PR

【語源で覚える】sequence|「シークエンス」も「シーケンサー」も、全部「後ろについて行く」から生まれた

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

▶︎ 詳しいプロフィールはこちら

「DNAの塩基配列(DNA sequence)」「映画のクライマックスシーン(action sequence)」「手順を順番通りに(in sequential order)」・・・IT、バイオ、映画、ビジネス文書まで、あちこちで顔を出す sequence(シークエンス)。

でも、「シークエンス」というカタカナ語で慣れてしまっていると、英語の綴りを見たとき「あれ、これって順序のこと?連続のこと?」と毎回ふわっとした印象で終わりがちです。

この単語、実は日常で耳なじみのある「あのカタカナ語」を三つ思い浮かべるだけで、意味の中心が一瞬で腹落ちします。映画の「シークエンス」、音楽の打ち込み機材「シーケンサー」、そして映画の続編「シークエル」。全部、同じ語源の仲間です。

スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク

sequence を分解してイメージで覚える

sequence を語源のパーツに分けると、こうなります。

sequ-(後について行く・従う:ラテン語 sequi)+ -ence(名詞語尾:〜すること・〜の状態)

語源の中心にあるのは、ラテン語の動詞 sequi(後について行く、追随する) です。

カルガモの親鳥のうしろを、子ガモたちが一列になって順番についていく情景を思い浮かべてみてください。前のものから勝手に離れることなく、次々と順番通りに続いて並んでいく。

  • sequi(後について行く)
  • sequence(前のものに続いて、次々と順番通りに並ぶこと)

この「後ろへ順番についていく」というイメージから、「順序」「一連のまとまり」「連続」という現代の意味が生まれました。

スポンサーリンク

sequence の基本の意味と使い方

sequence は「順序」「連続」「一連のまとまり」を表す名詞です。

  • the sequence of events(出来事の順序・一連の経緯)
  • in sequence(順番に・順序通りに)
  • a sequence of steps(一連の手順)
  • an action sequence(アクションシーン・一連の格闘場面)
  • DNA sequence(DNA配列・塩基の並び順)

「バラバラな単品」ではなく、「前後のつながりを持って順番に連なっているもの」というニュアンスが核にあります。sequi(ついて行く)の語源を知っておくと、この「連なり感」がすっと入ってきます。

映画の「シークエンス」も「シーケンサー」も全部仲間

私たちが日常で耳にするカタカナ語も、すべてこの「順番についていく」という核で動いています。

映画の「シークエンス(sequence)」

一つの出来事やアクションを描くために、順番に並べられた「一連の連続したシーンのまとまり」のこと。チェイスシークエンス(カーチェイスの一連の場面)のように使います。

音楽・DTMの「シーケンサー(sequencer)」

打ち込んだ音符データを、あらかじめ設定した「順番(sequence)通りに自動演奏させる」装置・ソフトのこと。

映画の続編「シークエル(sequel)」

大ヒットした前作の「後ろについて作られた物語」= 続編。sequel も同じ sequi がルーツです。

“sequ / secut(ついて行く・従う)” でつながる単語ネットワーク

ラテン語 sequi(後について行く)から生まれた仲間たちです。接頭辞との組み合わせで、重要単語が芋づる式につながります。

単語語源構造意味のイメージ現代の意味
sequencesequ+-ence後について並ぶこと順序、連続、一連のまとまり
sequentialsequence+-al順番についていくような連続的な、順序通りの
sequelsequ+-el後ろについて来るもの(映画・小説の)続編
consequencecon-(共に)+sequ+-ence行動と「共に後からついて来る」もの結果、成り行き、重大さ
subsequentsub-(すぐ後に)+sequ+-ent直後についていくその後の、後続の
subsequentlysubsequent+-lyその後に続いてその後、続いて
executeex-(外へ・最後まで)+secut指示に最後まで従ってやり切る実行する、処刑する
persecuteper-(しつこく)+secut後ろからしつこく追いかける迫害する、苦しめる

ビジネスの重要単語 consequence(結果) も、「あなたが取った行動と一緒に後ろからついて来るもの(con- + sequi)」というイメージで、全く同じご先祖様を持っています。

派生語 Word Family

単語品詞意味発音
sequence名詞順序、連続、一連のまとまりスィークワンス /ˈsiːkwəns/
sequential形容詞連続した、順序通りのスィクウェンシャル /sɪˈkwɛnʃəl/
sequentially副詞順序通りに、連続してスィクウェンシャリー /sɪˈkwɛnʃəli/
sequel名詞(映画・小説の)続編スィークウェル /ˈsiːkwəl/
subsequent形容詞その後の、後続のサブスィクワント /ˈsʌbsɪkwənt/
subsequently副詞その後、続いてサブスィクワントリー /ˈsʌbsɪkwəntli/
consequence名詞結果、重大さカンスィクワンス /ˈkɑːnsəkwəns/

※ 発音のポイント:日本語では「シーケンス」と伸ばしがちですが、英語では kw の音が入るため「スィー・クワンス(/ˈsiːkwəns/)」と発音されます。

TOEIC・英検での出題傾向

TOEIC L&R では超頻出語です。Part 7 のマニュアルや手順書で in sequential order(順序通りに) や in chronological sequence(時系列順に) が頻出します。また Part 5/6 の語彙問題では subsequently(その後) が接続副詞として正解の選択肢に頻繁に登場します。

英検(2級〜準1級) では、科学や歴史の長文で gene sequence(遺伝子配列)や、歴史的事件の因果関係を説明する文脈で必須の語です。consequence も準1級頻出なので、sequ 一族としてまとめて押さえておくと効率がいいです。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. Follow the steps in sequence.
  2. The sequence of events was hard to believe.
  3. She completed the tasks in sequential order.
  4. Every action has a consequence.
  5. The subsequent meeting went much better.
  6. He explained what happened subsequently.
  7. The film opens with a stunning action sequence.
  8. Your efforts will lead to good consequences.
  9. You can process each file sequentially.
  10. The sequel follows the same sequence of emotions.

