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【語源で覚える】controversial|vers は universe・reverse と同じ「回る」

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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 「コントロバーシャルな発言」・・・ニュースや芸能の話題で、ときどき耳にしますよね。controversial は「物議を醸す・賛否が分かれる」という意味です。

この単語、真ん中に vers が隠れています。実はこれ、universe(宇宙)や reverse(逆にする)と同じ部品。意味は「回る・向きを変える」です。論争の話なのに、宇宙と同じ部品でできている・・・その意外さが、この単語を覚える入り口になります。

そして頭には contra。contrast(対比)や contradict(反論)でおなじみの「反対」です。contra(反対)+ vers(向きを変える)で「お互いが反対の方へ向く」・・・だから意見がぶつかる、controversial(物議を醸す)。ここまで来ると、一枚の絵になります。

※ この記事は、同じ vers(回る)を持つ anniversary の記事と兄弟編です。あちらは「毎年めぐって戻ってくる vers」、こちらは「反対方向へ向く vers」。あわせて読むと、vers 一族の広さが見えてきます。

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controversial を分解してイメージで覚える|真ん中の vers が主役

controversial をパーツで見ると、こうなります。

contra(反対)+ vers(回る・向きを変える)+ ial(〜に関する)

真ん中の vers は「回る・向きを変える」。ここに頭の contra「反対」が付くと、「反対の方へ向きを変える」。二人が背中合わせに、逆を向いてしまう・・・それが意見の対立、controversial です。

覚え方のヒントは、真ん中の vers。時計の針のように「向きを変える」イメージで、universe(宇宙)や reverse(逆にする)とひとつながりに覚えられます。

※ 形の似た verse(詩・歌詞)は、この vers とは別の系統です。混同しやすいので、ここだけ切り分けておくと安心です。

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controversial の基本の意味と使い方

controversial は「物議を醸す」「賛否が分かれる」を表す形容詞です。名詞は controversy(論争・議論)。たくさんの人が強い意見を持ち、それが真っ向からぶつかるようなときに使います。

  • a controversial topic(賛否の分かれる話題)
  • a controversial decision(物議を醸す決定)
  • highly controversial(非常に議論を呼ぶ)

ただ「話題になっている」のではなく、「意見が反対方向へ向かって、ぶつかっている」というニュアンスです。contra(反対)+ vers(向きを変える)の語源を知ると、この「割れている感じ」が腑に落ちます。

vers(回る)でつながる単語ネットワーク

controversial の主役 vers(回る・向きを変える/ラテン語 vertere)を知っておくと、まったく別ジャンルに見える単語が一気につながります。この記事ならではの広がりです。

単語意味イメージ
universe宇宙uni(1つ)+vers=すべてが1つに回りまとまる
reverse逆にする、後退re(後ろへ)+vers=向きを後ろに回す
convert変換する、改宗するcon(すっかり)+vert=すっかり向きを変える
diverse多様なdi(別々に)+vers=いろんな方向を向く
adverse逆の、不利なad(〜へ)+vers=向かってくる、逆らう
version版、バージョン向きを変えて作った別の形
controvert反論するcontro(反対)+vert=向きを反対にして言い返す

「vers/vert が入っていたら、たぶん”回る・向きを変える”話」・・・そう見えるようになると、初見の単語でも意味が推測できます。controversial は、この vers 一族への良い入り口です。

contra(反対)でつながる単語ネットワーク

一方で、頭の contra(反対)をたどると、「逆らう・ぶつかる」系の単語がまとまって見えてきます。

単語意味語源
contrast対比、コントラストcontra〈反対〉+stare〈立つ〉=反対に立たせて比べる
contradict矛盾する、反論するcontra〈反対〉+dict〈言う〉=反対のことを言う
contrary反対の、逆のcontra〈反対〉そのもの
counter反対の、対抗するcontra が変化した形
contravene違反するcontra〈反対〉+venire〈来る〉=逆らって来る

controversial は、この「vers(回る)」と「contra(反対)」という2つの家族が出会う場所に立っている単語・・・そう捉えると、一語から二方向に世界が広がります。

