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どうしても覚えられない英単語がある時は・・・


 単語を分解する、単語のネットワークを利用する、語源で覚える。これに当てはまらない単語は少なくありません。どうしても覚えられない単語、誰でもありますよね。そういう場合まず最初に取る手段は何か・・・。あきらめることですwww。あきらめることを含めて、ここでは5つの英単語記憶法をご紹介します。

覚えられない単語は あきらめる!

 あきらめるというのは後ろ向きな意味ではありません。きわめて前向きな考え方です。どうしても覚えられないというのは、その時点での話です。覚えるのをやめた時、ふとその単語に出くわすことがあるんです。

 ふと出くわすということは、いろいろな英文で使われているということですから、また出会う可能性が高いわけです。

 一般に、意味のわからない英単語を覚えるには、6回以上その単語に出会うことが必要だと言われます。いろいろな英文を読んでいて、6回出会う単語は、それだけ頻繁に使われているということです。

 だとすれば、覚えるのをあきらめたとしても、何度も出会ってそのうち覚えてしまうということだってあり得ます。このように英文を読んでいて自然と単語の意味が身に付くことを、付随的学習と言います。

 1度覚えるのをあきらめて、その後2度と出会わない単語というのは、あまり使われていない単語なわけですから、無理やり覚える必要もないと言えます。「だめだだめだ、覚えられない」とイライラするよりは、「また出会ったら覚えればいっか」くらいの気持ちでもよいわけです。

 どうしても覚えられない英単語たち。そういう単語は、日本語でも知識がない分野の単語が多いものです。たとえば、大学の先生でも、自分の専門領域の語句には詳しいけれど、専門外の英単語はわからない場合もあるんです。

 日本語の本をたくさん読みましょう。知識が増えることで、覚えることのできる英単語が増えるものです。

エピソード記憶で 英単語を覚える

 心理学で有名な用語の1つに「エピソード記憶」というというのがあります。自分が経験したエピソードと、それに関係したことは、記憶に残りやすいということです。

 アミューズメントパークや動物園、水族館に友だちと行き、楽しい思い出を残す場合、乗り物や動物、魚以外のこともかなり鮮明に頭に残っていますよね? 誰がどんな時、面白い話をしたとか、つまづいて池に落ちそうになったとか。

 英単語を覚える時にも、このエピソード記憶を使うことができます。
 覚えようとする英単語から思い出すエピソードを日本語で考えるのです。形容詞であれば、誰か友だちや周囲の人を思い出すのもよいかもしれません。


capacious(包容力のある)人:________ さん
patient(がまん強い)人:________さん
lovely(愛くるしい)人:_________さん

 ambassador(大使)という単語があります。これ、コマーシャルでよく出てくる英単語なんです。<アンバサダー コーヒー>で検索してみるとすぐ出て来ます。大使館の大使と言えば、その国のことについて知ってもらったり、他の国との協力関係を深めるようなお仕事です。コーヒーのアンバサダーとは「おいしいコーヒーをまわりに広める人=大使」のようなものと考えることができます。

 その他アミューズメントパークは英単語の宝庫です。スプラッシュ・マウンテンのスプラッシュ(splash)は、「水をまき散らす」というような意味です。アトラクションの名前をチェックするだけでも、かなりの英単語が頭に入ります。ゲームソフトの「スプラトゥーン」は、splashとcartoon(漫画 ・アニメ)を合わせたものです。

 ゲームの中にも英単語はたくさん含まれています。ゲーム好きの方は、ゲームに出てくるカタカナ語を調べてみると、驚くほどたくさんの英単語が隠れていることに気づくはずです。ゲームの達人は英語もできるようになる・・・のかもしれません www

 英語のニュースを読む練習をしたい人は、ニュースサイトで覚えたい英単語を検索してみるのもよい方法です。

 exhumeという単語の意味を知っていますか? たとえば、<exhume cnn>でネット検索すると、CNNという海外のニュース番組でexhumeという単語を使った記事がヒットします。ニュースを英語で読むのが苦痛だという場合、Google翻訳で日本語にしてみてもよいでしょう。内容がわかったら、exhumeが入ったニュースのタイトルや、英文を単語帳に書いておくのです。

