海外の俳優陣に囲まれて、英語で堂々と演技をする山下智久さん。あの自然な英語を見て「やっぱり才能がある人は違う」と感じた方も多いかもしれません。
でも、本人がインタビューで語っているのは、その逆です。
きっかけは26歳のアメリカ横断企画で、現地の人とうまく話せず悔しい思いをしたこと。
そこから独学で、地味で泥臭い練習を積み重ねてきた——それが本当の姿でした。
今回は、山下さんが実際に語っている学習法のうち、誰でもマネできる「音読:声を出す練習」にしぼって紹介します。
天才ではない。山下智久がやり切った「2つの泥臭い練習」
1. 洋楽(ラップ)の歌詞で「音のつながり」を攻略した
英語が聞き取れない・うまく言えない原因の多くは、単語が単独ではなく、隣の単語とくっついて音が変わる「リンキング」にあります。
山下さんはこれを、歌詞が速くて聞き取りにくいラップで攻略したと語っています。
やり方はシンプルで、ネットで歌詞を調べ、どの単語とどの単語がくっついて一つの音になっているのかを、いちいち確かめていったそうです。そして、お手本の音に自分の声を重ねていく——ただそれだけ。
派手なテクニックではありません。好きな曲を、音の正体がわかるまで何度も口に出す。
その反復が、ネイティブ特有の速い音についていく耳と口をつくっていきます。
私自身、中学生の頃好きだった洋楽を毎日歌っていたことで、英語の先生に発音をほめてもらったことがあります。これがきっかけで私は英語の教職を目指すようになりました。
また、英語の授業でも洋楽を積極的に取り入れています。
洋楽が英語力向上にどのようにつながるのかは、以下の記事でご紹介しています。
👇
洋楽(英語の歌)って英語の勉強の役に立つ?

2. テキストは「開きっぱなし」、動画と会話で繰り返す
もう一つ、山下さんらしいのが教材との付き合い方です。
同じテキストを2冊買い、1冊は持ち歩き用、もう1冊は自宅の机に開いた状態で置いておいたといいます。
「開く」というひと手間すら、サボる言い訳になる——だから最初から開いておく。
意志の弱さを責めるのではなく、続く仕組みを先に作ってしまう考え方です。

さらに映画や動画も教材にし、友人との会話では「これが言いたい」という切実なフレーズを、その場で考え、教わり、自分のものにしていったそうです。
本人いわく「同じことをひたすら繰り返す、地味な作業」。
丸暗記の根性論ではなく、自分が本当に使う言葉を、口が覚えるまで反復する。これが土台にありました。
私たちが山下さんの学習法から学ぶこと
ここで大事なのは、どれも「特別な才能がいらない」方法だということです。
歌詞を調べる、教材を開いておく、好きな動画を繰り返す。やる気というより、続く仕組みと行動量の問題です。
英語でつまずく人の多くは、能力ではなく「正しいやり方で、続けられなかった」だけ。
逆に言えば、大人になってからでも、地味な反復を正しく積めば英語は伸びる——山下さんの歩みは、それを実例で見せてくれます。
仕事や年齢を理由に学び直しをためらっている人ほど、この「泥臭いけど誰でもできる」というメッセージは、きっと効くはずです。
あなたの英語を変える「正しい音読」の始め方
山下さんの洋楽や動画を使った練習は、いわば応用編です。いきなり真似ると、音が速すぎて挫折しがち。
まずは土台として、ゆっくりでいいので「文字と音を一致させる基本の音読」から始めるのが近道です。
基礎ができてはじめて、好きな曲や動画での練習が効いてきます。
→ 詳細は【英語速音読の手順】1万人指導の成果データと福士蒼汰・山下智久の音読勉強法で

既存の記事にそのまま追加できる、見出し(H2・H3)と本文の追記テキスト案です。
「実データに基づく事実」と「一般的な音読への応用(仮説)」を明確に切り分け、実務的かつ簡潔にまとめています。
この手順で取り組むことで、だれでも英語ニュースサイトの英語に取り組むことができるようになります。
山下智久さんの英語学習から紐解く「音読・発話」の重要性
山pが実践してきた英語学習のプロセスには、現代の英語科学(第二言語習得論)においても極めて効果的とされる「発話・音読」の要素が凝縮されています。
本人が明かしているエピソードから、その重要性を紐解きます。
洋楽の歌詞チェックは「リンキング(音の繋がり)」を意識した発話訓練
山下氏は、単語と単語が繋がって発音される「英語特有の音声変化(リンキング)」を習得する際、ネットで洋楽(特にラップなど)の歌詞を調べ、どの音がどう繋がっているのかを徹底的に確認していました。
これは、単に英文を目で追うだけでなく、「正しい音を認識した上で、自分で正しく発声できるようにする」という、音読の土台となるプロセスそのものです。
山pが中学生の頃練習していた洋楽はこれ!
👇
【山下智久の英語勉強法】洋楽クレイグ・デイヴィッドで覚えた「音の繋がり」と発音上達の秘密

