regardをパーツに分解すると、re+gardです。gardは「ガードする」のguardに似ていませんか? re-は「再び」ということですから、「何度もガードするために、観察する、見守る」ということから、「じっと見る」という意味になります。
ここから、「興味関心を示す」「評価する」「観点」といった意味にもなります。関連した表現としては以下のようなものがあり、日常的によく使いますので覚えておいて下さい。
regardless: …を気にしない …にかかわらず
as regards: …に関しては
in regard to: …に関して
regardの派生語
regarding | ~に関して | リガーディング |
regardless | ~にかかわらず、無関係に | リガーレス |
regarded | 評価された、みなされた | リガーディッド |
disregard | 無視する、軽視する | ディスリガード |
disregarded | 無視された、軽視された | ディスリガーディッド |
regardful | 配慮する、尊重する | リガードフル |
unregarded | 無視された、顧みられない | アンリガーディッド |
regardの語源的意味
「regard」という単語の意味を、語源的な知見をふまえて解説します。
「regard」の基本的な意味
「regard(リガード)」は、日常的にもよく使われる単語で、「~とみなす」「~を評価する」「~を気にかける」という意味があります。たとえば、誰かを尊重したり、何かに対して特別な注意を払ったりする場合に使われます。また、「~に関して」という意味でも使用されることがあり、非常に幅広い意味を持つ単語です。
語源をたどる
「regard」の語源は、フランス語の「regarder(見る、注意を払う)」に由来します。さらに、このフランス語は、ラテン語の「regardare」にさかのぼり、これを二つの部分に分けて見ることができます。
- 「re-」
これはラテン語の接頭辞で、「再び」「もう一度」という意味を持ちます。英語でも「return(戻る)」や「repeat(繰り返す)」など、同じ「re-」が使われている単語は多いです。 - 「gardare」
「gardare」は「見る」という意味を持つ動詞で、これもラテン語からきています。この「gardare」は、「guard(守る、見守る)」という現代英語の単語の語源にもなっており、「注目する」「守る」という意味を含んでいます。
この二つの要素を組み合わせると、「regard」という単語の語源的な意味は「再び見る」「注意深く見る」ということになります。つまり、「regard」は何かに対して特別な注意を払ったり、評価を下すことを意味しています。
現代英語での使い方
現代英語で「regard」は、いくつかの異なる意味や文脈で使われていますが、基本的には「尊重する」「注意を払う」といった意味合いで使用されます。以下は、具体的な使い方の例です。
- 尊重する、敬意を払う
「regard」は、誰かを尊敬したり、価値を認めたりする際に使われます。この場合、対象が人であることが多く、相手を「高く評価する」という意味合いになります。 例文:
- He is highly regarded in his field.
(彼はその分野で非常に高く評価されている。)
- ~に関して、~について
「regard」は「~に関して」「~について」という意味でも使われます。たとえば、手紙の冒頭や文書で、特定の話題について言及する際に使われることがあります。 例文:
- I am writing to you regarding your recent inquiry.
(あなたの最近のお問い合わせに関してお手紙を書いています。)
- 無視する(disregard)
「regard」の反対の意味として「disregard」という単語もあります。これは「無視する」「軽視する」という意味で、何かを意識的に見ないようにしたり、気にしないというニュアンスがあります。 例文:
- She completely disregarded my advice.
(彼女は私のアドバイスを完全に無視した。)
「regard」と関連する派生語
「regard」にはいくつかの派生語があり、同じ語源を共有する単語がいくつか存在します。例えば、「regarding」という単語は「~に関して」という意味で使われ、「regard」の派生語の一つです。また、「regardful」は「配慮する」という意味を持ち、「-ful」という接尾辞がつくことで「気を配る」という形容詞になります。これらの派生語も、すべて「注意を払う」「見る」という基本的な意味から派生しています。
語源を知るメリット
「regard」の語源を理解することで、他の関連する単語も自然と理解しやすくなります。たとえば、「re-」という接頭辞は他の多くの英単語にも使われており、「再び」「繰り返す」といった意味を持っています。「repeat(繰り返す)」や「return(戻る)」などがその例です。
また、「gardare(見る)」は、「guard(守る)」という単語ともつながりがあり、「見守る」や「監視する」という意味を含んでいます。このように、語源を知ることで、英単語の意味がより深く理解でき、関連する単語を覚える手助けにもなります。
結論
「regard」は、「再び見る」「注意深く見る」という語源的な意味を持ち、現代英語では「尊重する」「評価する」「~に関して」という意味で使われます。この単語の語源を知ることで、他の関連する単語や派生語も理解しやすくなり、英語の学習において役立つ知識となります。