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【語源で覚える】contamination|”コンタクト”と同じ、真ん中は触れる(tangere) 

著者情報
【著者:鈴木一世(イッセー)】

現役大学教員・カウンセラー。
  専門の「第二言語習得理論」と「心理学」に基づき、氷河期世代・非正規雇用・転職に関わるリスキリング戦略をデータで解説。挫折しそうな人のための、脳と心の攻略ガイド。  

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「コンタミ」「コンタミネーション」・・・研究室や食品・製造の現場で耳にする、あの言葉です。むずかしそうに見えて、入り口はとても身近なところにあります。

頭の con、そのすぐあとに隠れた tact(触れる)。そう、毎日どこかで使っている contact(コンタクト) と、まったく同じパーツでできています。

コンタクトレンズは、目に「触れる」レンズ。人と人の contact は「接触」。この”触れる”のイメージをそのまま持っていくと、contamination の意味が一枚の絵になります。con(一緒に)+ tact(触れる)=「一緒に触れて、汚れがうつる」。それが contamination(汚染)です。

この記事の主役は、真ん中の tangere(触れる)。触れることで、汚れや病気がうつっていく・・・この一本の線が、contamination の意味の中心です。ここを押さえると、汚染も伝染も、地続きの話に見えてきます。

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contamination を分解してイメージで覚える|真ん中の “tact(触れる)” が主役

contamination をパーツで見ると、こうなります。

con(一緒に)+ tam〈=tangere/触れる〉+ ation(〜すること)

覚え方はシンプルです。contact(コンタクト)= con + 触れる。この式を思い出してください。contamination も、まったく同じ con + 触れる。違いは、こちらが「触れて汚す・うつす」という方向に転がった、それだけです。

「触れる」がわかれば、あとは早い。触れることで、きれいだったものに何かが移ってくる・・・それが「汚染」であり「伝染」です。contact(接触)から contagion(伝染)、そして contamination(汚染)まで、一本の”触れる”でつながっています。

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contamination の基本の意味と使い方

contamination は「汚染」「汚れ」を表す名詞です。環境や食品はもちろん、情報や気持ちにまで使える、はば広い一語です。

  • water contamination(水質汚染)
  • food contamination(食品の汚染)
  • cross-contamination(相互汚染・混入)

ただ「汚い」ではなく、「何かが触れて、そこから広がってしまった」というニュアンスがあります。tangere(触れる)の語源を知っておくと、この”接触して移っていく”感覚が腑に落ちます。

container(コンテナ)と似てる?|前半は同じ、後半が違う

見た目が近いので迷いやすいところですが・・・container と contamination、共通しているのは前半の con-(一緒に) だけです。後半の根っこは、じつは別ものです。

  • container = con + tain〈tenere/持つ〉=「一緒に持つ」入れもの
  • contamination = con + tam〈tangere/触れる〉=「一緒に触れて」汚す

「持つ」と「触れる」・・・似ているようで、根っこは別。だから container を手がかりにすると、前半だけ合って後半がズレてしまいます。ここは同じ”触れる”を持つ contact を隣に置くほうが、まっすぐ通ります。

“tangere(触れる)” でつながる単語ネットワーク

contamination の意味の中心 tangere(触れる/語根 *tag-)を知っておくと、別ジャンルに見える単語が一気につながります。

単語意味イメージ
contact接触、連絡con(一緒に)+触れる=触れ合う
contagion伝染、感染con(一緒に)+触れる=触れてうつる
contagious伝染性の、うつりやすい触れると広がる
tangible触れられる、有形の手で触れられる
tactile触覚の触れる感覚に関する
tangent接線、タンジェント円に触れる線
intact無傷の、そのままのin(否定)+触れる=手つかず
integrity誠実さ、完全さ触れられていない=汚れなく丸ごと

「tact/tag/tang が入っていたら、たぶん”触れる”の話」・・・そう見えるようになると、初見の単語でも見当がつきます。contamination は、この”触れる一族”への入り口でもあります。

con(一緒に)でつながる単語ネットワーク

一方、頭の con-(一緒に)は、あなたがすでにたくさん知っている接頭辞です。ここは安心材料として押さえておけば十分です。

単語意味語源
communication伝達、コミュニケーションcom(一緒に)+伝える
container容器、コンテナcon(一緒に)+tain〈持つ〉
connectつなぐcon(一緒に)+つなぐ
combine組み合わせるcom(一緒に)+二つに
community共同体com(一緒に)+人々

contamination は、この「con(一緒に)」と「tangere(触れる)」が出会う場所に立っている単語・・・そう捉えると、一語から二方向に世界が広がります。

派生語|contamination まわり(Word Family)

