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【語源で覚える】realistic|「リアル」の正体はラテン語 res(もの)

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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「リアルな話」「リアルガチ」・・・リアルという言葉、もう日本語の一部になっていますよね。

実はこの real、英語の中でもかなり働き者です。real のうしろに -istic が付くと realistic(現実的な)になり、-ity が付くと reality(現実)に、-ize が付くと realize(実現する・気づく)になります。全部、同じ real から出ています。

そして real のルーツをたどると、ラテン語の res(もの・実体) にたどり着きます。「本当にそこにある”もの”」・・・それが real の出発点です。「リアルかどうか」という、ふだん何気なく使っている感覚が、そのまま語源に重なっているわけです。

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realistic を分解してイメージで覚える|”real(もの)” から広がる

realistic をパーツで見ると、こうなります。

real(もの・実体)+ istic(〜的な・〜主義の)

real はラテン語 realis(実際の)、さらにさかのぼると res(もの・実体)。「頭の中だけでなく、実際にそこにある」というのが core のイメージです。

-istic は、artistic(芸術的な)、idealistic(理想主義の)などと同じ、「〜的な・〜の立場に立った」を表す語尾。real(もの)+ istic(〜的な)で、「実際にある”もの”を基準にした」=現実的な、という意味になります。

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realistic の基本の意味と使い方

realistic は「現実的な」「現実に即した」を表す形容詞です。理想論ではなく、実際に起こりうる・実行できる、というニュアンスを持ちます。

  • a realistic goal(現実的な目標)
  • be realistic about ◯◯(◯◯について現実的に考える)
  • a realistic plan(実現可能なプラン)

「夢をあきらめる」という後ろ向きな意味ではなく、「ちゃんと手が届く形に整える」という前向きな使われ方が多い語です。学び直しや転職を考えている人にとっては、むしろ背中を押してくれる言葉かもしれません。

使い分け|real・actual・realistic

「現実」まわりの語は似ていますが、見ている角度が違います。

語見ている角度使う場面
real本物かどうか偽物・想像との対比(a real diamond)
actual事実かどうか予定・想定との対比(the actual cost)
realistic実行可能かどうか理想・願望との対比(a realistic plan)

realistic は「本当にできそうか」を問う語だと押さえておくと、real・actual と混同しません。

“real” でつながる単語ネットワーク

realistic の中心にある real(もの・実体)をたどると、同じ一族の語が一気につながります。

単語意味イメージ
reality現実real な状態そのもの
realize実現する、気づくreal(実体)に”する”・real だと”わかる”
realization実現、認識realize の名詞形
realism現実主義、写実主義real を基準にする立場
realist現実主義者realism の立場に立つ人
unrealistic非現実的なrealistic の否定形
surreal超現実的なsur(超えて)+ real

“-istic” でつながる単語ネットワーク

一方、語尾の -istic(〜的な・〜主義の)をたどると、まったく別のジャンルの語がつながって見えてきます。

単語意味
artistic芸術的な
stylistic文体の、様式の
idealistic理想主義の
optimistic楽観的な
pessimistic悲観的な
humanistic人間性を重んじる

realistic は、「real(もの)一族」と「-istic(〜的な)一族」が交わる場所に立っている語・・・そう捉えると、一語から二方向に世界が広がります。

派生語 Word Family

単語品詞意味発音
real形容詞本当の、現実のリアル
really副詞本当にリアリー
reality名詞現実リアリティ
realize動詞実現する、気づくリアライズ
realization名詞実現、認識リアライゼーション
realism名詞現実主義、写実主義リアリズム
realist名詞現実主義者リアリスト
realistic形容詞現実的な、写実的なリアリスティック
realistically副詞現実的にリアリスティカリー
unrealistic形容詞非現実的なアンリアリスティック
surreal形容詞超現実的なサリアル

TOEIC・英検での出題傾向

realistic は Part 5 の品詞・語法問題で狙われます。

realistic(形容詞)と realistically(副詞)の混同が定番です。

We need to set a more ____ deadline for this project.

空所の前が more、後ろが名詞 deadline。名詞を修飾する形容詞が入る位置なので、答えは realistic です。realistically(副詞)を選ばないよう注意してください。

Part 7 では、ビジネス文書で realistic goal/realistic timeline/realistic expectations という形でよく登場します。

Given the current workload, we should set realistic expectations for the delivery date.
(現在の業務量を踏まえると、納期については現実的な見込みを持つべきです)

英検でも準2級〜2級レベルで出会う、実用度の高い一語です。

英文で確認|翻訳練習10問

  1. Let’s set a realistic goal for this month.
  2. She gave us a realistic estimate of the costs.
  3. It’s important to be realistic about your own pace.
  4. The plan looked ambitious but still realistic.
  5. You don’t need a perfect plan, just a realistic one.
  6. He took a realistic view of the situation.
  7. Our new schedule is more realistic than the old one.
  8. A realistic goal keeps you moving instead of giving up.
  9. The team agreed on a realistic timeline for the project.
  10. Being realistic about your limits is a form of kindness to yourself.

語源メモ|real と -istic、別々のルートが合流した語尾

real は、ラテン語 realis(実際の)に由来します。さらにさかのぼると res(もの・実体・事柄)。「頭の中の想像ではなく、実際にそこにある」という感覚が、この語の出発点です。

-istic は、ギリシャ語 -istikos にさかのぼる語尾で、ラテン語 -isticus を経て英語に入りました。「〜の立場に立った」「〜的な」を表し、artistic(芸術的な)、idealistic(理想主義の)など、多くの形容詞を作っています。

real(もの)と -istic(〜的な)、出どころの違う2つの要素が合わさって、「実際にある”もの”を基準にした」=現実的な、という realistic が生まれました。

まとめ

realistic は、real(もの・実体)+ istic(〜的な)で「実際にある”もの”を基準にした」=現実的な。

  • real(res=もの)・・・reality/realize/realism/realist/unrealistic/surreal の一族へ
  • -istic(〜的な)・・・artistic/idealistic/optimistic/stylistic などの一族へ
  • realistic は、その2つが交わる入り口
realistic の語源ワードマップ。中心は realistic(=実際にある"もの"を基準にした)で、real(ラテン語 realis/res=もの・実体)+ istic(〜的な)に分解。語源・中心、覚え方のヒント(日本語の「リアル」がそのまま core)、real一族(reality/realize/realism/realist/unrealistic/surreal)、-istic一族(artistic/idealistic/optimistic/stylistic)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:real(ラテン語 realis/res=もの・実体)+ istic(〜的な)=「実際にある”もの”を基準にした」
  • 覚え方のヒント:日本語の「リアル」がそのまま語源の core
  • real(もの)一族:reality/realize/realism/realist/unrealistic/surreal
  • -istic(〜的な)一族:artistic/idealistic/optimistic/stylistic

NAWL・TSL・BSL すべてに収録された語

この単語は NAWL(学術)・TSL(TOEIC)・BSL(ビジネス)のすべて に集録されています。学術・試験・実務のどの場面でも使われる、最優先で覚えたい一語です。

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