「スタンガン」・・・護身用の、あの電気ショックの道具ですよね。じつはこの stun、英語の astound(驚かせる)と、同じ語源を持っています。
意外に感じるかもしれません。「気絶させる道具」と「驚かせる」が、どうつながるのか。その答えが、この単語の意味の中心にある一語・・・tonare「雷(とどろく)」です。
astound は、もともと「(人を)雷に打たれた状態にする」。雷を浴びたように体が固まり、頭が真っ白になる。そこから「びっくり仰天させる」という意味になりました。
スタンガンの stun が「雷のような衝撃で動けなくする」のと、根っこは同じ絵なんです。
この「雷」を入り口にすると、astound だけでなく、stun・stunning・detonate まで、まとめて手がかりが増えます。
お急ぎの方はショート動画でどうぞ👇
astound を分解してイメージで覚える|意味の中心は tonare「雷」
astound をパーツで見ると、こうなります。
a(強め)+ tound(=ラテン語 tonare「雷・とどろく」)
(末尾の d は、あとから添えられた音で、それ自体に意味はありません。sound などと同じ流れでくっついたものです。)
イメージはシンプルです。「雷を、外へ、ドンととどろかせる」。その雷を浴びた人は、打たれたように固まってしまう・・・それが astound(驚かせる・仰天させる)です。
そして、この tonare(雷)は、あの「スタンガン(stun gun)」の stun とまったく同じ語源。
スタンガンは、雷のような衝撃を与えて相手を動けなくする道具でした。astound は、その衝撃を”心”に与えるバージョン、と考えるとつながります。
astound の基本の意味と使い方
astound は「驚かせる」「仰天させる」を表す動詞です。ただの surprise(軽い驚き)より一段強く、「言葉を失うほど驚かせる」というニュアンスがあります。
- The news astounded everyone.(そのニュースは、みんなを仰天させた)
- Her talent astounds me every time.(彼女の才能には、毎回おどろかされる)
- You will astound yourself.(あなたは、自分自身に驚くことになる)
「へえ」ではなく、「え・・・!」と一瞬固まる。雷に打たれたあの感じが、astound の温度感です。
使い分け|astound・astonish・stun のニュアンス
同じ”雷の一族”でも、使いどころが少しずつ違います。
- astound・・・驚きで心を打つ。surprise より強く、ややフォーマル。
- astonish・・・astound とほぼ同義の兄弟語。日常でもよく使う。
- stun・・・物理的に「気絶させる」(スタンガンなど)から、比喩的に「呆然とさせる」まで。
迷ったら、astound と astonish は「心の驚き」、stun は「衝撃で動けなくする」寄り・・・そう覚えておけば十分です。
“雷(tonare)”でつながる単語ネットワーク
astound の中心にある tonare「雷・とどろく」を知っておくと、別ジャンルに見える単語が一気につながります。
| 単語 | 意味 | イメージ |
|---|---|---|
| stun | 気絶させる、呆然とさせる | 雷のような衝撃で動けなくする(=スタンガン) |
| stunning | 見とれるほど素敵な | 雷に打たれたように、思わず見とれる |
| stunned | 呆然とした、唖然とした | 雷に打たれて固まった状態 |
| astonish | 驚かせる | astound の兄弟語。やはり「雷に打たれる」 |
| astonishing | 驚くべき、目を見張る | 雷級のインパクト |
| detonate | 爆発させる | de(下へ)+tonare(とどろく)=とどろかせて爆発 |
| thunder | 雷、雷鳴 | tonare と同じ祖先を持つ、英語生まれの親戚 |
「tonare/toun が見えたら、たぶん”雷・とどろく”の話」・・・そう見えるようになると、初見の単語でも意味の見当がつきます。

派生語|astound の Word Family
| 単語 | 品詞 | 意味 | 発音 |
|---|---|---|---|
| astound | 動詞 | 驚かせる、仰天させる | アスタウンド /əˈstaʊnd/ |
| astounding | 形容詞 | 驚くべき、目を見張る | アスタウンディング /əˈstaʊndɪŋ/ |
| astoundingly | 副詞 | 驚くほど | アスタウンディングリー /əˈstaʊndɪŋli/ |
| astounded | 形容詞 | 仰天した、唖然とした | アスタウンデッド /əˈstaʊndɪd/ |
TOEIC・英検での出題傾向
正直に言うと、astound そのものは TOEIC の超頻出語ではありません。ただ、形容詞の astounding(驚くほどの)は、広告やレビュー、成果報告といった「盛り上げたい文章」で見かけます。
日常語としては stun・stunning のほうがよく登場します。英検なら、astound は準1級以上で押さえておきたい、少し硬めの一語です。
英文で確認|翻訳練習10問
英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。
- Your progress will astound you one day.
- The kindness of strangers can astound us.
- Small daily steps can astound you over the years.
- She was astounded by how far she had come.
- Good things often astound us when we least expect them.
- Never stop learning, and the world will keep astounding you.
- His quiet effort astounded everyone in the room.
- You may astound yourself with what you can do.
- The night sky still astounds anyone who looks up.
- One day, your own growth will astound you.
語源メモ|astonish・stun と同じ「雷」の一族
astound は、astonish・stun と同じ家族の言葉です。古フランス語 estoner(驚かせる・呆然とさせる)を経て、さかのぼると俗ラテン語 extonare。分けると ex(外へ・強め)+ tonare(雷) で、文字どおり「(人を)雷に打たれた状態にする」。ここから「仰天させる」の意味が育ちました。
スタンガンの stun も、この estoner から生まれた同じ源。雷のような衝撃で相手を動けなくする、というイメージが、そのまま道具の名前になっています。
さらに detonate(de+tonare=とどろかせて爆発させる)や、英語生まれの thunder(雷)も、同じ”雷”の系統。astound を入り口に、この一族へ広げていけます。
まとめ
astound は、a(強め)+ tonare(雷)で「雷に打たれたように驚かせる」=仰天させる。
- 中心は tonare(雷・とどろく)・・・「雷に打たれる」が意味の中心
- 手がかりはスタンガン・・・stun と同じ語源。雷のような衝撃、で結びつく
- 一族へ・・・stun/stunning/astonish/detonate/thunder
雷に打たれたように、心が一瞬止まる。astound は、その”心の雷”を表す言葉です。

- 語源・中心:a(強め)+ tonare(雷・とどろく)=「雷に打たれたように驚かせる」
- 手がかり:stun(スタンガン)と同じ語源 → 雷のような衝撃で動けなくなる/驚く
- 雷(tonare)一族:stun/stunning/stunned/astonish/astonishing/detonate/thunder
関連記事(内部リンク)
- astonish の語源(astound とほぼ同義の兄弟語)(近日中に公開)
- detonate の語源(de+tonare=爆発)→ [該当記事があればURLを挿入](近日中に公開)
- 【タイパ最強】英単語の語源・パーツ分解 全リスト|語源×記憶術で芋づる式に覚える 👇

翻訳練習の解答例
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