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【語源で覚える】conscious|隠れた “scious” は、あの science(知る)

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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 「コンシャス(意識している)」という言葉、ヘルスケアや美容の文脈でもよく見かけますよね。じっと見つめると、後ろに scious がいます。これ、実はあの science(サイエンス=知る) と同じ仲間なんです。

そして頭の con は「一緒に(共に)」。communication の com と同じ並びです。conscious を語源のまま読むと「みんなで知っている(con+scious)」・・・そこから「(自分でも)気づいている」「意識している」という意味が生まれました。

この記事の主役は、後ろに隠れた scious=science(知る)。ここを押さえると、conscience(良心)や omniscient(全知の)まで、別ジャンルに見える単語が一本の線でつながります。さらに、心理の話でおなじみの subconscious(潜在意識)との違いも、すっと整理できます。

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conscious を分解してイメージで覚える|後ろの “scious” が主役

conscious をパーツで見ると、こうなります。

con(一緒に・共に)+ scious(=science/知る)

覚え方はシンプルです。「みんなで知っている・・・だから自分も気づいている」。con で”共有”、scious で”知る”。この2つが合わさって「意識している」になります。

真ん中というより後ろに隠れた scious が、この単語の意味の中心です。scious は science と同じ、ラテン語 scire(知る) から来ています。

「知っている状態」→「気づいている・意識している」。この流れがつかめると、丸暗記に頼らずに意味が入ってきます。

※ 頭の con は「一緒に」とも「すっかり」とも読める接頭辞で、どちらで取っても「しっかり知っている」というイメージに落ちます。深く考えず「共に知る→意識する」で十分です。

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conscious の基本の意味と使い方

conscious は「意識している」「気づいている」「(気を失わず)意識がある」を表す形容詞です。大きく2つの顔があります。

  • 気づいている・意識している(心の働き)
  • 意識がある・目覚めている(unconscious=気絶、の反対)
  • be conscious of ~(〜に気づいている、〜を意識している)
  • environmentally conscious(環境に配慮した)
  • She was still conscious after the fall.(転んだあとも意識があった)

「知っている・気づいている」という scire のイメージを持っておくと、この2つの顔が同じ根っこから出ていることが見えてきます。

conscious と subconscious・unconscious の違い

似た顔ぶれですが、位置関係で整理するとすっきりします。

単語イメージ
conscious今、自分で気づいている心I’m conscious of the noise.(その音に気づいている)
subconscious自覚はないが行動に影響する層=意識の”下”subconscious bias(無意識の偏見)
unconscious意識がない/気づいていないHe was knocked unconscious.(気を失った)

sub(下)+ conscious で「意識の下」。はっきり自覚していないのに、私たちを静かに動かしている部分です。conscious(気づいている)を基準にして、その”下”が subconscious・・・そう置くと混同しません。

“scire(知る)” でつながる単語ネットワーク

conscious の意味の中心 scire/science(知る)を知っておくと、まったく別ジャンルに見える単語が一気につながります。

単語意味イメージ
science科学scire(知る)=知識を体系的に集める営み
scientist科学者science を担う人
conscience良心con(共に)+scire=みんなが”共に知っている”善悪の感覚
conscientious誠実な、良心的なconscience に沿ってふるまう
prescient先見の明のあるpre(前もって)+scire=先を知っている
omniscient全知のomni(すべて)+scire=すべてを知っている

「sci が入っていたら、たぶん”知る”の話」・・・そう見えると、初見の単語でも意味が推測できます。

consciousの意味をわかりやすく説明 一夜漬け英単語記憶術 語源 TOEIC・英検対策に

接頭辞でつながる|”意識の層” ネットワーク

一方、conscious に接頭辞を付けると、心の”層”がきれいに並びます。心理の本を読むときの土台になります。

単語意味語源
consciousness意識、自覚conscious+-ness
self-conscious自意識過剰な、恥ずかしがりのself(自分)+conscious
subconscious潜在意識のsub(下)+conscious
unconscious無意識の、意識を失ったun(否定)+conscious
semiconscious半分意識のあるsemi(半分)+conscious
preconscious前意識の(意識の一歩手前)pre(前)+conscious

conscious は、この「知る(scire)」と「意識の層(接頭辞)」という2方向に広がる入り口・・・そう捉えると、一語から世界が二方向にひらけます。

派生語|conscious まわり

単語品詞意味発音
conscious形容詞意識している、気づいているコンシャス /ˈkɒnʃəs/
consciously副詞意識的にコンシャスリー
consciousness名詞意識、自覚コンシャスネス
self-conscious形容詞自意識過剰なセルフコンシャス
unconscious形容詞無意識の、意識を失ったアンコンシャス
subconscious形容詞/名詞潜在意識の/潜在意識サブコンシャス
conscience名詞良心コンシェンス
conscientious形容詞誠実な、良心的なコンシエンシャス