単語品詞意味発音
contamination名詞汚染、汚れコンタミネーション /kənˌtæmɪˈneɪʃn/
contaminate動詞汚染する、汚すコンタミネイト /kənˈtæmɪneɪt/
contaminated形容詞汚染されたコンタミネイティッド
contaminant名詞汚染物質コンタミナント /kənˈtæmɪnənt/
uncontaminated形容詞汚染されていないアンコンタミネイティッド
decontaminate動詞汚染を除去する、浄化するディーコンタミネイト /ˌdiːkənˈtæmɪneɪt/
decontamination名詞汚染除去、浄化ディーコンタミネーション

TOEIC・英検での出題傾向

正直に言うと、contamination は日常会話でポンポン出る語ではありません。活躍の場は、環境・食品・製造・科学まわりの硬めの文脈です。

TOEIC では、工場の品質管理・リコール告知・環境レポートといった長文や案内で、food contamination(食品汚染)や cross-contamination(相互汚染)の形で登場します。

英検なら準1級〜1級で出会うレベル。会話頻出ではないぶん、ニュースや説明文でサッと読めると差がつく一語です。派生の decontaminate(浄化する)まで押さえておくと、理系・時事にも効いてきます。

英文で確認|翻訳練習10問

英文を見たら一度止めて、和訳を書いてみてください。答え合わせは記事の最後にまとめてあります。

  1. This water is contaminated, so it isn’t safe to drink.
  2. Wash your hands well, and you can prevent contamination.
  3. The food was recalled because of contamination.
  4. Clean tools help you avoid contamination.
  5. One careless touch can contaminate a whole batch.
  6. Don’t let a small worry contaminate your whole day.
  7. The team worked hard to decontaminate the area.
  8. Keep your idea clear, and no doubt can contaminate it.
  9. Fresh air and clean water are free from contamination.
  10. Even after contamination, careful hands can make things clean again.

語源メモ|con と tangere が出会う言葉

contamination は、ラテン語 contaminare(触れて汚す)に由来します。さかのぼると contamen(接触・汚れ)にたどりつき、これは con(一緒に) と、「触れる」を表す語根 *tag-(動詞 tangere)が合わさったものです。「一緒に触れて、うつる・汚れる」・・・そこから「汚染」の意味が生まれました。

ここで得をするのが、真ん中の tact/tag/tang です。これは contact・contagion・tangible・tactile・tangent・intact・integrity など、たくさんの単語に共通する「触れる」の核。contamination を入り口に、この一族へ広げていけます。

なお、見た目の似た container とは別ルートです。共通しているのは前半の con-(一緒に)だけで、後半は container が tain〈tenere/持つ〉、contamination が tam〈tangere/触れる〉。ここだけ整理しておくと、鋭い人に聞かれても迷いません。

まとめ

contamination は、con(一緒に)+ tangere(触れる)+ ation で「触れて、うつる・汚れること」=汚染。

  • con(一緒に)・・・communication/container/connect などでおなじみ
  • tangere(触れる)・・・contact/contagion/tangible/intact/integrity などの一族へ
  • 入り口は contact(コンタクト)。「con+触れる」がわかれば、汚染も伝染も地続き

触れることで、きれいだったものに何かが移っていく。contamination は、その”触れて広がる”を一語にした言葉です。

contamination の語源ワードマップ。中心は contamination(=触れて、うつる・汚れる)で、con(一緒に)+ tam〈tangere=触れる〉+ ation に分解。触れる(tangere)系(contact / contagion / tangible / tactile / tangent / intact)、con(一緒に)系(communication / container / connect / combine)、覚え方のヒント(コンタクト=触れる → contamination=触れて汚す)の4クラスタに整理した図。
  • 語源・中心:con(一緒に)+ tam〈tangere/触れる〉+ ation =「触れて汚すこと」
  • 覚え方の入り口:contact(コンタクト)=con+触れる → contamination=触れて汚す
  • 触れる(tangere)一族:contact/contagion/tangible/tactile/tangent/intact/integrity
  • con(一緒に)一族:communication/container/connect/combine

関連記事(内部リンク)

  • contact の語源(接触・連絡)→ (近日中に公開)
  • contagion/伝染 と”触れる”の記憶術 → (近日中に公開)
  • container との違い(con- は同じ、後半は別ルート)→ (近日中に公開)
  • 英単語の語源・パーツ分解 全リスト

翻訳練習の解答

  1. この水は汚染されているので、飲むのは安全ではない。
  2. しっかり手を洗えば、汚染は防げる。
  3. その食品は、汚染のため回収された。
  4. 道具を清潔にしておくと、汚染を避けやすい。
  5. たった一度の不用意な接触が、ひと山まるごと汚染してしまうこともある。
  6. 小さな心配ごとに、一日を台無しにされてはいけない。
  7. チームは懸命に、その区域の汚染を取り除いた。
  8. 考えをすっきり保っていれば、どんな疑いもそれを汚せない。
  9. きれいな空気と水は、汚染とは無縁だ。
  10. たとえ一度汚れても、ていねいな手が、またきれいにできる。