今、新ローマ教皇の誕生がトレンドになっています。CNNでは次のように報じています。
Here are 5 things you should know about Pope Leo
Cardinal Robert Francis Prevost – now known as Pope Leo XIV — is the first pope from the United States.
The 69-year-old from Chicago is known as a leader with global experience. He spent much of his career as a missionary in South America and most recently led a powerful Vatican office for bishop appointments.
His election represents continuity with the papacy of the late Pope Francis, and he is expected to continue Francis’ reforms of the church as well as his focus on poverty and marginalized people.
この記事にあるpapacy。こうしたニュースが報じられる時に見受ける単語です。
papacyはパーツに分解すると、papa+cyとなります。papa-は、まさに「パパ」です。-cyはdemocracyの-cyのように、「制度」や「地位」を表すことばです。
まさに「教会の父」がpapacyの語源からひも解く意味です。
この記事を読むとわかること
- 「papacy」の正確な意味と語源的背景
- 覚えやすい語源からの理解法
- 派生語と関連英単語一覧
- 教会に関する英単語の豆知識も紹介!

papacyの意味とは?
papacy(発音:ペイパシー)は、英語で「ローマ教皇の職」「教皇制度」「教皇の任期」といった意味を持ちます。
もっと簡単に言えば、「ローマ教皇の地位・役職のこと」。つまり、カトリックにおける教皇制度そのものを指す言葉です。
papacyの語源をわかりやすく解説
英単語は、語源から覚えると記憶に残りやすくなります。papacyの語源をたどってみましょう。
構成要素 | 意味 | 解説 |
---|---|---|
papa(ラテン語) | 教皇 | 元は「父」の意味。教会の“父なる存在”から「教皇」へ |
-cy(接尾辞) | ~という制度・地位 | democracy(民主主義)などと同じ構造 |
もともとpapaは、ギリシャ語の pappas(お父さん)から来ており、これは家庭で子どもが父親を呼ぶ愛称でした。
古代キリスト教では、神や聖職者を「父(father)」と呼ぶ文化があり、そこから教皇を「papa(パパ)」と呼ぶようになったのです。
つまり、papacy = 「父(papa)」としての制度(-cy)
→「教皇という制度・地位」という意味になるわけです。
papacyの語源で覚える!一夜漬け英単語記憶術
- 「papa」=パパ=教会のお父さん
- 「-cy」=制度や役職を表す名詞の形
この2つを組み合わせて「papacy=教皇制度」と覚えましょう。
\ワンポイント/
「教会のパパ」がつかさどる制度=papacy!と覚えると、一夜漬けでも忘れにくくなります。
papacyに関連する派生語・関連語リスト
以下に、papacyと語源的に関連のある単語を一覧にしてまとめました。
単語 | 意味 | 発音 | 解説 |
---|---|---|---|
pope | 教皇 | ポウプ | papacyの中の人。地位ではなく個人にフォーカス |
papal | 教皇の、教皇に関する | ペイパル | 形容詞形。「papal authority=教皇権」など |
papist | カトリック教徒(やや古い・時に侮蔑的) | ペイピスト | 「教皇に従う者」という意味合い |
papality(まれ) | 教皇制度(papacyとほぼ同義) | ペイパリティ | 一部地域や古文で使われる表現 |
※補足:現在では「papacy」が制度や在任期間を表す標準的な語となっています。
教会にまつわる英単語の豆知識【語源コラム】
英語の宗教語彙にはラテン語やギリシャ語から派生したものが多くあります。ここでは代表的なものを2つ紹介します。
● church(教会)
- 語源:ギリシャ語 kuriakē(主のもの)
- 解説:キリスト=主(Lord)に属する場所という意味合い。
● cathedral(大聖堂)
- 語源:ラテン語 cathedra(司教の座)
- 解説:司教が座る椅子がある教会=司教座教会 → cathedral になった。
まとめ
papacy という英単語は、「教会の父=papa」と「制度を表す -cy」が合わさった語源を持ちます。
これを知るだけで、「ただの宗教用語」ではなく、言葉の背景にある歴史や意味がぐっと身近になります。
一夜漬けでも「語源」で理解すれば、忘れにくく、他の関連語も一気に覚えられます。
英単語学習の際は、ぜひ語源を活用してみてください。