山下智久さんの「Nights Cold」は、大人のやり直し英語にちょうどいい一曲です。
冒頭はまるごと英語。発音がはっきりしていて、音を追いやすいのが特長です。
歌で覚えると、教科書には出てこない自然な感情表現が身につきます。
ファンとして曲を味わいながら、そのまま英語の練習にもなる一曲です。
「Nights Cold」とはどんな曲か
Huluオリジナルドラマ「THE HEAD」のエンディングテーマです。2020年7月15日にシングルとして発売されました。
山下さんにとって、初めての世界楽曲タイアップでした。作詞には山下さん自身が参加しています(作詞:Tomohisa Yamashita・WAKE/作曲:Shogo・Tomoyuki Hirakawa)。
本人は、ドラマの世界観を恋愛に置きかえて、ミステリーを解くようなイメージで書いたと語っています。
だから歌詞には、つかみどころのない切なさが流れています。
そして大事な特徴がひとつ。冒頭は完全に英語ですが、サビはあえて日本語で書かれています。
この対比こそ、英語学習の入り口として面白いところです。
ドラマ「THE HEAD」と歌詞のつながり
「THE HEAD」は南極の科学研究基地が舞台です。6か月続く暗闇の中で起きる、全6話のサバイバル・スリラーです。
山下さんは、若き微生物学者アキ・コバヤシ役で出演しました。
セリフはすべて英語。日本人キャストの海外ドラマ出演としても話題になりました。
孤独、寒さ、嘘と真実。
ドラマの極限状態が、そのまま歌詞に流れこんでいます。夜の冷たさをうたう英語のフレーズは、ドラマの空気とまっすぐ重なります。
役と曲が地続きだと知ってから聴くと、英語のフレーズひとつにも理由が見えてきます。
意味とつながった言葉は、記憶に残りやすくなります。
なお同じ「THE HEAD」のSeason2には、福士蒼汰さんが全編英語で出演しています。
→詳細は
留学なしで英語を習得した著名人の勉強法5タイプ!福士蒼汰・渡辺謙らに学ぶ独学術
福士蒼汰の英語勉強法|留学なし完全独学で海外へ進出した「音読」のリアル
「Nights Cold」の英語歌詞で学ぶポイント

この楽曲について山下智久さん自身が解説をしています。
Tomohisa Yamashita “Nights Cold” Comment (Japanese with English subtitles)
冒頭の英語パートで押さえたい表現|歌詞分析
単語、文法ともに非常に簡単。中学校レベルの英語がわかれば十分理解できます。ということは、すぐ歌えるようになるということ。
- 1行目から登場する「現在完了形」
現在完了形は日本語には明確に出てこないニュアンスをもっています。have lost(have+過去分詞)。過去のできごとが「今どうなっているのか」という意味が一緒に含まれます。
lost「迷っている」「途方に暮れている」。君を失ってからその気持ちを「今でも」ひきずっているという気持ちを含んでいます。
※文法用語の不思議
現在完了形は英語ではpresent perfectと言います。直訳すれば「現在完全」なのですが、なぜ「完了」になったのかは定かではありません。
先ほどの「今」が意味に含まれているとすれば、「今というニュアンスが入って『完全』な意味になる」ということでしょうから、「現在完全」の方がしっくりくるのかもしれません。
中学校の英語で挫折したという方も、この歌詞なら復習に十分つかえると感じました。
音がつながる「リンキング」のコツ
まず原曲を聴いてみましょう。
Nights Cold 歌詞はこちら👉 Uta-Net
Youtube動画はこちらです👇
英語の発音で大切な要素の1つは「アクセント」。強く読むべきところを強く読むことで意味が伝わりやすくなります。
逆に言えば、弱く読むところは聞こえなくても差し支えないのです(本当は発音しているけれど、慣れないと聞こえない)。
Nights Coldでは、「消える音」がたくさんあります。
- 最後の-tが聞こえないくらい弱い
lost, left, last, let, 歌詞冒頭に出てくるこの4つの単語。-tはほとんど聞こえません。
let me know これは-tが消えて「レッミーノウ」と単語1つのように発音します。 - くっつく音
you’ll let me go : you’llの-‘llとletのl-がくっついて1つになってしまいます。 - 変化する音:-tの音が「ラリルレロ」系に変化する
what I should:「ホワット・アイ・シュドゥ」ではなく「ワライシュ(ドゥ)」。これも単語1つのように発音するのがコツです。
その他音変化を学べる部分がたくさんあります。文字を見てしまうとついていけないので、何度も聞いて「聞こえたように」発音するように練習してみてください。
サビをあえて日本語にした理由
全編を英語にすることもできた曲です。それでも山下さんは、サビを日本語で書きました。
「自分にしか歌えない歌にしたい」という思いからの選択だと語られています。英語の器に、日本語の核を置いた一曲です。
これは英語を学ぶ私たちにも当てはまります。英語を学ぶことは、母語を手放すことではありません。
そしてまた、このことは、日本のファンを以下に大切にし、リスペクトしている。そういう山下智久さんの気持ちのあらわれかもしれません。
日本語という土台があるから、英語も自分の言葉になります。
カラオケで歌えるように練習すれば英語の発音力もアップ!