TOEIC・英検での出題傾向

conscious は、be conscious of ~、environmentally conscious(環境に配慮した)、health-conscious(健康志向の)といった形で、広告・案内・意見文によく登場します。心理や自己啓発系の長文では subconscious・unconscious もあわせて出てきます。

英検準2級〜2級、TOEICでも語彙・読解で意味が取れると得をする一語です。ずば抜けて高頻度というより、「読解でつまずかないために押さえておきたい実用語」という位置づけです。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. You are conscious of everything around you right now.
  2. A good leader is conscious of how others feel.
  3. She was fully conscious during the whole talk.
  4. Being conscious of small joys makes your day brighter.
  5. He is conscious of his own habits and wants to grow.
  6. The more conscious you become, the calmer you feel.
  7. We should be conscious of the words we choose.
  8. After a short rest, she felt clear and conscious again.
  9. Stay conscious of your breathing when you feel tense.
  10. When you’re conscious of your friend’s tired face, make them a warm cup of tea.

語源メモ|conscire=「共に知る」

conscious は、ラテン語 conscius(知っている・気づいている)に由来します。その元は動詞 conscire(=com「共に/すっかり」+ scire「知る」)。「共に知っている」から「(内側で)気づいている・意識している」へと意味が育ち、17世紀の英語に入りました。

同じ conscire からは conscience(良心) も生まれています。善悪を”共に知っている”感覚、という発想です。そして後ろの scirescience(科学) と同じ根。prescient(先を知る=先見の明のある)や omniscient(すべてを知る=全知の)にも、同じ「知る」が息づいています。

conscious を入り口に、「知る(scire)」一族と「意識の層」一族の両方へ広げていけます。

まとめ

conscious は、con(一緒に)+ scious(science=知る)で「共に知っている→気づいている・意識している」。

  • con・・・一緒に・すっかり
  • scious(=science/scire)・・・知る。science/conscience/prescient/omniscient などの一族へ
  • 接頭辞ちがい・・・subconscious/unconscious/self-conscious など、心の”層”へ

「知っている」から「気づいている」へ。conscious は、知ることと意識することが地続きだと教えてくれる一語です。

conscious の語源ワードマップ。中心は conscious(=共に知っている→意識している)で、con(一緒に)+scious(science=知る)に分解。知る(scire)一族(science / scientist / conscience / conscientious / prescient / omniscient)、意識の層一族(consciousness / self-conscious / subconscious / unconscious / semiconscious)、覚え方のヒント(scious→science)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:con(一緒に)+ scious(science=知る)=「共に知っている→意識している」
  • 覚え方のヒント:scious → science(知る)
  • 知る(scire)一族:science/conscience/conscientious/prescient/omniscient
  • 意識の層(接頭辞)一族:subconscious/unconscious/semiconscious/preconscious/self-conscious

関連記事(内部リンク)

  • 【ピラー】英単語の語源・パーツ分解 全リスト → https://isseisuzuki.org/etymology-parts-list/
  • science の語源(知るの根っこ)→ [URLを挿入・記事があれば]
  • conscience/unconscious で読む心理学英語の基礎 → [URLを挿入・記事があれば]

翻訳練習の解答例

  1. あなたは今、周りのすべてに気づいている。
  2. よいリーダーは、まわりの人の気持ちに気づいている。
  3. 彼女は話の間ずっと、はっきり意識があった。
  4. 小さな喜びに気づいていると、一日が明るくなる。
  5. 彼は自分のくせに気づいていて、成長したいと思っている。
  6. 気づきが深まるほど、あなたは穏やかになれる。
  7. 選ぶ言葉に、少し気を配ろう。
  8. 少し休むと、彼女はまた頭がすっきりして、意識がはっきりした。
  9. 緊張したときは、自分の呼吸に意識を向けよう。
  10. 友だちの疲れた顔に気づいたら、温かいお茶をいれてあげよう。