この記事でわかること
- SNSやTikTokで見かける「世界最小エアコン」詐欺広告の実態
- 夏場に急増する冷却グッズ詐欺の背景
- 偽物広告に騙されないためにチェックすべきポイント
- 被害を防ぐための具体的な行動
- 実際の被害例と専門家による注意喚起
SNSで拡散する「小型エアコン」広告、その実態は?
最近、「パナソニックが開発」「起動後3秒で体感温度を16度下げる」などのキャッチコピーで販売されている小型エアコン(小型ファン)広告がSNSやTikTokで急増中です。
「今だけ限定4990円」「88台限定・明日まで」など焦らせる言葉で購入を煽りますが、実際に届くのは宣伝内容とは大きく異なる粗末な扇風機であることが多く、消費者被害が広がっています。
大手企業や大学の名前が勝手に使われている現状

この手の詐欺広告は信頼性を高めるために、
- パナソニック
- ヤマダデンキ
- 楽天ランキング1位
- 東京消防庁推奨
- 東京工業大学の技術搭載
- 札幌市立大学教授監修
といった文言やロゴを無断で使用しています。実際にはこれらの機関・企業はいずれも無関係であり、詐欺広告による悪質な利用であることが判明しています。
札幌市立大学の齊藤雅也教授も被害に遭い、
「広告に記載があっても実際には全く関わっていない。広告元に確認すればすぐにわかるので、騙されないでほしい」
と警鐘を鳴らしています。
なぜ夏にこのような詐欺が多発するのか
- 猛暑と節電需要で「冷却グッズ」を探す人が急増する時期
- SNS広告の審査が緩く、偽広告を掲載しやすい
- 安価な海外製粗悪品を高額で売る業者が利益を狙いやすい
- 生成AIで簡単に画像・動画を作り、信憑性を装える時代
こうした背景が重なり、詐欺業者が活動しやすくなっています。
偽物広告に騙されないために確認すべきポイント
- 「限定割引・残りわずか・明日終了」といった焦らせる表現を疑う
- 大手企業や大学の名前が記載されている場合は公式サイトで確認
- SNS広告経由ではなく、必ず公式サイトや信頼できる通販サイトを利用
- 「商品名+詐欺」「商品名+偽物」で事前に検索し、被害事例を確認
- 怪しい場合は購入を控える勇気を持つ
まとめ:焦らず冷静に調べて購入する習慣を
「世界最小エアコン」「体感温度を16度下げる」など、魅力的な言葉に流される前に、公式情報や実際の口コミを必ず確認する習慣が大切です。
便利そうな商品ほど詐欺広告のターゲットになりやすい時代。自分の大切なお金と時間を守るためにも、一度立ち止まって情報を確認してから購入するようにしましょう。