「デスパレート(desperate)」。ドラマや曲のタイトルでも見かける言葉ですよね。じっと眺めると、どこか separate(セパレート=分ける・別々にする) に似ています。実際、「この2つ、関係あるの?」と気になった人は少なくありません。
先に言っておくと、語源のルートは別物です。でも、この「似てる」を入り口にすると、desperate の意味がぐっとつかみやすくなります。イメージはこう。大切なもの=希望から、引き離された(separate) 状態。それが desperate と考えてみてください。
そして真ん中に隠れているのが sper(希望)。ここを知ると、despair(絶望)はもちろん、正反対に見える prosper(繁栄)まで、一本の線でつながります。
desperate を分解してイメージで覚える|”separate” に重ねる
desperate をパーツで見ると、こうなります。
de(なし・離れて)+ sper(希望)+ ate(〜の状態)
覚え方のコツを一つ。よく似た separate(別々にする・引き離す) を思い浮かべてください。頭の se も de も、「離す・離れる」のイメージです(デトックスのde-)。separate が「モノを引き離す」なら、desperate は「希望から引き離された」・・・そう重ねると、絶望的・必死という意味が一枚の絵になります。
希望から切り離されて、もう後がない。だから人は必死になる。desperate に「絶望」と「必死」が同居しているのは、この「引き離された」イメージで腑に落ちます。
※ 正確には、desperate の真ん中は sper(ラテン語 sperare=希望する)。一方 separate は se+parare(用意する)で、根っこは別ルートです。綴りが似ているのは偶然ですが、頭の「離す(de/se)」の感覚は共通なので、覚える手がかりとして使っています(種明かしは記事の最後で)。
desperate の基本の意味と使い方
desperate は「絶望的な」「必死の」、そして「のどから手が出るほど欲しい」を表す形容詞です。
- a desperate situation(絶望的な状況)
- a desperate attempt(必死の試み)
- desperate to pass the exam(試験に受かりたくて必死)
ただ困っているのではなく、「もう後がない・切羽詰まっている」という強さがあります。希望から引き離されて、残された手を全部使う・・・sper(希望)の語源を知ると、この「必死さ」の出どころが見えてきます。
“sper(希望)” でつながる単語ネットワーク
desperate の真ん中 sper(希望/ラテン語 spes・sperare)を知っておくと、まったく違う顔の単語がつながります。おもしろいのは、同じ「希望」から、絶望の方向と繁栄の方向へ、正反対に伸びることです。
| 単語 | 意味 | イメージ |
|---|---|---|
| despair | 絶望(する) | de(なし)+sper(希望)=希望がない |
| desperation | 必死、やけくそ | 希望を失い、なりふり構わず |
| desperado | 無法者、ならず者 | 後がなく、捨て身で生きる者 |
| prosper | 繁栄する、成功する | pro(望みどおりに)+sper(希望)=希望が叶う |
| prosperity | 繁栄、好況 | 希望が満ちた状態 |
| prosperous | 裕福な、順調な | 希望どおりに事が運ぶ |
同じ sper(希望)なのに、片方は「希望を失った(desperate・despair)」、もう片方は「希望が叶った(prosper)」。絶望と繁栄が、じつは同じ”希望”から生まれた兄弟・・・そう見えると、この一族はもう忘れません。
派生語|desperate まわり
| 単語 | 品詞 | 意味 | 発音 |
|---|---|---|---|
| desperate | 形容詞 | 絶望的な、必死の | デスパレット /ˈdespərət/ |
| desperately | 副詞 | 必死に、どうしても | デスパレットリー /ˈdespərətli/ |
| desperation | 名詞 | 絶望、必死、やけくそ | デスパレイション /ˌdespəˈreɪʃn/ |
| desperado | 名詞 | 無法者、ならず者 | デスパラードー /ˌdespəˈrɑːdoʊ/ |
※ カタカナの「デスパレート」より、実際の音は「デスパレット」に近い(最後の -ate は軽く「ット」)。
TOEIC・英検での出題傾向
desperate は、日常・ニュース・映画で強い語で、TOEIC の頻出トップ層ではありません。ただ a desperate attempt(必死の試み)、a desperate situation のような形で読解に出ることはあります。
英検なら準2〜2級で見かけるレベル。まずは「絶望的」と「必死の」という2つの顔を押さえておけば十分です。
英文で確認|翻訳練習10問
英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。
- She made a desperate attempt, and it worked.
- You were desperate to pass, and you did.
- He felt desperate, but he did not give up.
- A desperate situation can still turn around.
- They fought on, desperate but hopeful.
- When you feel desperate, take one small step.
- Her desperate effort finally moved them.
- Even a desperate night ends at dawn.
- You are not as desperate as you feel tonight.
- Desperate times taught you how strong you are.
語源メモ|de と sper が出会う言葉
desperate は、ラテン語 desperatus(desperare の過去分詞)に由来します。分けると de(なし・離れて) + sperare(希望する)、さらに元をたどると spes(希望)。合わさって「希望をすべて失った」となり、フランス語を経て英語に入りました。
冒頭で手がかりに使った separate は、じつは別ルートです。separate は se(離れて)+ parare(用意する・整える)で、真ん中は parare(prepare や repair の仲間)。desperate の sper(希望)とは根っこが違います。綴りが似ているのは偶然ですが、頭の「離す(de/se)」だけは共通していて、そこを覚える入り口にしました。
もう一つ。真ん中の sper(希望)は、prosper(繁栄する)にもいます。prosper は一般に pro(望みどおりに)+ spes(希望)とされ、「希望が叶う→栄える」。desperate(希望を失う)とは正反対ですが、生まれは同じ”希望”です。ここまで知っておくと、鋭い人に聞かれても迷いません。
まとめ
desperate は、de(なし・離れて)+ sper(希望)+ ate で「希望から引き離された状態」=絶望的・必死の。
- de(なし・離れて)・・・separate の se と同じ「離す」の匂い。イメージの入り口に
- sper(希望)・・・spes/sperare。despair(絶望)から prosper(繁栄)まで一族へ
- desperate は、その「希望」を失った側に立つ言葉
希望から引き離されても、人はそこから必死に立ち上がる。desperate には、絶望と、諦めない強さが同居しています。

- 語源・中心:de(なし・離れて)+ sper(希望)+ ate =「希望から引き離された」
- 覚え方のヒント:separate(引き離す)→「希望から引き離された」
- despair(絶望)系:despair/desperation/desperado
- prosper(繁栄)系:prosper/prosperity/prosperous
関連記事(内部リンク)
- despair の語源(絶望)→ (近日中に公開)
- 洋楽「デスペラード(Desperado)」で覚える → (近日中に公開)
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翻訳練習の解答
- 彼女は必死の試みをして、それが実を結んだ。
- あなたは受かりたくて必死だった。そして、受かった。
- 彼は絶望的な気持ちだった。それでも、諦めなかった。
- 絶望的な状況でも、まだ好転する。
- 彼らは必死に、それでも希望を捨てずに戦い続けた。
- 追い詰められて必死なときこそ、小さな一歩を。
- 彼女の必死の努力が、ついに彼らを動かした。
- どんなに絶望的な夜も、夜明けには終わる。
- あなたは、今夜感じているほど追い詰められてはいない。
- 苦しい時期が、あなたがどれだけ強いかを教えてくれた。

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