✅この記事を読むとわかること
- 「act up」と「whip up」の意味と使い方の違い
- 意味は違っても、根っこでつながっている“ある共通点”
- 「up」が持つ英語句動詞での深い働き
- 感覚で理解できる英語力を育てるコツ
act up と whip up|それぞれの意味をおさらい
まずはそれぞれの句動詞の意味と使い方を簡単に復習しましょう。
🔹 act up の意味と使い方
✅ 正常に機能しない、調子が悪い
✅ 問題行動を起こす、ふざける
例:
- My computer is acting up.(パソコンの調子が悪い)
- The kids acted up in the classroom.(子どもたちが授業中に騒いだ)
🔹 whip up の意味と使い方
✅ 手早く何かを作る(特に料理)
✅ 感情や興奮を煽る、かき立てる
例:
- I’ll whip up something for dinner.(夕飯をパパッと作るね)
- The speaker whipped up the crowd’s anger.(聴衆の怒りを煽った)
共通点はどこにある?──「up」の持つ力

一見すると「act up」と「whip up」はまったく違う意味に見えますが、どちらも「up」が深い意味で共通の役割を果たしています。
🔺 英語の「up」は、単なる「上」ではない!
文脈 | 「up」が意味すること |
---|---|
機械や身体が act up | 正常から逸脱し、コントロールできない方向へ“上がる” |
感情や料理を whip up | 一気に作り上げる、感情を激しく“盛り上げる” |
つまり、「up」は、
- 動きを強める
- 状態を変化させる
- 感情や動作を“上昇させる”または“限界を超えさせる”
といった、エネルギーを注入するようなイメージを加えるのです。
日本語との比較で理解が深まる!
🐟「魚があがる」=死んで浮く
→「up」=異常な状態に向かう
🍰「ホイップクリームを作る」=勢いよく泡立てる
→「up」=空気を含ませ、ふくらませる・盛り上げる
このように、日本語の「あがる」感覚と英語の「up」の感覚は、意外なところで通じているのです。
「up」が持つ意味の広がりを実感できる表現
句動詞 | 意味 |
---|---|
act up | 正常な状態から外れる、調子が悪くなる |
whip up | 急いで作る、感情を煽る |
blow up | 爆発する、激怒する |
flare up | 炎症や怒りがぶり返す |
mess up | 台無しにする、混乱させる |
give up | 諦める(限界まで到達した状態) |
→ 共通するのは、「up」が何かを“極端に変化させる”というニュアンスです。
学習のポイント:「意味」で覚えるより「動きのイメージ」で覚えよう!
- 句動詞は直訳で覚えると混乱しがちですが、「動き」や「状態の変化」のイメージで捉えると、記憶に残りやすくなります。
- 特に「up」は、コントロールを超えた状態、盛り上がるエネルギーを加える役割があると理解することで、さまざまな句動詞に応用が利きます。
✨まとめ|act upもwhip upも、「up」の動きがカギ!
- act up:調子が悪い/異常なふるまい →「up」が異常性を強調
- whip up:素早く作る/感情を煽る →「up」が勢いとスピードを追加
- どちらも、「up」の“強調・拡大・変化”という働きが本質!
英語は語源を知ることで、感覚的に理解できるようになります。
「up」のようなシンプルな単語こそ、深く理解することで語彙が一気に広がります!
【英語表現解説】「act up」の意味はなぜ「調子が変」?日本語の「あがる」との意外な共通点とは?
【保存版】upを使った句動詞一覧とイメージ解説|意味別に感覚で覚える英語表現