プライオリティー(優先事項、優先度)は難しい単語(カタカナ語)ですが、実は「プライムタイム」「アマゾン・プライム」などで使われているprimeと語源が共通しています。
primeは、「一番重要な」「主要な」という意味があります。primeに似た単語にプレミアム(premium)がありますね。premiumとは、「賞」や「高級なもの」「上質なもの」とい意味です。premiumは、「最高の」という意味も含んでいますから、「もっとも優先して手に入れたいもの」という気持ちにつながります。
このように、「1番を決める」「1番になるような」というのが、priorityの意味の背景にあるわけです。
priorityの派生語
単語 | 意味 | 発音 |
---|
prior | 前の、先の | プライア |
prioritize | 優先順位をつける | プライオリタイズ |
prioritization | 優先順位付け | プライオリティゼイション |
prioritized | 優先された | プライオリタイズド |
priorityの語源的意味
「priority(プライオリティ)」と「prime(プライム)」は、どちらも「最初」や「前にある」という概念に関わる言葉です。これらの言葉は、語源的にもつながりがあり、ラテン語の「先に」「第一に」という意味から派生しています。それでは、語源をふまえて、それぞれの言葉の意味をわかりやすく解説します。
priority(プライオリティ)の意味と語源
priorityは、「優先順位」や「優先事項」を意味します。つまり、複数の物事の中で、何が一番重要か、どれを先に行うべきかを決めることです。
たとえば、学校の宿題と友達と遊ぶことがあったときに、どちらが今やるべきかを考えることが「priority」を考えるということです。もし宿題が大事だと思えば、宿題が「優先事項」になります。
- My top priority is studying for the exam.(私の最優先事項は試験勉強です。)
- We need to set priorities to finish this project.(このプロジェクトを終わらせるために優先順位をつける必要があります。)
語源の背景
priorityという言葉は、ラテン語の「prior」に由来しています。この「prior」は「前の」「先にある」という意味です。もともと、時間や順序において「他のものよりも先にあるもの」を指す言葉でした。これが発展して、現代では「他のものよりも優先されるもの」「優先すべきこと」という意味で使われるようになりました。
語源をたどると、「priority」は「時間や順番において、他のことより先にあるもの」という概念が根本にあります。たとえば、複数のタスクがある場合に、その中で一番にやるべきことを選び、それを優先するという考え方です。
prime(プライム)の意味と語源
primeは、「最も重要な」「最も優れた」「最初の」という意味を持つ言葉です。何かが「prime」であるというと、それは他のものよりも上位にあり、最も価値があるものだということを示します。たとえば、「prime number(素数)」は数学で最も基本的な数ですし、「prime minister(首相)」は政府のトップの人を指します。
- He is in the prime of his life.(彼は人生の絶頂期にいる。)
- This is a prime example of good leadership.(これは優れたリーダーシップの典型的な例だ。)
primeは、何かの中で「第一のもの」「最も重要なもの」を表すため、絶対的な位置付けを示す言葉として使われます。
語源の背景
primeの語源は、ラテン語の「primus」にあります。この「primus」は「最初の」「第一の」という意味を持っています。つまり、時間や順序において「最初」にあるものを指す言葉です。古代ローマでは、社会の中で最も重要なものや人にこの言葉が使われていました。
ラテン語の「primus」は、英語でも「最初」「第一」という意味でそのまま引き継がれ、現代では「prime」という形で使われています。現代英語では、「最も重要な」や「最も優れた」という意味でよく使われています。
語源的な類似点と違い
priorityとprimeは、どちらもラテン語の「前にある」「最初の」という意味から派生しており、語源的に共通点があります。どちらも「他のものよりも重要である」「先にあるもの」という意味を含んでいます。
- priorityは、複数の選択肢の中で「何を先にやるべきか」「何が最も重要か」という優先順位を表します。これは、相対的な優先度を決める際に使われます。たとえば、複数の仕事がある中で「何を先にやるべきか」を決めるという意味合いです。
- primeは、「何が最も重要か」という絶対的な価値や位置を示します。これは、他と比較するというよりも「一番大事なもの」「最も優れたもの」を指します。たとえば、最高の状態にあるものや最も重要な人・物を表す際に使われます。
例を通じた違いの理解
- priorityの例:
- 学校で宿題と部活動の練習があったとき、宿題を終わらせることが優先事項(priority)だと決めることができます。つまり、これは複数の選択肢の中から何を「先にやるべきか」を決めるという意味です。
- primeの例:
- 「prime minister(首相)」は、政府の中で最も重要な役職のことです。ここでの「prime」は、他の役職と比較して「最も重要である」「一番上に位置する」という意味を持ちます。
まとめ
priorityとprimeは、どちらも「先にあるもの」「第一のもの」を意味する言葉ですが、使われ方には違いがあります。priorityは複数の選択肢の中で「どれを先にやるか」「どれが一番大切か」という相対的な意味で使われるのに対し、primeは「最も重要なもの」「最初のもの」という絶対的な位置や価値を示します。
両者はともにラテン語に起源を持ち、語源的なつながりを共有しているため、どちらも「最初」や「前にあるもの」を強調する言葉です。それぞれの違いを理解することで、日常生活や学校での学びに役立つでしょう。