strollをパーツに分割するとst+rollとなります。
-rollは「(ボールなどを)ゴロゴロころがす」というような意味ですから、「特に方向も定めず移動する」と考えることができます。
strollは意味的にrollと共通点があり「(特に目的もなく)ぶらぶら歩く」という意味になると覚えましょう。
✅この記事を読むとわかること
- 「stroll」と「roll」の語源と意味の違い・共通点
- なぜ「ぶらぶら歩く」と「転がる」が似たような感覚をもつのか
- スムーズな動きにまつわる英単語の広がり
- 英語学習に語源と語感の理解が役立つ理由
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🚶「stroll」の意味と語源|ぶらぶら、のんびり歩く
「stroll(ストロール)」は「のんびり歩く」「散歩する」といった意味で使われる動詞・名詞です。
● 例文:
- We strolled through the city streets.
(私たちは街中をぶらぶら歩いた)
● 語源はどこから?
英語「stroll」は、17世紀後半に登場した比較的新しい単語で、
おそらくドイツ語の方言 「strolchen(あてもなく歩き回る)」 に由来します。
また、「Strolch(ストロルフ)」=浮浪者・放浪者という名詞も関連しています。
つまり「stroll」は、
目的もなく、気ままに、ゆったり歩く
というイメージが語源の段階から含まれていたのです。
⚙️「roll」の意味と語源|滑らかに転がる・回る

「roll(ロール)」は、「転がす」「巻く」「回転する」など多くの意味を持つ動詞です。
● 例文:
- The ball rolled down the hill.
(ボールが坂を転がり落ちた) - He rolled up the poster.
(彼はポスターをくるくる巻いた)
● 語源はラテン語「rotula」
「roll」は、ラテン語 「rotula(小さな車輪)」→「rotare(回す、回転させる)」 に由来します。
フランス語「roller(転がす)」を経て英語に入ったとされています。
🧠「stroll」と「roll」の意味的共通点はここ!
語源は異なりますが、どちらの単語にも共通している感覚があります。
共通点 | 解説 |
---|---|
滑らかで力の抜けた動き | stroll=のんびり歩く、roll=自然に転がる |
連続した流れるような動作 | 歩くにしても転がるにしても、止まらずにスーッと進む |
リズムのある、気持ちの良い運動 | 心地よく続く動きという共通感覚 |
このように、「なめらかに、自然に移動する」というイメージが、両者の核にあるのです。
📚語源比較まとめ表
単語 | 意味 | 語源 | イメージ | 備考 |
---|---|---|---|---|
stroll | ぶらぶら歩く | ドイツ語 strolchen(徘徊する) | 気ままに、力を抜いて歩く | 目的がないのが特徴 |
roll | 転がる、巻く、回る | ラテン語 rotula / rotare(回す) | 滑らかに転がる、円運動 | 方向性があり連続性もある |
🌟語感的に近い単語たち
単語 | 意味 | 解説 |
---|---|---|
amble | ゆったり歩く | strollと同じくリラックスした歩行 |
roam | あてもなく歩く | wanderよりスローで広範囲な移動 |
meander | 曲がりくねって進む | 川や人の動きに用いる |
scroll | スクロールする | rollの派生語。画面や文書を滑らかに動かす |
troll / patrol | 巡回する、見回る | 動き回る感覚が共通している |
✍️まとめ|strollとrollは「動きの気持ちよさ」でつながっている!
- stroll は「のんびり歩く」、roll は「転がる」
- 語源は別だが、「スムーズな動き・リズムある進行」という共通点がある
- 英語では語源と語感を合わせて学ぶと、理解が深まる
- 語彙力アップには、こうした「感覚の共通点」をつかむのが効果的!