 できれば背景知識のあるニュースがよいです。そのためには、日本語の新聞の英語版サイトが役に立ちます。サイトにある検索窓に、ministerという単語を入れて検索してみて下さい。そうすると、どこかで見たことのある人が出てくるかもしれません。

 ministerは大臣という意味です。Prime Minister(主要な、第一の大臣)は首相という意味になります。

 ニュースサイトはたくさんありますが、代表的なサイトだけご紹介しておきます。

The Asahi Shinbun
The Japan Times
The Mainichi
※The Mainichiのみ、(J Japanese version)をタップすると英語の記事を日本語でも読めます
※ exhume=ex(外)+hume(home) 家は土地の上に建っています。土地の外に出すということで「掘り起こす」という意味になります。

 覚えられない英単語が出て来そうな場面を思い浮かべます。そして、その場面と覚えられない英単語を結びつけて文を作ります。

 amazingly(驚くべき)なら、「近代美術館にあった〇〇画伯の絵はamazinglyすばらしかっただった」などどうでしょう。

 この覚え方は、「勉強を始める前に」で取り上げた出川英語(Denglish)やルー・大柴さんの話と通じるところががあります。
関連リンク:Denglish(リンクはこの記事の最後にあります)

コロケーションで英単語を覚える

 単語には、意味的に結びつきやすいものと、そうでないものがあります。たとえば・・・
「おいしいスイーツ」とは言いますが、「物覚えの悪いスイーツ」とはあまり言いません。こんな風に、単語同士で結びつきやすいものとそうでないものがあるわけです。これをコロケーションと言います。

※collocation = co+location
co-は「一緒に」locationは「ロケ」と言いますが場所を表します。同じ場面で一緒に出てくるというのがコロケーションの意味です。

 覚えられない単語があったら、日本語の意味とうまく合う別の単語を思い浮かべるとよいでしょう。たとえば・・・

 irritatingという単語がどうしても覚えられないとします。irritatingは「いらいらさせる」という意味ですので、自分を一番いらいらさせるものを想像します。そして「irritatingな〇〇」というように、〇〇のところに日本語を入れるわけです。「irritatingな態度」などのように。きちんと覚えたら、「態度」はmannerですから、irritating mannerと両方英語で覚えることもできます。

落書きやプリクラで英単語を覚える

 単語帳への落書きも効果があります。覚えられない単語の意味から連想することを、絵でもいいですし、文字でもいいですから、ちゃちゃっと書いておきます。この落書きが「エピソード」になって、覚えてしまうことがあります。落書きは誰かに見てもらって笑い話のネタにすると、より早く覚えられます。落書き。好きな人にはいい息抜きになるでしょうし、息抜きで英単語を覚えることができれば、一挙両得です。

 天才と呼ばれる人は、いろんなところに落書きをしたそうです。落書きが息抜きになり、そこで新しい発想が生まれる。落書きをじっと見ていたら、別の角度から考えが浮かんだという話はたくさんあるんです。

 単語帳は、英単語と意味、例文だけでは楽しくありません。意味を覚えるための落書きスペースはぜひ作っておいていただきたいものです。シールプリクラを貼りまくるのもありです。プリクラを撮った時に見たもの、感じたことなどを、英単語として書き添えておくと、覚えやすくなります。

 私は以前、「落書き単語帳コンテスト」を授業でやったことがあります。単語を覚えやすくするため、落書きをしたり、プリクラを貼りまくった単語帳を作ってコンテストをやってみましたが、工夫してあるものが多く、楽しい時間だったことを思い出します。

 中学校で教えていた時には、『英語絵単語辞典』というのを作りました。生徒一人ひとりに単語を分担してもらって、細長いカードを渡します。カードには、その単語のつづりを書き、その横に、絵で意味を書いてもらうというものです。カードは分厚い冊子にして全員に配りました。

 絵を描いている間、その単語の発音を頭の中で繰り返しているので、単語の発音が頭に残ります。描いている絵のイメージが、発音と一緒になります。絵を描いている時間は、その単語の発音と意味を頭の中で繰り返しているため、覚えやすくなるというわけです。

語呂合わせで英単語を覚える

 annihilateは「アナイァレイト」と発音します。発音をしっかり調べないと通じない単語の1つです。この単語が覚えられない場合、「<案内あれど>目的地に付かず全滅」のような語呂合わせで覚える方法もあります。これは日本語を考えるのが大変なので、友だちと協力してたくさん考えるとよいかもしれません。

 ここで紹介した方法を実際やってみて、おもしろいと思ったらぜひご紹介ください。

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