語源メモ|sequi(後について行く)という動詞

sequence のルーツは、ラテン語の動詞 sequi(後について行く・従う) です。その現在分詞幹 sequent-(ついていっている)に、抽象名詞を作る語尾 -ia(こと・状態)が付いて sequentia(後に続いて起こること)となり、フランス語を経て英語に入りました。

同じ語根から execute(ex-+secut:指示に最後まで従ってやり切る → 実行する)、persecute(per-+secut:しつこく追いかけ回す → 迫害する)も生まれています。sequ- と secut- は同じ語根の形の違いで、どちらも「ついて行く・従う」が核です。

さらにさかのぼると、印欧祖語の *sekʷ-(follow:追う・従う) に行き着きます。この語根は、ギリシャ語の hepomai(従う)や、サンスクリット語の sacate(彼は従う)にも共通しており、「ついて行く」という動作が古代から人類に普遍的な概念だったことがわかります。

まとめ

sequence は sequi(後について行く) がルーツで、「前のものに続いて、次々と順番通りに並ぶこと」= 順序・連続・一連のまとまり。

  • sequ-(後について行く)・・・sequel(続編)/ consequence(結果)/ subsequent(その後の)へ
  • 日常カタカナ語との接点・・・シークエンス(一連のシーン)/ シーケンサー(順序再生機)/ シークエル(続編)
  • TOEICの最頻出フレーズ・・・in sequential order(順序通りに)/ subsequently(その後)

「シークエンス」「シークエル」「シーケンサー」・・・全部、一列になってついて行く同じ仲間です。

sequence の語源ワードマップ。中心は sequence(=後ろへ順番についていくこと)で、ラテン語 sequi(後について行く)+ -ence に分解。sequ 一族(sequel / consequence / subsequent / subsequently)、secut 一族(execute / persecute / sequential / sequentially)、覚え方のヒント(映画のシークエンス・シーケンサー・シークエル・in sequential order)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:sequi(後について行く)+ -ence =「後ろへ順番についていくこと」
  • sequ 一族:sequel / consequence / subsequent / subsequently
  • secut 一族:execute / persecute
  • 日常カタカナ語:シークエンス / シーケンサー / シークエル

関連記事

  • consequence の語源と使い方 →(近日中に公開)
  • subsequent・subsequently の使い方 → (近日中に公開)
  • execute の語源(ex-+secut)→ (近日中に公開)
  • 【タイパ最強】英単語の語源・パーツ分解全リスト|語源×記憶術で芋づる式に覚える → https://isseisuzuki.org/etymology-parts-list/ 👇
【タイパ最強】英単語の語源・パーツ分解全リスト|語源×記憶フックで芋づる式に覚える
英単語を最小限の労力でマスターする「語源+パーツ分解」の全リスト。学術的に正確な語源データと、タイパ(時短)を追求した記憶フックを完全分離して掲載。芋づる式に派生語を暗記し、実務やニュースで使える英語力を最速で身につけましょう。

翻訳練習の解答例

  1. 手順を順番通りに進めてください。
  2. 一連の出来事は、とても信じられるものではなかった。
  3. 彼女は、順序通りにタスクをこなした。
  4. すべての行動には、結果がついてくる。
  5. その後に開かれた会議は、ずっとうまくいった。
  6. 彼は、その後に何が起きたかを説明した。
  7. 映画は、迫力あるアクションシーンから始まる。
  8. あなたの努力は、きっといい結果につながる。
  9. ファイルをひとつずつ、順番に処理できます。
  10. 続編は、元作品と同じ感情の流れをたどっている。

関連語も語源で覚えよう! subsequently consequently など

sequelの意味と語源|「続編」の由来はシーケンス?プリクエルと対で覚える英単語リスキリング術

subsequently 一夜漬け英単語記憶術 語源

consequently 一夜漬け英単語記憶術 語源

一夜漬けで覚えるビジネス英単語リスト|語源で理解するTOEIC・英検・社会人の学び直し

英語×専門スキルで市場価値を最大化する|自分だけの「リスキリング設計図」の作り方

あなたも英語の勉強やり直してみませんか?|3つの扉へのリンク

「英語嫌い」から「英語好き」になるためのページです。アルファベットすら見たくないほど英語嫌いの方向けにご用意しました。
👇
英語学習の扉1 カタカナ英語・ゲームにスマホ・英語の歌で伸ばす勉強らしくない英語の勉強|鈴木一世

英語は苦手だけど、基礎を固めてしっかりと勉強したいと考えている方。きっと努力家なんだと思います。そんな方々に向けてご用意した扉です。
👇
今度こそ着実に英語の基礎を固める|1万人のデータが導く『やり直し』の作法【鈴木一世の扉2】

芸能人が英語に向き合う姿、テレビや映画でも目にしますね。英語に対する気持ちを上げるための記事一覧のページはこちらです
👇
芸能人の英語に学ぶ|憧れをエンジンにして英語を伸ばす20代のリスキリング

努力の結果、ある程度できるようになった方、さらにその上を目指したい方向けのページです。
👇
【英語学習の扉3】中級から、さらにその先の「鍵」にしたいあなたへ

英語学習に対する意欲別3つの扉の入口:ブログトップはこちら

👉英語リスキリングとキャリアの再構築|1万人のデータが証明する『やり直し』学習法|鈴木一世