台本やセリフの暗記に見る、アウトプットのスタンス
海外作品の撮影やセリフの暗記において、山下氏は「人間だから忘れるのは当然。忘れてもまた覚え直す」というスタンスで反復を繰り返していました。
英語の音読において、一度でフレーズを定着させることは不可能です。
何度も口に出し、忘れてはまた発話するというマインドセットが、結果として「流暢に話せる英語(自動化)」へと繋がっています。
「山P流の学び方」を一般的な英語の音読トレーニングに落とし込む方法
山下氏本人が特定の「音読メソッド」を体系化して語っているわけではありません。
しかし、氏が実践した「洋楽の音声変化の確認」や「セリフの反復」を、日々の英語音読トレーニングに応用する場合の効果的なステップを、音読指導40年の経験と実績から提案します。
ステップ1:スクリプトの音声変化(リンキング)を視覚化する
まずは、音読する英文(または洋楽の歌詞)のスクリプトを用意します。
音源を聴きながら、繋がって聴こえる部分(例:Check it out → チェキラ)や、消える音に印をつけます。
山下氏が「どこの音が繋がっているか確認した」ように、「発音のルールを理解してから音読する」ことが、ただの棒読みを防ぐ最重要ステップです。
ステップ2:正しい音に被せる「オーバーラッピング」
音声変化を理解したら、ネイティブの音源と同時に声を出す「オーバーラッピング(被せ音読)」を行います。
これにより、英語独特のリズム、イントネーション、スピードを自分の口と耳に強制的に覚え込ませることができます。
洋楽をスムーズに口ずさむためのトレーニングとしても最適です。
具体的な取り組み手順は以下の記事で解説しています。
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オーバーラッピング

ステップ3:感情を込めて「暗唱」できるまで反復する
最後に、スクリプトを見ずに、役者さながらに感情を込めて英文を口に出す「暗唱」へと移行します。
山pの「忘れてもまた覚える」の精神に従い、1つのフレーズを何度も反復して口に馴染ませることで、実際の英会話で「考えずに口から出るフレーズ」へと昇華させます。
暗唱する際にもっとも重要なのは、細かいフレーズを選ぶということです。
長い英文は一度記憶しても忘れる確率が高い。これはだれもが経験済のことだと思います。
一息で言える フレーズ全体を単語1つ発音するような感覚で覚える
これがポイントです。こんな風に取り組めば、スピーキングにも応用できるようになります。
フレーズを使った具体的な練習方法については以下の記事で解説しています。東京の某難関大学の授業でも効果は実証済です。
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英語運用能力を高めるフレーズサイトトランスレーション

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まとめ
山下智久さんの英語は、才能の一言で片づけられるものではありません。
歌詞を一つずつ確認し、教材を開きっぱなしにし、同じことを地味に繰り返す——文字と音を一致させ、声に出し続けた積み重ねの結果です。
その姿に「自分にもできるかも」と思えた今が、始めどきです。まずは基本の音読から、最初の一歩を踏み出してみませんか。
参照元情報 関連リンク
【出典】
・東洋経済オンライン「山下智久の英語が数年で劇的に上達したワケ」(初出:AERA English 2018 Spring & Summer/朝日新聞出版)
・Newsweek日本版 2022年9月6日号
山下智久の英語が数年で劇的に上達したワケ ハリウッド女優にインタビューできる水準に(東洋経済オンライン/AERA転載)
山下智久(山P)の英語勉強法とは?海外ドラマでみせた英語力を検証(ボーダレスlife)
→ 東洋経済のラップ歌詞のくだりを引用。映画・アニメ動画での学習にも言及。
山Pこと山下智久さんの英語力がスゴい!急成長したその勉強法(おとな英語)
→ テキスト2冊購入・1冊は開きっぱなしにした習慣。
山下智久(山P)の英語力発音勉強法は?(Profoundium English Media)
→ テキスト2冊の話を別ソースとして確認。
山下智久は英語をいつから始めたの?勉強法がやばい!(エンタメファミリー)
→ 「テキスト丸暗記は自分と無関係な場面だと覚えられない」というAERA発言、Newsweek(2022.9.6)の「同じことをひたすら繰り返す地味な作業」発言を引用。
よくある質問(FAQ)
Q1. 山下智久さんはどうやって英語を身につけたのですか?
留学に頼らず、独学中心で身につけたと語っています。
具体的には、洋楽(ラップ)の歌詞をネットで調べて単語の音のつながりを確認する練習、同じテキストを2冊買って1冊を開きっぱなしにする習慣づくり、映画や動画・友人との会話を使った反復が中心でした。
Q2. 英語を本格的に始めたきっかけは何ですか?
26歳のときに挑戦したアメリカ横断企画で、現地の人とうまくコミュニケーションが取れず悔しい思いをしたことがきっかけだと語っています。
「もっと心の通じる会話がしたい」という思いから、帰国後に本格的な学習を始めました。
Q3. 洋楽で英語を勉強するのは本当に効果がありますか?
単語と単語がくっついて音が変わる「リンキング」を体で覚えるのに向いています。歌詞を見ながら、どこがつながって聞こえるのかを確認し、声に出して音をまねる——この使い方なら、聞き取りと発音の両方に効きます。ただ流し聞きするだけでは効果は薄いので、声を出すことがポイントです。
Q4. 大人や初心者でも、同じ方法を真似できますか?
できます。山下さんの方法はどれも特別な才能を必要とせず、続ける仕組みと反復の量で成り立っています。
ただし洋楽や動画は音が速く、いきなりだと挫折しやすいので、まずは「文字と音を一致させる基本の音読」で土台をつくってから挑戦するのがおすすめです。
Q5. 忙しくても続けるコツはありますか?
山下さんの「テキストを開きっぱなしにしておく」習慣がヒントになります。
やる気に頼るのではなく、始めるまでのひと手間を先に減らしておく。
意志の弱さを責めず、続く仕組みを先に作るという考え方は、仕事や家事で忙しい人ほど効果的です。

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