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【語源で覚える】charge|Suicaも充電も、大もとは「荷を積む」|多義語の覚え方

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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「チャージ」って、一日に何回も口にしていませんか。

Suicaにチャージ。スマホをチャージ。お店で払うテーブルチャージ。どれも日本語になった charge です。

意味がバラバラに見えるから、TOEICで charge が出てくると「今回はどの意味だ?」と迷う・・・そんな一語の代表格でもあります。でも大もとをひとつ握ると、この多義語は一本の線でつながります。その大もとが 「荷を積む」

じつは日本語のチャージが、そのまま英語の意味の中心を教えてくれています。カードに”お金”を積む、バッテリーに”電気”を積む、席に”料金の負担”をのせる・・・全部「積む・のせる・負担させる」です。

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charge を分解してイメージで覚える|大もとは「荷を積む」

charge の家系をさかのぼると、ラテン語 carrus(荷車) にたどりつきます。

carrus(荷車)→ carricare(荷車に荷を積む・運ぶ)→ 古フランス語 chargier → 英語 charge

だから charge の一番大事なところは 「荷を積む・負担を負わせる」。ここさえつかめば、多義語もこわくありません。金銭でも、電気でも、責任でも、感情でも、「何かを積む・のせる」と考えれば、意味がすっとつながります。

そして面白いのが、この carrus(荷車)は car(車)の語源でもあること。charge と car は、同じ「荷車」から生まれた親戚なんです。

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日常の「チャージ」で意味の中心をつかむ

charge の意味を語源からわかりやすく解説!「荷を積む」で忘れない多義語記憶術

英語の意味に入る前に、まず知っているカタカナで足場を固めましょう。日本語のチャージは、そのまま「荷を積む」の実例集になっています。

  • Suicaにチャージ・・・カードに「お金」を積む
  • スマホをチャージ・・・バッテリーに「電気」を積む
  • テーブルチャージ・・・席に「料金の負担」をのせる

どれも「積む・のせる・負担させる」。この感覚を持ったまま、英語の意味を見ていきます。

charge の基本の意味と使い方

charge は動詞にも名詞にもなる、代表的な多義語です。でも意味はすべて「荷を積む」から枝分かれしています。

英語の意味「荷を積む」からのイメージ例文
請求する・料金を課すお金の負担を積むThey charged me $10 for it.
充電する電気を積むI need to charge my phone.
責任を任せる役目の負担を積むShe was charged with the project.
告発する罪の負担を積むHe was charged with the crime.
突撃する・突進する勢いを積んで突っ込むThe team charged forward.
(感情などで)満たす気持ちを積むThe room was charged with excitement.
電荷・料金・負荷(名詞)積まれた荷そのものThe charge was too high.

「お金を積む」なら請求、「電気を積む」なら充電、「役目を積む」なら責任・・・というふうに、迷ったら 「何を積んでいる場面か」 に戻れば意味を当てられます。

carrus(荷車)でつながる単語ネットワーク

charge の大もと carrus(荷車)を知っておくと、まったく別ジャンルに見える単語が一気につながります。

単語意味イメージ
carcarrus(荷車)そのもの
cargo積み荷・貨物carricare(積む)=積まれた荷
carriage運搬・馬車・車両carry(運ぶ)から
carry運ぶcarricare(荷車で運ぶ)から
chariot戦車・二輪馬車carrus から
career経歴・キャリア「荷車の走る道(走路)」→ 人生の走路
caricature風刺画・カリカチュア特徴を「積みすぎる(=誇張する)」から

「car/carr/char が入っていたら、たぶん”荷車・運ぶ”の話」・・・そう見えるようになると、初見の単語でも意味が推測できます。charge は、この荷車一族への入り口でもあるんです。

