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afford の語源|”for” は「〜のため」じゃない・・・「前へ差し出す」で一発イメージ

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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「afford = 余裕がある」。意味は知っていても、なぜ “afford” が「余裕がある」なのか、と聞かれると答えにくい単語です。

中に “for” が入っているので、なんとなく「〜のために」を連想してしまう・・・でも、そこがつまずきの元なんです。

長く英語を教えてきて思うのは、覚えにくい単語ほど、語源で一枚の絵にしてしまうと一気にラクになるということ。afford はその代表格です。分解して、イメージにして、派生語ごとまとめて持っていきましょう。

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afford を分解してイメージで覚える|「前へ差し出す」

afford をパーツに分けると、こうなります。

af + for + d

カギは真ん中の for。これ、「〜のために」の for ではありません。forward(前へ) の for なんです。サッカーで前のポジションを「フォワード」と言いますよね。あの「前」のイメージです。

つまり afford のコアは、

前へ(forward)差し出す

お金や時間を、スッと前に差し出せる状態・・・ここから「差し出せる=余裕がある」

へとつながっていきます。この一枚の絵さえ持っておけば、意味は迷いません。

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afford の基本の意味と使い方

afford は「〜を買う余裕がある」「〜する余裕がある」という意味で使います。お金だけでなく、時間・労力・気持ちなど、差し出せる資源全般について使えるのがポイントです。

使い方の特徴が一つあって、afford はたいてい can / can’t とセット で登場します。「差し出せるかどうか(=余裕があるかどうか)」を問う言葉だからです。

  • I can’t afford a new car right now.(今は新しい車を買う余裕がない)
  • We can’t afford to waste any more time.(これ以上、時間を無駄にする余裕はない)
  • Can you afford to take a week off?(1週間休む余裕はありますか)

「お金がない」だけでなく、「時間を割く余裕がない」「そんなリスクを取る余裕はない」といった抽象的な場面でも幅広く使えます。

「afford」と一緒に覚える類語

近い意味の表現も、ニュアンスごと押さえておくと表現の幅が広がります。

「〜する余裕がある」の系統では、be able to(〜できる)have the means to(〜する手立てがある)manage to(なんとか〜する) が近い仲間です。

「(価格が)手ごろだ」の系統に寄せると、次に出てくる派生語 affordable が、reasonable(手ごろな)budget-friendly(予算にやさしい)economical(経済的な) と近くなります。

派生語をまとめて覚える|Word Family

afford は派生語も素直です。一語ずつではなく、家族ごとまとめて覚えてしまいましょう。

単語品詞意味発音
afford動詞〜する/買う余裕があるアフォード
affordable形容詞手ごろな価格のアフォーダブル
affordability名詞手ごろさ、購入しやすさアフォーダビリティー
affordably副詞手ごろな価格でアフォーダブリー
unaffordable形容詞手が届かない、非常に高価なアンアフォーダブル

とくに affordable(手ごろな価格の) はビジネスでも日常でも頻出です。「差し出せる(afford)+できる(-able)」=「(相手が)差し出せる価格の」と考えると、意味が自然につながります。

afford の語源ワードマップ。中心は afford(=前へ差し出す)で、af+forth〈前へ〉+d に分解。「余裕がある」系(afford / can afford to)、「手ごろな価格」系(affordable / affordably)、「手ごろさ・否定」系(affordability / unaffordable)の4クラスタに派生語を整理した図。

TOEIC頻出|afford のコロケーション

TOEICは単語を「かたまり」で問うてきます。afford は次の型で押さえると得点に直結します。

can’t afford to + 動詞の原形(〜する余裕がない)

The company can’t afford to lose experienced staff. (その会社は、経験豊富な社員を失う余裕はない)

affordable + 名詞(手ごろな〜)

We offer high-quality service at an affordable price. (手ごろな価格で高品質なサービスを提供します)

とくに affordable price(手ごろな価格)affordable housing(手ごろな住宅) は広告・案内文でよく出るので、セットで覚えておくと安心です。

英文で確認|翻訳練習10問

ここからは練習です。英文を見たら一度止めて、ノートに和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。手を動かすと定着が段違いです。

  1. I can’t afford a new laptop right now.
  2. Can you afford to take a day off this week?
  3. This apartment is affordable for students.
  4. We can’t afford to waste any more time.
  5. You can always afford a little kindness.
  6. The affordability of housing is a serious problem in big cities.
  7. They offer affordable prices to families.
  8. Can you afford to ignore this opportunity?
  9. The service is now available affordably.
  10. Kindness is the one thing you can always afford.

語源メモ|aforthian から afford へ

afford の語源は、古英語の aforthian にさかのぼります。「提供する」「前進させる」といった意味を持っていた言葉です。分解すると、

  • a-・・・「〜へ」「〜に向かって」を表す接頭辞
  • forth・・・「前へ」「外へ」。現代英語の forward と同じ流れ(go forth=前進する)

この二つが合わさって「何かを前へ進める/差し出す」という意味になり、そこから「手に入れるための余裕がある」「〜するだけの力がある」という現在の意味へと発展しました。

最初に見た「前へ差し出す」というイメージは、語源そのものだったわけです。

まとめ

afford は、af + for(=forward/前へ)+ d で「前へ差し出す」。差し出せるから「余裕がある」。この一連のイメージさえあれば、affordable も affordability も、派生語ごとスッと入ってきます。

お金や時間の余裕は、いつでもあるとは限りません。でも・・・差し出せるものは、お金だけではないのかもしれません。

[ワードマップ画像をここに挿入]

  • 語源・中心:afford(af + forth〈前へ〉+ d)=「前へ差し出す」
  • 「余裕がある」系:afford/can afford to
  • 「手ごろな価格」系:affordable/affordably
  • 「手ごろさ・否定」系:affordability/unaffordable

翻訳練習の解答

  1. 私は今、新しいノートパソコンを買う余裕がない。
  2. あなたは今週、一日休みを取る余裕がありますか。
  3. このアパートは、学生にとって手ごろな価格だ。
  4. 私たちは、これ以上時間を無駄にする余裕はない。
  5. あなたはいつでも、ほんの少しの優しさなら差し出せる。
  6. 大都市では、住宅の手ごろさが深刻な問題になっている。
  7. 彼らは、家族向けに手ごろな価格を提供している。
  8. あなたは、このチャンスを見過ごす余裕がありますか。
  9. そのサービスは今、手ごろな価格で利用できる。
  10. やさしさだけは、あなたがいつでも差し出せるものだ。