学生には好きな英語の歌詞はカラオケにあれば歌えるようにしてみた方がいいと勧めています。練習したい方向けの動画がありました。
【歌い方】Nights Cold / 山下智久 (難易度S)【歌が上手くなる歌唱分析シリーズ】
合わせて聴きたい 英語学習向けの山下智久ソング
I See You ── 英語詞が中心のエモーショナルなバラードです。海外を意識した一曲で、リスニングの強化に向いています。
YOUR STEP ── 日本語と英語のミックスで、口ずさみやすいポップな曲です。初心者の入り口におすすめです(英語詞担当:Jeff Miyahara[要確認])。
Hit the Wall/Party Don’t Stop ── テンポが速めの曲です。リズムに乗せて、速い英語に耳を慣らす練習に使えます。
まずは「Nights Cold」の冒頭をくり返す。慣れてきたら、もう一曲広げる。その順番で十分です。
歌詞に英語が登場する山下智久さんの楽曲
山下智久さんの楽曲で、歌詞に英語が入っているものは他にもあります。順次取り上げてまいりますのでブックマークしてお待ちください。
あなたの一押しの楽曲があったら、ぜひコメントをお願いします。
- Nights Cold
- Huluドラマ『THE HEAD』のテーマ曲
- 英語パートが非常に多く、冒頭は完全に英語
- 英語学習者にも人気が高い曲
- I See You
- 英語詞中心の楽曲
- 海外展開を意識した作品として知られる
- YOUR STEP
- 日本語と英語のミックス
- 英語詞担当はJeff Miyahara
- Hit the Wall
- Party Don’t Stop
- ONE GIRL
- MOLA
大人のやり直し英語に「歌」が効く理由
私は40年あまり、音読を軸にした英語学習を1万人以上に伝えてきました。
その経験から言えるのは、歌は音読の延長だということです。
メロディと一緒に覚えた言葉は、忘れにくくなります。感情が乗るぶん、教科書の例文より深く残ります。
しかも歌は、短いフレーズのくり返しでできています。
これはシャドーイングそのものです。机に向かう時間が取りにくい大人ほど、すきま時間で続けやすい方法です。
完璧を目指す必要はありません。好きな曲を一曲、口が覚えるまで。それだけで、英語は確実に体に入っていきます。
ほかの俳優の英語学習法もまとめています。
→詳細は芸能人の英語に学ぶ|憧れをエンジンにして英語を伸ばす20代のリスキリングで
山下智久さんの関連記事
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よくある質問
Q1:洋楽の歌詞で英語を勉強するメリットは?
メロディと一緒に覚えるので、記憶に残りやすくなります。教科書にはない自然な日常表現や、感情のこもった言い回しが身につきます。
Q2:「Nights Cold」の英語は初心者でも聞き取れますか?
山下さんの発音はとてもクリアで丁寧です。初心者から中級者の、リスニングと発音矯正に向いています。まずは冒頭のフレーズをくり返すのがおすすめです。
Q3:動画やSNSで効果的に練習する方法は?
フレーズごとに一時停止し、口の動きと音のつながりをまねる「シャドーイング」が効果的です。短く区切って、何度も声に出してみてください。
Q4:サビが日本語でも英語の勉強になりますか?
なります。英語パートで表現を学び、日本語パートで意味の流れをつかむ。両方あることで、かえって曲全体が理解しやすくなります。
まとめ
「Nights Cold」は、ドラマの世界と英語が地続きになった珍しい一曲です。冒頭の英語は聞き取りやすく、まねしやすい。
英語のやり直しは、好きな一曲から始めて大丈夫です。山下さんの声を追いかけるところから、今日の一歩を踏み出してみてください。




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