(caricature が「荷を積みすぎる=誇張」から来ているのは、ちょっとした小ネタとして覚えておくと忘れません。)

charge でつながる派生語ネットワーク

一方、charge に接頭辞を足した仲間もまとまって見えてきます。

単語意味語源イメージ
recharge再充電するre(再び)+charge=もう一度積む
discharge放電する・解放する・降ろすdis(離す)+charge=荷を降ろす
overcharge過剰に請求するover(過剰に)+charge=積みすぎる
surcharge追加料金sur(上に)+charge=上乗せの荷
charger充電器charge するもの

discharge が「放電・解放」なのは、「積んだ荷を降ろす(dis=離す)」から。反対向きに考えると意味が見えてきます。

派生語|charge まわり Word Family

単語品詞意味発音
charge動詞・名詞請求する・充電する・責任・告発・突撃・電荷チャージ /tʃɑːrdʒ/
charger名詞充電器チャージャー /ˈtʃɑːrdʒər/
recharge動詞再充電するリチャージ /ˌriːˈtʃɑːrdʒ/
discharge動詞・名詞放電する・解放する・降ろすディスチャージ /dɪsˈtʃɑːrdʒ/
overcharge動詞過剰に請求するオーバーチャージ /ˌoʊvərˈtʃɑːrdʒ/

TOEIC・英検での出題傾向

charge は、日常でもビジネスでも頻出の実用語です。TOEIC では free of charge(無料)、in charge of ~(〜を担当して)、service charge(サービス料)、additional charge(追加料金)、charge it to my credit card(クレジットカードに請求する)といった形で、案内文・請求・広告に何度も出ます。英検でも準2級〜2級で見かける、押さえておきたい一語です。

意味が多いぶん出題側も引っかけやすいので、「今どの荷を積んでいる場面か」で判断する練習をしておくと強いです。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. I need to charge my phone before we leave.
  2. The museum is free of charge on Sundays.
  3. You are in charge of the whole team now.
  4. Take some time to recharge this weekend.
  5. They didn’t charge us anything for delivery.
  6. The air was charged with hope.
  7. She took charge and led everyone calmly.
  8. Remember to charge the battery overnight.
  9. You can take charge of your own future.
  10. A good rest will recharge you for tomorrow.

語源メモ|carrus(荷車)から生まれた言葉

charge は、ラテン語 carrus(二輪の荷車) に始まります。荷車に荷を積む動詞が carricare(積む・運ぶ)。これが古フランス語 chargier を経て英語 charge になりました。だから意味の中心は「荷を積む・負担を負わせる」。請求・充電・責任・告発・突撃・電荷・・・すべてこの一枚の絵から広がっています。

覚えておくと得なのが、carrus は car(車) の語源でもあること。cargo(積み荷)・carriage(運搬)・carry(運ぶ)・chariot(戦車)・career(走路→経歴) も同じ荷車の一族です(charge と cargo は、フランス語経由とスペイン語経由の”双子”の関係)。charge を入り口に、この一族へ広げていけます。

まとめ

charge は、carrus(荷車)+「積む」で 「荷を積む・負担を負わせる」。ここから多義語が枝分かれします。

  • 日常のチャージ・・・Suica・スマホ・テーブルチャージが、そのまま意味の入り口
  • 多義(英語)・・・請求・充電・責任・告発・突撃・満たす・電荷。全部「積む」
  • carrus(荷車)一族・・・car/cargo/carriage/carry/chariot/career
  • charge 一族・・・charger/recharge/discharge/overcharge

意味に迷ったら「今、何を積んでいる場面か」に戻る。それだけで、この多義語はぐっと扱いやすくなります。

charge の語源ワードマップ。中心は charge(=荷を積む・負担を負わせる)で、carrus(荷車)→carricare(積む)に由来。覚え方の入り口(Suicaにチャージ/スマホをチャージ/テーブルチャージ)、英語の多義(請求・充電・責任・告発・突撃・満たす・電荷)、carrus(荷車)一族(car / cargo / carriage / carry / chariot / career)、charge 一族(charger / recharge / discharge / overcharge)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:carrus(荷車)→ carricare(積む)=「荷を積む・負担を負わせる」
  • 覚え方の入り口:Suicaにチャージ/スマホをチャージ/テーブルチャージ
  • 多義(英語):請求・充電・責任・告発・突撃・満たす・電荷
  • carrus(荷車)一族:car/cargo/carriage/carry/chariot/career
  • charge 一族:charger/recharge/discharge/overcharge

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翻訳練習の解答

  1. 出かける前に、スマホを充電しておきたい。
  2. その美術館は、日曜は入場無料だ。
  3. 今、あなたがチーム全体を任されている。
  4. 今週末は、少し充電する時間をとろう。
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  9. あなたは、自分の未来を自分の手で動かしていける。
  10. しっかり休めば、明日に向けてまた満たされる。