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【語源で覚える】brochure|”尖ったもの”でつながる broach・brooch・ブロッコリー

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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「brochure(ブロシュア)」、旅行会社や住宅展示場でもらう、あのつやつやした小冊子ですよね。

ちょっと綴りが手ごわそうに見えますが、心配いりません。この単語の意味の中心は、たった一つのイメージ・・・「尖(とが)ったもの」です。

そして面白いのは、この「尖ったもの」を入り口にすると、brochure だけでなく、会議で使う broach(話題を切り出す)、胸につける brooch(ブローチ)、さらには食卓のブロッコリー(broccoli)まで、まったく別ジャンルの単語が一本の線でつながること。今日はこの「尖ったもの一族」を、まとめて手に入れてしまいましょう。

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brochure を分解してイメージで覚える|意味の中心は “尖ったもの”

brochure は、こう分けて見ると腑に落ちます。

broch(尖ったもの・針で刺す)+ ure(〜したもの)

もとをたどると、ラテン語の broccus(突き出た・尖った)にたどり着きます。ここから「錐(きり)や針のような尖った道具」を表す broche が生まれ、その道具で「紙を刺して綴じる」動作が brocher(綴じる)になりました。

つまり brochure は、そのまま読むと「針で刺して綴じたもの」。昔、印刷した紙の束を、針でひと刺しして簡単に綴じた・・・それが小冊子=ブロシュアの正体です。日本の「和綴じ」を思い浮かべると、この「穴を開けてまとめる」感じがすっと入ってきます。

語源と覚え方がぴったり重なるので、この単語は理屈抜きで「尖ったもの=針で綴じた冊子」と一枚の絵で覚えられます。

brochureの意味をわかりやすく説明 一夜漬け英単語記憶術 語源 TOEIC・英検対策に! 
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brochure の基本の意味と使い方

brochure は「小冊子」「パンフレット」を表す名詞です。数ページから数十ページの、そこそこしっかりした作りの案内・紹介冊子を指します。

  • a travel brochure(旅行パンフレット)
  • a company brochure(会社案内)
  • request a brochure(資料を請求する)

チラシ1枚ではなく、「読み物として手元に残る、作り込まれた冊子」というニュアンスです。だから広告でも、信頼感を出したい会社案内や高級商品の紹介によく使われます。

実務で迷う「冊子」の使い分け|pamphlet / leaflet との違い

英語には「冊子」を表す言葉がいくつかあって、ビジネスの場面では地味に迷います。ざっくり整理しておくと安心です。

単語イメージ使いどころ
brochureしっかり綴じた紹介冊子(数ページ〜)会社案内、旅行・商品の紹介
pamphletbrochure より簡素、表紙なしの数ページイベント案内、主張・啓発もの
leaflet綴じない「1枚もの」を折ったものポスティング、簡単な施設案内
catalog商品一覧・価格表「選ぶためのリスト」

迷ったときの軸は「綴じてあるか(brochure・pamphlet)/1枚か(leaflet)」「読ませたいか(brochure)/選ばせたいか(catalog)」。この2つで、たいてい見分けがつきます。

“尖ったもの(broc/broch)”でつながる単語ネットワーク

brochure の意味の中心 broc/broch(尖ったもの・突き出たもの/ラテン語 broccus)を知っておくと、見た目も意味もバラバラな単語が、一気に親戚に見えてきます。

単語意味イメージ
broach(話題を)切り出す、口火を切る尖ったもので樽に穴 → 中身を出す → 話を切り出す
broochブローチ(装身具)尖ったピンで布に留める飾り
broccoliブロッコリーbrocco(尖った芽)がびっしり集まった姿
brocade錦(にしき)、金襴針で刺して模様を浮かせた織物
brad細い釘、頭の小さいくぎ細く尖った留め具そのもの

「broc/broch が入っていたら、たぶん”尖ったもの・刺す”の話」・・・そう見えるようになると、初見の単語でも意味の見当がつきます。brochure は、この一族への良い入り口です。

派生語|brochure まわり

brochure 自体は派生の少ない単語なので、広がりは上の「尖ったもの一族」が本体です。ここでは近い形だけ。

単語品詞意味発音
brochure名詞小冊子、パンフレットブロウシュア /broʊˈʃʊr/(英 /ˈbrəʊʃə/)
e-brochure名詞電子パンフレット
broach動詞・名詞切り出す/穴を開ける道具ブロウチ /broʊtʃ/

TOEIC・英検での出題傾向

brochure は、TOEIC で出会う確率が高い実用語です。Part 4・7 の観光、ホテル、商品案内、社内メールなどで、travel brochure・product brochure・request a brochure といった形で顔を出します。