派生語|controversial まわり

単語品詞意味発音
controversy名詞論争、議論コントロバーシー /ˈkɒntrəvɜːsi/
controversial形容詞物議を醸す、賛否が分かれるコントロバーシャル /ˌkɒntrəˈvɜːʃl/
controversially副詞物議を醸すようにコントロバーシャリー
controvert動詞反論する、論争するコントロバート /ˈkɒntrəvɜːt/

TOEIC・英検での出題傾向

controversial は、ニュースや意見文でよく出る実用語です。TOEIC では Part7(読解)で a controversial plan/decision/issue のように、記事や社内メールの中に登場します。会話より読み物寄りの語です。

英検では2級〜準1級レベルで見かける、押さえておきたい一語です。名詞の controversy とセットで覚えておくと得です。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. This is a controversial topic, but you explained it clearly.
  2. The new plan was controversial at first.
  3. A controversial idea can open a good discussion.
  4. You raised a controversial question, and people started thinking.
  5. Being controversial is not the same as being wrong.
  6. Some of history’s best ideas were once controversial.
  7. Don’t fear a controversial opinion if it comes from your heart.
  8. It was a controversial debate, but you both kept talking warmly.
  9. Your controversial choice turned out to be the right one.
  10. Every controversial question can still bring people closer.

語源メモ|contra と vertere が出会う言葉

controversial は、ラテン語 controversus「反対方向に向けられた」に由来します。分けると contra(反対) と、「回る・向きを変える」を表す動詞 vertere(その過去分詞 versus)。合わさって「お互いが反対の方へ向く・・・対立する」となり、controversia(論争)を経て、フランス語から英語に入りました。

ここで得なのが、真ん中の vers/vert です。これは universe・reverse・convert・diverse・adverse・version など、たくさんの単語に共通する「回る・向きを変える」の中心。controversial を入り口に、この一族へ広げていけます。

なお、形の似た verse(詩)はこの vers とは別系統です。旧来「versial=言葉」と説明されることもありますが、語源としては vertere(回る)が正しいので、ここだけ整理しておくと迷いません。

まとめ

controversial は、contra(反対)+ vers(回る・向きを変える)+ ial で「反対の方へ向く・・・論争を呼ぶ」=物議を醸す。

  • contra・・・反対。contrast/contradict/contrary などの一族へ
  • vers(vertere)・・・回る・向きを変える。universe/reverse/convert などの一族へ
  • controversial は、その2つが出会う入り口

向きを変えて、反対を向く。意見がぶつかるからこそ、新しい発見が生まれることもあります。

controversial の語源ワードマップ。中心は controversial(=反対方向へ向く・論争)で、contra(反対)+vers(回る)+ial に分解。vers(回る)一族(universe / reverse / convert / diverse / adverse / version)、contra(反対)一族(contrast / contradict / contrary / counter / controvert)、覚え方のヒント(vers→universe・reverse、contra→contrast)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:contra(反対)+ vers(回る)+ ial =「反対方向へ向く・・・論争」
  • 覚え方のヒント:vers → universe・reverse と同じ「回る」/contra → contrast の「反対」
  • vers(回る)一族:universe/reverse/convert/diverse/adverse/version
  • contra(反対)一族:contrast/contradict/contrary/counter/controvert

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翻訳練習の解答

  1. これは賛否の分かれるテーマだけれど、あなたはわかりやすく説明した。
  2. その新しい計画は、はじめは賛否が分かれた。
  3. 物議を醸す考えが、いい話し合いのきっかけになることもある。
  4. あなたが賛否の分かれる問いを投げかけ、みんなが考え始めた。
  5. 物議を醸すことは、間違っていることとは違う。
  6. 歴史に残るすぐれた考えの多くも、かつては物議を醸した。
  7. 心から出た意見なら、賛否が分かれることを恐れなくていい。
  8. 賛否の分かれる議論だったけれど、あなたたちは温かく話し続けた。
  9. あなたの賛否の分かれた選択は、結局は正しかった。
  10. 賛否の分かれる問いでさえ、人と人を近づけることがある。

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