capacity/anticipate/recipient/discipline
  • 使い分け:participate in(主体的に加わる)vs attend(ただ出席する)
  • 派生語:participant/participation/participatory

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翻訳練習の解答例

  1. 100人以上の人々がそのマラソンに参加した。
  2. 彼女はすべての生徒に、授業の議論へ積極的に参加するよう促した。
  3. なぜ昨日のミーティングに参加しなかったのですか?
  4. すべての参加者に修了証明書が授与されます。
  5. そのプログラムにより、市民が地域の意思決定に参加できるようになる。
  6. 彼は恥ずかしがり屋すぎて、学校の劇に参加できなかった。
  7. 積極的な参加が、このプロジェクトの成功には不可欠だ。
  8. 私たちの年次チャリティーオークションに、皆様が参加されることを歓迎します。
  9. 両国は、国際平和サミットに参加することに合意した。
  10. 勝つ必要はない。参加して全力を尽くすことが大切なのだ。