英検なら2級前後で押さえておきたい一語。broach(話題を切り出す)は少し硬めですが、ビジネス英語で地味に効きます。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. This brochure explains everything clearly.
  2. She designed the travel brochure herself.
  3. Take a brochure and read it whenever you like.
  4. The new brochure looks warm and inviting.
  5. A good brochure tells a story, not just facts.
  6. You can learn a lot from a single brochure.
  7. He handed me a brochure with a kind smile.
  8. Keep this brochure; it may help you someday.
  9. The brochure opened the door to a new hobby.
  10. Every brochure starts with someone who wanted to share.

語源メモ|broccus から生まれた”尖ったもの”一家

brochure は、ラテン語 broccus(突き出た・尖った、とくに”出っ歯”の意味でも使われた) を出発点に持ちます。

ここから俗ラテン語 brocca(尖った道具)、古フランス語 broche(錐・串・ピン) が生まれ、その道具で「刺して綴じる」動詞 brocher になり、「綴じたもの」= brochure(1748年ごろ) が英語に入りました。

同じ broccus から枝分かれした仲間が、じつはたくさんあります。

  • broach・・・brochure と双子(doublet)。「刺す・穴を開ける」→(樽に穴を開けて中身を出す)→比喩で「話題を切り出す」へ。
  • brooch・・・もとは broach と同じ綴りで、「尖ったピンで留める飾り」。1500年代に綴りが分かれた。
  • broccoli・・・イタリア語 brocco(尖った芽)の縮小形の複数形。あの房の姿がまさに「尖った芽の集まり」。
  • brocade・・・針で刺して模様を浮かせた織物、錦。
  • brad・・・細く尖った小釘。

「尖ったもの」というたった一つのイメージが、冊子にも、会話の切り出しにも、装身具にも、野菜にもなった・・・語源のこういう広がりを知ると、暗記が”発見”に変わります。

まとめ

brochure は、broch(尖ったもの・針で刺す)+ ure で「針で刺して綴じたもの」=小冊子・パンフレット。

  • broch(尖ったもの)・・・broach(切り出す)/brooch(ブローチ)/brocade(錦)へ
  • 同じ芽から・・・broccoli(尖った芽)まで同じ一族
  • brochure は、この「尖ったもの一家」への入り口

尖ったもので、ひと刺しして綴じる。会話でも、勇気を出してひと言”切り出す(broach)”ところから、いい話は始まります。

brochure の語源ワードマップ。中心は brochure(=針で刺して綴じた小冊子)で、broch(尖ったもの・針で刺す)+ure に分解。覚え方のヒント(broccoli=尖った芽の集まり/broc は尖ったもの)、尖ったもの一族(broach・brooch・broccoli・brocade・brad)、冊子の使い分け(brochure・pamphlet・leaflet・catalog)の4つに整理した図。
  • 語源・中心:broch(尖ったもの・針で刺す)+ ure =「針で刺して綴じたもの」
  • 覚え方のヒント:ブロッコリー(broccoli)=尖った芽 → 「broc は尖ったもの」
  • 尖ったもの一族:broach/brooch/broccoli/brocade/brad
  • 冊子の使い分け:brochure/pamphlet/leaflet/catalog

関連記事(内部リンク)

  • 【タイパ最強】英単語の語源・パーツ分解 全リスト|語源×記憶術で芋づる式に覚える → https://isseisuzuki.org/etymology-parts-list/
  • broach(話題を切り出す)の語源と使い方 → [関連記事URLを挿入/なければ削除]
  • brooch・brocade でつながる”尖ったもの”の記憶術 → [関連記事URLを挿入/なければ削除]

翻訳練習の解答

  1. このパンフレットを見れば、すべてがすっきり分かる。
  2. 彼女は、その旅行パンフレットを自分でデザインした。
  3. パンフレットを1部持って行って、好きなときに読んでみて。
  4. 新しいパンフレットは、温かくて手に取りたくなる出来だ。
  5. よいパンフレットは、事実の羅列ではなく、一つの物語を語る。
  6. たった1冊のパンフレットからでも、あなたは多くを学べる。
  7. 彼は、やさしい笑顔でパンフレットを手渡してくれた。
  8. このパンフレットはとっておいて。いつか、あなたの助けになるかもしれないから。
  9. そのパンフレットが、新しい趣味への扉を開いてくれた。
  10. どのパンフレットも、「伝えたい」と思った、誰かの気持ちから始まっている。